『マッサン』キャスト相関図と最終回までのあらすじ結末ネタバレ

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ジャパニーズ・ウイスキーのづくりに情熱を注いだ酒屋の跡取り息子とスコットランド人の妻の半生を描いたNHK連続テレビ小説『マッサン』のキャスト相関図と最終回までのあらすじ結末をご紹介いたします。

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『マッサン』キャスト一覧

相関図

主人公と家族

亀山政春玉山鉄二/幼少期:神先朔也)

玉山鉄二

神先朔也(幼少期)

主人公。広島県竹原の造り酒屋の次男。20歳の時に飲んだウィスキーに感銘を受け、日本でウイスキーを造る夢を抱き、スコットランドへ留学。そこでエリーと出逢い、両親に反対されながらも結婚。帰国後は仕事が見つからず困窮するが、鴨居商店に再就職して山崎工場の工場長に就任する。エリーからは「マッサン」と呼ばれる。

亀山エリーシャーロット・ケイト・フォックス

ヒロイン。スコットランドの医者の家に生まれ育つ。かつて婚約者を戦争で亡くし、もう恋はしないと決めていたが、政春と出逢い、彼から結婚を申し込まれる。日本でウイスキーを造るという政春の夢を共に追いかけるため駆け落ち同然で来日。慣れない日本の生活にとまどいながらも政春を支える。

亀山エマ木南晴夏/住田萌乃/優希美青


木南晴夏(後編の語り)

住田萌乃(幼少期)
優希美青(15-18歳)

政春・エリー夫妻の長女。不慮の事故で両親を亡くし教会に預けられていたところ、キャサリンの紹介で二人の元に迎え入れられる。両親とともに北海道に移住したあとは、地元の小学校に進学するが、エリーに似ていないということでからかわれる。心配した政春とエリーはエマに養女であることを告げる。

岡崎悟泉澤祐希(幼少期:向鈴鳥)

泉澤祐希

向鈴鳥(幼少期)

政春の姉・千加子の第3子。第二次世界大戦後にソ連軍に捕らえられシベリア抑留されていたが無事に帰還。シベリアでの壮絶な体験がトラウマとなっていたが、政春に促されてウイスキー製造を手伝い始め、醸造に興味を深めていく。

亀山和歌子宮嶋麻衣

悟の妻。

亀山家と周囲の人々

亀山早苗泉ピン子

政春の母。亀山家の娘として先祖から続く家を守り続けてきた。長男が家業を継がなかったため、次男の政春を跡継ぎにしたい。外国からきたエリーを嫁として頑なに認めず、亀山家から追い出そうとする。

亀山政志前田吟

政春の父。婿養子として亀山家に入った。広島では不可能とされた灘・伏見に負けない酒を作った努力の人。政春には亀山酒造を継いでもらいたいが、ウィスキーへの情熱も認めている。エリーとの結婚も温かく見守る。

岡崎千加子西田尚美

政春の姉。結婚して、子供が2人いる。エリーが亀山家に入ることに否定的で、結婚を諦めるように説得する。

亀山すみれ早見あかり

政春の妹。教師になるため女学校に通う。最初からエリーには好意的で日本に馴染もうとする彼女に協力する。

八澤俊夫八嶋智人

亀山酒造の蔵人(酒造り職人)。政春の小学校の先輩。あまのじゃくでそそっかしいが、政志を尊敬し酒造りに情熱を燃やしている。家業を継がずにウィスキー作りをする政春を「西洋かぶれ」と快く思っていない。

和尚神山繁

竹原の町の長老。政春の母・早苗も頭が上がらない存在。偏屈。

大阪編相関図

住吉酒造の人々

田中大作西川きよし

住吉酒造の社長。当時日本では、まだ製造されていなかった本格的なウイスキーの製造法を学ばせるため、政春をスコットランドに留学させる。娘の優子と正治を結婚させて婿養子にさせるはずだった。

田中佳代夏樹陽子

大作の妻。政春が帰国してエリーと結婚することを知り激怒する。さらに会社の経営状況から政春のウイスキー製造計画に反対。

田中優子相武紗季

大作と佳代のひとり娘。住吉酒造の跡継ぎ娘として育てられた。政春を慕っており、父から政春を婿養子にしたいと聞かされ喜んでいた。政春が留学中に花嫁修業を行っていたが、既にエリーと結婚していたことを知って憤怒し、政春に退職を迫ったり、エリーに嫌がらせをする。

矢口清白井晃

住吉酒造の専務。大作とともに住吉酒造を立ち上げ、経営面を支える。かねてより政春は気に喰わず、政春が帰国後も冷めた態度を示す。ウィスキー製造に関してもコストがかかりすぎるため、政春に対して、ウイスキー製造計画を止めるように裏で根回しをする。

安藤好子江口のりこ

住吉酒造の事務員。噂好き。

池田晋平前野朋哉

住吉酒造の社員。住吉酒造の内部に新設された「ウヰスキー研究室」に配属され、政春の助手となる。

鴨居商店の人々

鴨居欣次郎堤真一

住吉酒造の取引先である鴨居商店の社長。行動力があり、政春のウイスキー味見して興味を抱き、製造から販売までの計画を積算するよう助言する。エリーにも気遣いを見せる。政春のウィスキーへの情熱を技術を認め、自社の山崎工場の工場長に配属させる。

鴨居英一郎浅香航大

鴨居欣次郎の長男。大学卒業後にフラフラしているところ父の指導で、政春に師事し、エリーに英語を教わるため夫妻の家に住み込む。当初は冷めた態度をとるが亀山夫婦や近所の住民たちの温かさに触れ次第に心を開いていく。

鴨居サキ辻葉子

欣次郎の妻で、英一郎の母。太陽ワインの発売日に向け鴨居が奔走するなか病に倒れ、帰らぬ人となる。

野々村家の人々

野々村茂神尾佑

投資家で野々村家の主。亀山夫妻の家主。先妻に先立たれ、娘たちのために由紀子と再婚した。経済的に苦労する亀山夫妻を援助する。

野々村由紀子愛原実花

茂の後妻。女中時代は茂の娘たちに懐かれていたが、結婚後は幸子に距離を置かれて思い悩む。

大阪のその他の人々

守谷長五郎中村嘉葎雄

佳代の実父で住吉酒造の大株主。孫の優子に藤岡次郎との縁談を持ち込む。

キャサリン濱田マリ

町の世話役。夫は教会の牧師でイギリス人、エリーを気に入り、国際結婚の先輩として日本語や風習などを教える。

巡査バッファロー吾郎A

警察官。エリーに町の世話役であるキャサリンを紹介する。

沼田にわつとむ

太陽ワインのポスター撮影をするカメラマン。

みどり柳ゆり菜

太陽ワインのポスターモデル。鴨居のアイデアでヌードになることを了解し、撮影に臨む。モデルは「赤玉楽劇団」のプリマドンナ・松島栄美子。

北海道編の相関図

森野家の人々

森野熊虎風間杜夫

ニシン漁師の網元。元は会津藩士の息子。鴨居商店のウイスキーの営業でやって来た政春と出会い意気投合。売れ残った政春のウィスキーをすべて買い取るなど男気のある性格。政春の開業に夢を託し、家の敷地を政春の工場建設に提供する。

森野ハナ小池栄子

熊虎の娘。小学校教員であったがその後は叔父の農園で働く。エリーと一緒に工場の賄い作ったり、エマに漢字を教えたりする。俊夫とは相思相愛でありながらも、素直になれない。

森野一馬堀井新太

熊虎の息子。北海道大学進学を目指していたが、家の貧困により挫折しハナとともに叔父の農園の手伝いをする。破天荒な父に反発していたが、父の想いを知り和解。開業した政春の工場で働く。出征する前には政春から「一番弟子」と認められる。

中島家の人々

中島三郎温水洋一

理容師。

中島チエ酒井若菜

三郎の妻。

その他の北海道の人々

中村美紀堀内敬子

ウイスキー増産のための募集で採用面接にやってきた未亡人。料理が得意で工場の賄いを作るエリーを手伝う。一方、自分たちよりも恵まれた境遇にあるエリーを妬み憲兵に密告する。

中村秀子黒島結菜

美紀の娘。正義感が強く、エリーやエマともすぐに打ち解ける。教師になることを夢みており、女学校に通えるエマを羨ましく思っている。母がエリーを密告したことを知りショックを受ける。

武井北原雅樹

ウィスキーをマズイと感じ、政春を詐欺師ではないかと疑う。ニシン漁時代に熊虎から恩恵を受けていたが、2年後には熊虎の借金の取りとなる。

上杉龍之介北大路欣也

ウイスキー通の作家。ウイスキーの試飲に奮闘するエマと出会い、亀山宅に招かれ家族と打ち解ける。後にウイスキーを絶賛する内容の記事を新聞に投稿する。

海軍士官柏原収史

余市で初出荷したウイスキーが売れず倒産の危機にある工場を視察。その後も生産状況の確認のため度々工場を訪れ、エリーが特高にスパイ容疑をかけられ連行されそうになるところを助ける。

桜田池田成志

特高警察のリーダー。エリーをスパイと疑い、連行しようとするが出くわしていた海軍士官から咎められ、渋々エリーを解放する。

川上一恵天海祐希

エリーの主治医。

語り松岡洋子


『ワンピース』アルビダ、『キン肉マン キン肉星王位争奪編』キン肉小百合/コニタ、『ゲゲゲの鬼太郎』4代目鬼太郎、『ヒカルの碁』越智康介を演じている声優。

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『マッサン』最終回までのあらすじ

1週「鬼の目にも涙」

大正9年5月。本場のウイスキーづくりを学ぶため単身スコットランドに渡った亀山政春(玉山鉄二)は、2年ぶりに日本へ帰国。その傍らには青い瞳の妻・エリー(シャーロット)がいた。政春の実家へと向かう二人。エリーは政春の母に会えるのが楽しみでしかたないが、気が乗らない政春。意気揚々と挨拶するエリーであったが、政春の母・早苗(泉ピン子)が発した言葉は、結婚を祝うどころか「外国人の嫁は絶対に認めない」だった。母・早苗に「外国人の嫁は絶対に認めない」と反対された政春とエリー。実は結婚を反対されていることをエリーに隠していた。きたる法事の席で親戚たちにエリーを紹介し、認めてもらおうとたくらむ政春。妹のすみれ(早見あかり)になれ初めを聞かれた二人は、出会いから結婚までのスコットランドでの出来事に思いをはせる。そして迎えた亀山家の夕げの席。そこにはエリーの席はなかった。エリーのことで政春と早苗は大げんか。エリーは結婚を認めなかった母の姿を思い出すのだった。何とか好かれようと奮闘するがうまくいかないエリー。一方、ウイスキーづくりとエリーとの結婚を認めてもらおうと父・政志(前田吟)に思いをぶつける政春。そんな政春に政志は、ウイスキーづくりを命がけでやる覚悟はあるのかと厳しく問いかける。そんな中、運命の法事の日がやってくる。運命の法事の日。エリーを見て驚く亀山家の親戚一同。町の長老・和尚(神山繁)を通して結婚を認めさせようとたくらむ政春。奮闘するエリーであったが失敗ばかり。そんな中、千加子の子供のけんかを仲裁したエリーに和尚は感心。作戦はうまくいくかと思われたが早苗だけはかたくなに認めない。そんな姿にスコットランドでも反対されたことを思い出し落ち込むエリーであった。結婚を認めてほしい政春とエリーであったが、めかけなら許すと言い放つ早苗に政春が激怒、またも大げんかになる。再びウイスキーづくりへの思いを語る政春に「相撲を取らんか」と構えを取る父・政志。酒蔵を継いでほしい思い、夢を追う息子への思いを体で伝える父の姿に政春は涙する。一方、早苗はエリーに息子のことを思うなら国に帰ってくれと、頭を下げて懇願するのだった。どんなに頑張っても日本人にはなれない、お願いだから国へ帰ってくれとエリーに頭を下げる早苗。同じ言葉を発した母の姿を思い出し、政春の元を離れる決意をするエリー。エリーがいないことに気づいた政春は家を飛び出す。離れていくエリー。追いかける政春。エリーを乗せたバスが突然止まり、「蛍の光」が聞こえてくる。そして、二人は互いの愛を確かめ合うのだった。

2週「災い転じて福となす」

亀山家の結婚への大反対の中、マッサンとエリーは大阪へと旅立つ。早苗から受けとった菜箸を胸に、いつか二人の結婚を認めてもらおうと強く誓うのだった。二年ぶりの大阪は広島と段違いのにぎやかな街。住吉酒造を訪れると、社長の田中大作(西川きよし)をはじめ社員たちはマッサンの帰国を大喜びで迎える。しかし、エリーとの結婚を告げると状況は一変。大作は動揺するのだった。帰国したマッサンのための歓迎会。二人のなれ初めを嬉々(きき)として聞く社員であったが、専務の矢口(白井晃)は気に入らない。そこへ鴨居欣次郎(堤真一)が差し入れを持って現れ、二人との対面を果たす。そんな時、大作の妻・佳代(夏樹陽子)に呼び出され問い詰められる。なんと、マッサンは大作の娘・優子と婚約していたというのだ。マッサンとエリーは突然の事態に困惑して…。優子との結婚話を問い詰められたマッサンは困惑。マッサンが帰国した暁には婿に迎えるつもりで留学させたと告げる大作であったが、マッサンは全く気が付かないという勘違いが原因であった。日本の結婚のしきたりが理解できないエリー。素直に謝り理解してもらおうとする二人だったが、この二年間の思いを語り激怒する優子。その優子の心の奥に何かを感じるエリーであった。住吉酒造でウイスキーづくりへ向け準備をはじめたマッサン。鴨居商店の鴨居(堤真一)も興味津々で、マッサンに日本でウイスキーを作りたい理由を問う。一方、エリーは意を決し優子のもとへ。マッサンへの思いとウイスキーづくりの夢を語り、理解してもらえたと喜ぶエリー。しかし、優子は許してはおらず、結婚を諦める代わりにマッサンにも夢を諦め、会社を辞めるよう宣告するのだった。優子からウイスキーづくりを諦め会社を辞めるよう告げられ、マッサンは弁解するがまったく聞き入れてもらえない。しかし、スコットランドでの修行を思い出し、もうひとふんばりしようと誓うのだった。一方、エリーも優子に認めてもらうため接触を図るが、逆に陰湿ないじめを受け始める。そんな中、田中家のためにスコットランド料理を作ってもてなそうと考えるエリーだったが…。心を込めて料理を作るエリーであったが、目を離した隙に大量の塩を鍋に入れる優子の姿。そんな仕打ちを受けつつ、優子のマッサンへの思いを知るエリーは絶対に負けないと誓う。いじめられるエリーを思いスコットランドに帰ろうと言うマッサンにエリーは怒り、逆に励ます。祖国を捨て、日本へ来たエリーの強い覚悟を受け止めたマッサンは、大いなる夢に向かい再び走りだす決意をする。

3週「住めば都」

引っ越しをするマッサンとエリーであったが、エリーが外国人だと知ると入居を拒否される。困り果てた二人はとある食堂へ入り、店主・春さん(及川いぞう)から貸家を紹介される。そして謎の女性・キャサリン(濱田マリ)と出会い、ようやく新居が決まる。心機一転、ウイスキーづくりに燃えるマッサンを応援しようと米炊きの練習に励むエリー。そんなとき、優子が訪ねてきてマッサンとの結婚は諦めると告げて去る。一方、マッサンはウイスキー製造実験に着手するが、専務の矢口は事業計画書を提出しなければ認めないと冷たい態度。エリーはひょんなことから教会でキャサリンと再会。彼女も夫が外国人であることから意気投合する。実験に励むマッサンと、帰りを待つエリーの新婚生活が本格的に始まる。新婚生活を始めたマッサンとエリーのもとに突然訪ねてきた鴨居は虎の置物と舶来物の香水を引っ越し祝いにと渡して去る。米炊きに失敗してばかりのエリーはついに優子に相談、厳しい指導のもと猛特訓がはじまる。そのなかで、自由に生きてみたいという優子の思いを知り、徐々に友情を深めていくエリー。一方、マッサンはウイスキー製造実験と事業計画書の作成にまい進する。ようやく事業計画書を書き上げたマッサンであったが、予算見直しを命じる矢口。そんななか、優子のお見合い話が舞い込む。それは住吉酒造の将来のための政略結婚であった。エリーはキャサリンら近所の人たちとの交流が始まり楽しい毎日。銀行からの融資のため、大作とともに接待に出かけたマッサンは、苦手ながらも奮闘し成功に終わる。連日帰りが遅いと不満を訴えるエリーだが、仕事は男のかい性と取り合わないマッサン。憤慨するなか鴨居を訪ねるエリー。新製品のボトルに自分の意見が取り入れられて喜ぶエリーは、鴨居の考え方に共感していく。一方、予算を見直した事業計画書を作成したマッサンはポットスチル製造業者探しに奔走し、ついに見つける。喜びの中帰宅すると、エリーが鴨居とハグしているのを目撃してしまう。その姿を目撃したマッサンは嫉妬で激怒、近所を巻き込んだ夫婦げんかに。エリーはキャサリンに相談し別れろと諭される。一方、マッサンは大作に相談、外国人との結婚に弱音を吐く。そんなマッサンに優子が激怒、エリーにはマッサンしか頼る相手がいないとたしなめる。目を覚ましたマッサンはエリーを守りぬくと強く誓うのだった。

4週「破れ鍋に綴じ蓋」

ウイスキー事業の承認に向け張り切るマッサンと大作。そんなやさき、各地でぶどう酒瓶の爆発騒ぎが起こり、太陽ワインの注文見合わせが相次ぐ。太陽ワインは爆発しないと訴えるマッサンだが、鴨居は実験で絶対的安全性を証明するよう命じる。連日の徹夜作業で生活がすれ違い、エリーは不満を募らせて…。次々に返品される太陽ワインの安全性を証明すべく実験に励むマッサン。一方、エリーは優子に見合いへの意思を問う。実験によりようやく証明できた太陽ワインの安全性の説明を聞いた鴨居は、マッサンを連れ得意先へのおわび行脚へと出かける。そんななか、エリーに本当に結婚したいのかと聞かれた優子は…。マッサンは、鴨居の得意先へのおわび手法に面食らう。一方、優子のもとに祖父・長五郎がやってくる。見合い相手が経営傾く住吉酒造の支援を約束し、結婚に賛同する佳代たち。しかし、優子の気持ちを知るエリーがつい口を出し、大作は見合いを断ることに。そんななか、マッサンは鴨居に呼び出され…。鴨居商店の会議に参加したマッサンは、鴨居に太陽ワインの未来について問われ、中身の一新を提案する。しかし、鴨居の出した決断は、中身はそのままで新たな広告を打ち出し再起を図るというものだった。憤慨するも次第に鴨居に魅了されていくマッサン。一方、銀行からの融資が白紙に戻り住吉酒造は窮地に陥る。会社存続には縁談を受けるしかないと迫られた優子は…。鴨居が太陽ワインの危機脱出のため、新たに打ち出したのは、女性ヌードをモチーフにした広告であった。自由で新しい意見を取り入れる鴨居に対し、マッサンはこれまでの誤解をわびる。そこで突然鴨居は、一緒にウイスキーをつくろうと言いだし、驚くマッサン。一方、会社のために結婚を決めた優子の姿にエリーは…。鴨居からの誘いに揺れるマッサン。それに気づき、悔しいながらもその魅力を認め鴨居のもとへ行くよう勧める大作に、マッサンの悩みは一層深まる。マッサンは住吉酒造に残ることを決め鴨居に告げるが、意外にもあっさりと受け入れた鴨居はエリーのポスターモデルを提案し、またもけんかに。

5週「内助の功」

鴨居にマッサンを雇ってほしいと懇願するエリー。しかし、鴨居は受け入れず、エリーにしかできない「内助の功」でマッサンを支えるべきだと告げ、エリーは思い悩む。一方、マッサンは住吉酒造に残ることを大作に告げ、必ず一緒に夢をかなえようと強く誓い合うのだった。そんな中、住吉酒造の大株主である大作の義父・長五郎が訪ねてくる。大作のじか談判に心打たれた鴨居は、これまで通り太陽ワインの生産を住吉酒造に任せることを決める。活気が戻る住吉酒造であったが、専務の矢口だけはより反発を強めていく。マッサンと大作は、株主や銀行にウイスキー事業を承認してもらうため奔走。しかし、誰もが大株主の長五郎次第だと取り合わず、努力しても理解されないとマッサンはいらだつ。長五郎に頭を下げ、ウイスキー事業承認のための株主会議が開かれることになり喜ぶマッサンとエリー。しかし、本場のウイスキーを飲んでもらえば承認してもらえると楽観的なマッサンに対し、「煙臭い」「薬臭い」とうわさされるウイスキーの味が日本人に受け入れられるのか、エリーは不安を募らせるのだった。そんななか、エリーは優子の言葉をヒントにあることを思いつく。株主たちに本場のウイスキー原酒を飲んでもらうも、「煙臭くてまずい」と不快感を示し、絶体絶命のマッサンのもとに、突然あらわれたエリー。優子らと考えたウイスキーに合う洋食、さらには和食を次々と振る舞い、おいしいとウイスキーへの評価が変わっていく株主たち。そんななか、マッサンや大作はウイスキーづくりにかける熱い思いを株主たちに訴える。大成功に終わった株主会議であったが、ウイスキー事業は否決されてしまう。事業に夢を感じた長五郎だったが、藤岡(国広富之)が経営再建が先だと賛成派の株主を説得したのだった。さらに、ウイスキー事業を続けるなら優子の縁談は白紙にすると告げられる。会社と優子のために夢を諦めてほしいと懇願する長五郎。それはできないと拒否するマッサンは、住吉酒造を辞めるよう宣告される。大作に退職届を提出するマッサン。大作は守りきれなかったことを詫び、それでも夢だけは絶対に忘れるなと断腸の思いでマッサンを送り出す。生まれてきた時代を恨めという矢口に必ずウイスキーづくりをかなえると宣言し、マッサンはウイスキー研究所の看板を外し住吉酒造を去るのだった。そんなマッサンを一生支えていくと覚悟を決めたエリーは笑顔で出迎える。

6週「情けは人のためならず」

住吉酒造を退職して2か月。ウイスキーづくりへの糸口が見出だせないまま、マッサンは、いまだ定職につかず仕事を転々としていた。キャサリンらから紹介された仕事も性に合わないと断ってばかり。わずかな蓄えも底をつき、エリーは自分も働くと提案するが、金を稼ぐのは男の仕事と取り合わないマッサンと夫婦げんかに。一方、鴨居は、ウイスキー事業に本腰を入れ始めていた。ウイスキーのことを考えると、つい現実から逃避してしまうマッサン。家や近所での肩身が狭く隠れるようにして職探しに出かける毎日。しかし、食堂こひのぼりで暇をつぶしては、皆から紹介してもらった仕事に文句をつけるのだった。一方、エリーはキャサリンらにマーマレード作りを教えるなかで、桃子(ちすん)から、げたの鼻緒をすげる内職を紹介され、一生懸命に取り組むのだった。金の無心に広島の実家に手紙を書いていたマッサン。エリーに見つかり、とっさに付いた嘘がきっかけで小説を書き始めるが当然うまくいかず、何も始められない状況に天を仰ぐのだった。一方、エリーはキャサリンから歌声教室の手伝いを頼まれ、教会で子供たちに歌を教えることに。そんななか、鴨居は国産ウイスキーづくりを目指し、本場スコットランドへの人脈作りを始めていた。仕事探しに奔走するエリーは、ある男に、ぴったりの仕事があると誘われる。一方、マッサンはやはり自分にはウイスキーしかないと、鴨居に頭を下げ雇ってもらうため、気がつけば鴨居商店を訪れていた。そこで派手ないでたちで歌い踊るエリーを見て腰を抜かすマッサン。見せ物にされているだけというマッサンとやっと見つけた仕事の邪魔をするなというエリーの夫婦げんかが始まるのだった。医者不在の中、風邪に冒された梅子(飯島順子)の息子・健太(稲田都亜)に、エリーはスコットランドに伝わる風邪薬をマーマレードとウイスキーで代用して飲ませ、徹夜で看病する。一方、鴨居にウイスキーづくりで先を越され悔しいマッサンは、酒に酔い寝ていて事態が読み込めないでいた。看病のかいあって健太は元気になり帰っていくのだが、今度はエリーが倒れてしまう。エリーが倒れたことを聞き、春さんと秋(しるさ)は野菜を、健太の父・信ちゃん(伊藤えん魔)はいのしし肉を持ち寄り、皆でぼたん鍋を作ることに。家賃を取り立てに来たヨシ(三島ゆり子)も状況を知ると氷を手に入れてくるのだった。そんななか、マッサンはエリーが皆にどれほど愛されていたかを知り、自分はエリーのために何一つやってこなかったことを恥じるのだった。

7週「触らぬ神に祟りなし」

家賃が払えず家主の野々村にじか談判に訪れたマッサンとエリーは、教会の歌声教室に通う幸子(田中葵)とナツ(吉田暖)姉妹と再会する。エリーに懐く二人を見た野々村は、家賃を待つかわりに二人に英語を教えてほしいと提案し、エリーは快く引き受ける。しかし、野々村の妻・由紀子(愛原実花)のことを「由紀子さん」と呼ぶ幸子に何か複雑な事情を感じとるエリーであったが…。亡くなった母親のことが忘れられず、由紀子との関係に思い悩む幸子の気分を変えようと、エリーは自宅で英語レッスンを始める。自分自身の経験から幸子の気持ちがわかると伝えるエリーに、死んでしまった母親が悲しむからと由紀子を「お母さん」とは呼べないと幸子は告白するのだった。そんな中、エリーは「人生は冒険だ。悔いなく生きろ」と教えてくれた父のことを思い出し…。鴨居から貿易商との会談の通訳を頼まれたエリーは、鴨居がスコットランドから技術者を呼び寄せようとしていることを知る。マッサンにもう一度鴨居に頭を下げて雇ってもらおうと提案するも、マッサンは自力でやると意地を張って拒否し夫婦げんかに。そんな中、どうしてウイスキーをつくりたいのかと問われ「人生は冒険旅行」と答える鴨居に、エリーは死んだ父の言葉を重ねるのだった。泣きながら一人家を飛び出してきた幸子。事情を聞くと、由紀子が野々村から離縁を告げられたのだという。どうしても死んだ母親の事を忘れられず、由紀子を「お母さん」と呼べない自分が原因だと自分を責める幸子。エリーはそんな幸子の気持ちを代弁するが、野々村は結婚したことによって幸子や由紀子を苦しめることになったと聞き入れてはくれないのだった…。家族がそろえばもう一度絆を取り戻せるかも知れないと、由紀子の誕生日パーティーを思いついたエリーは、幸子と招待状を作り始め、マッサンはパン焼き窯の製作に取り組む。エリーは野々村に招待状を届けるも、仕事で東京に行くからと拒否されてしまう。そんななか、亡くなった母親のことは忘れなければならないと、幸子は思い出の写真を窯に放り込み燃やそうとする。不安の中、皆が来てくれると信じてパーティーの準備をすすめるエリーと幸子。しかし、やはり野々村は姿を現さないのだった。エリーが再び説得するも拒否する野々村。重苦しい雰囲気のなか帰ってきたエリーはおわびにと「オールドラングサイン」を歌い始める。一同が気を取り直して乾杯し、由紀子の誕生日を祝うなか、幸子はひとり台所へ向かい花束を手にするのだった…。

8週「絵に描いた餅」

蔵人の俊夫とともに試験醸造に取り組むマッサンであったが、俊夫は西洋にかぶれて家を出て行った人間に日本酒造りは無理だと言い放つ。しかし、もとすり作業を見たマッサンは職人たちの活気に触発され、やる気が湧いてくるのだった。一方、女中として一生懸命働くエリーに対し、ウイスキーの夢も結婚も諦めさせようと早苗と千加子の厳しい指導が始まり…。俊夫との日本酒造りが楽しくないと愚痴るマッサン。一方、エリーは千加子(西田尚美)から指示された足袋の縫い物に一生懸命取り組む。そんななか、早苗と千加子に呼び出され、エリーのためにもウイスキーの夢と結婚を諦めて実家に帰るよう説得されるが、強がり拒否するマッサン。ある夜、亀山の味を学ぼうと残り物のみそ汁を味見するエリーを目撃した千加子は…。蔵の作業に弱音を吐くマッサンに、俊夫(八嶋智人)は「いい年をして仕事もしていない人間に、未来の酒などつくれる訳がない」と言い放つ。一方、スコットランドに帰るよう早苗に説得されるも、帰りませんと告げるエリーは、俊夫の言葉に落ち込むマッサンを励まし、千加子に習った亀山家のみそ汁をマッサンに飲ませるのだった。そんなとき、千加子が産気づいて…。千加子の子どもが無事に生まれ喜ぶ亀山家一同。しかし、赤ん坊を抱くエリーの姿を見て、マッサンは小さな不安を抱くのだった。その変化に気づいた千加子はマッサンを呼び出し、二人に子どもができたときのことを考えるなら、広島の実家に帰って酒蔵を継ぐべきだ、そうすれば早苗も許してくれると提案する。二人は話し合い、エリーはマッサンについていくと告げるのだが…。エリーと二人の子どものことを考え、実家に帰ってくると早苗と政志に告げるマッサン。しかし、政志と早苗はその申し出を受け付けず、大阪へ帰れと告げる。さらに、政志は蔵の仕事を手伝わせた真意をマッサンに語り、その言葉を聞いたマッサンはウイスキーづくりへの情熱がこみ上げてくるのだった。そして、エリーとマッサンはもう一度二人の未来について話し合う。

9週「虎穴に入らずんば虎子を得ず」

ウイスキーづくりへの決意を新たに大阪へと向かうマッサンとエリー。やはり鴨居に頭を下げ雇ってもらうしかないと、マッサンは鴨居商店を訪れるがなかなか話を切り出せない。そんなとき、鴨居は一本の瓶を差し出しマッサンに試飲させる。ウイスキーと炭酸水を混ぜたこの飲み物を新商品として売り出すと聞いたマッサンは、ウイスキーをばかにしていると激怒し出て行ってしまう。鴨居とは一緒に働かないと意地を張るマッサンに困るエリーは鴨居商店に呼ばれ、スコットランドの貿易商と鴨居との会談の通訳をすることに。文化レベルが遅れた日本ではウイスキーをつくることなど無理だと主張する貿易商に対して、エリーは思わず通訳を忘れ反論し、鴨居もエリーに同調し追い返してしまう。そこでエリーは、もう一度マッサンにチャンスが欲しいと鴨居に懇願するのだった。マッサンと鴨居の会談を成功させるため、最高のおもてなしをしたいとエリーはキャサリンらに相談、早苗からもらった給金を使い料亭を借りることに。一方、鴨居商店がこの不景気のなか本当にウイスキーづくりができるのかという周囲の声を聞いたマッサンは、鴨居との会談に消極的。そんなマッサンをエリーはしった激励し、いよいよ会談の日を迎えるのだが…。エリーの努力が実りようやく迎えたマッサンと鴨居との会談。鴨居は新商品を出した理由と、母親がかつて言ってくれた「やってみなはれ」という言葉を力の源にしてウイスキーづくりに取り組み、世界を驚かせたいと語る。その情熱に心打たれたマッサンは鴨居にウイスキー原酒を振る舞う。しかし、そこで鴨居はピート臭を押さえたウイスキーに改良するようマッサンに提案して…。月給百円の化学教師の仕事をエリーのためにも引き受けるべきと周囲に促され思い悩むマッサン。お金がないと生きていけないと、キャサリンらも引き受けるべきと言うが、鴨居と一緒にウイスキーづくりをしてほしいエリーは複雑。一方、鴨居もまたウイスキー技術者を探す中で、本場で修行をした男・マッサンなら日本でもウイスキーがつくれるのではと助言され、思い悩むのだった。鴨居とともに働くことを決意したマッサン。エリーとともに広島の実家へと向かうと、なぜか早苗は上機嫌。しかし、鴨居商店に就職し本格的にウイスキーづくりを始めると報告した途端、ついに夢と結婚を諦め酒蔵を継ぐ気になったと勘違いしていた早苗は不機嫌に。そして、早苗は「どうして外国人に生まれてきたんじゃ」と複雑な思いをエリーにぶつけるのだった。

10週「灯台下暗し」

鴨居商店への入社が決まったマッサンはスコットランドに風土が似た北海道に工場を建てたいと語り、エリーは喜ぶ。さらに就職祝いにエリーに何かプレゼントをしたいとマッサンは提案するが、エリーはなぜか欲しい物を言いだせないのだった。工場長となったマッサンは、鴨居に工場の設立場所として北海道を、職人は広島から腕の良い蔵人を呼び寄せる計画を説明するのだが…。鴨居から北海道ではなく、大阪周辺で最適の工場用地を探せと命じられいらだつマッサン。調査報告の席で再度北海道が最適だと主張するが、鴨居は山崎の地を選択し、さらに社員たちから北海道はリスクが高いと非難されてしまう。一方、エリーは仕事の愚痴ばかりで話を聞こうとしないマッサンに激怒。キャサリンや大工の信ちゃんらと勝手に家の改築話を進めていく。職人採用の面接が始まるが、一人ずつじっくり面接しようとするマッサンに対し、三人ずつ面接すると言う鴨居。酒造りの経験ではなく一芸ばかりを見て採用する鴨居にあきれ、不満を漏らすマッサン。さらに、鴨居は工場の配置を勝手に変え、マッサンはますます理解できないのであった。一方、エリーは信ちゃん(伊藤えん魔)から日本家屋のすばらしさを教わり、あることを発見するのだが…。エリはマッサンの山崎への工場用地の下見に一緒にいくと早朝から張り切る。消極的なマッサンに、日本人はどんな土地にでも順応し工夫して暮らしてきた、マッサンなら山崎でも工夫してウイスキーがつくれるはずと励ますエリー。一方、鴨居は、工場の模型を前に山崎の地にある勝算を見いだすのだった。そして、二人は山崎の自然に触れながら普段話せなかった思いを語り合って…。山崎の地がウイスキーづくりに適していることを発見したマッサンは、鴨居の選択眼に感服する。しかし、鴨居が山崎を選んだ理由は鉄道が近くを走り宣伝に便利なためであった。将来的に工場見学の実施を考えていた鴨居の着想に驚き、一緒にやっていけるか不安になるマッサンに、エリーは二人そろえば必ずうまくいくと励ます。さらにエリーは広島の蔵人探しについてあることを思いつく。マッサンとエリーの前に突然現れた俊夫。実はエリーが広島に手紙を出し大阪へ出てきたのだ。鴨居に会わせようと提案するエリーだが、マッサンは鴨居と俊夫は絶対に合わないと反対する。予想どおり鴨居に反抗的な態度をとる俊夫であったが、鴨居はそこが気に入ったと入社を認める。ようやく職人も見つかり、いよいよ始まるウイスキーづくりに二人は喜びをかみしめるのだった。

11週「子に過ぎたる宝なし」

念願の山崎工場が完成し、エリーの身体に新しい命が宿り、喜び一杯のマッサンは家事も自分がやると大張り切り。広島の実家、そしてスコットランドのエリーの母親にも子どもができたと手紙を書こうと話すのだった。山崎工場の操業に向け、俊夫(八嶋智人)たちと準備に大忙しのマッサン。そんななか、マッサンとエリーのもとに鴨居が長男の英一郎(浅香航大)を連れてやってきて…。英一郎(浅香航大)と生活を共にすることになったマッサンとエリー。炊事、洗濯、掃除は自分でするので互いに干渉しないようにと提案、さらに英語は独学で話せるのでエリーに習う必要はないと言う英一郎に不安を感じたマッサンは同居に反対。しかし、エリーは大丈夫だとマッサンを説得する。翌朝、英一郎と一緒にお弁当を作ることになったエリーは、英一郎の母が10年前に亡くなったことを知る。英一郎は、ウイスキーの製造実験は本で学べるから必要ないと消極的で、実際にやってみないとわからないことがあると語るマッサンの言葉も響かない。しかし、エリーには死んだ母親の姿を重ね、少しずつ心を開いていく。一方、鴨居は英一郎との関係修復に思い悩んでいた。そんななか、エリーの妊娠を知ったキャサリンらがお祝いのパーティーを開くのだが…。英一郎は、近所の人々やエリーの温かさに触れ号泣してしまったと告白する。そんな英一郎に、エリーは自分の父親と同じ「人生は冒険旅行」という言葉を発した鴨居の魅力を語るが、仕事ばかりで母親の死に際にも現れなかった鴨居を、英一郎はどうしても受け入れられないのだった。そんな時、マッサンが木材を持って帰ってきて、あるものを作ろうと英一郎に手伝わせるのだが…。英一郎に話があると鴨居がマッサンの家にやってくるが、本題を切り出せないまま英一郎は2階へと去ってしまう。英一郎との関係に苦悩する鴨居は、夢にまっすぐなマッサンと、異国で頑張るエリーと生活を共にすれば何かを変えられると願っていた。そんな鴨居の英一郎への愛情をかいま見たマッサンとエリーは、一緒に食事をして話しあおうと英一郎の部屋に料理を持って向かうのだが…。エリーが階段から落ち流産してしまい、マッサンと英一郎はそれぞれが自分自身を責める。キャサリンらが見舞いに訪れ笑顔を見せるも、一人になるとエリーは思い出しては涙するのだった。そんなエリーに、この苦難を二人一緒に乗り越えればまた幸せが訪れるとマッサンは語り、ようやく元気が出てくるエリー。そんな時、マッサンは医者にエリーのことで話があると告げられる。

12週「冬来たりなば春遠からじ」

エリーが出産の難しい身体であることを宣告されぼう然とするマッサン。眠りながらもうわ言でマッサンに謝るエリーを見た英一郎もやり切れない思いでいっぱい。そんな中、キャサリンが弁当を持って見舞いに現れ場を和ませようとするも、子どもの話に敏感に反応するマッサンと英一郎。そんな二人の様子に気付いたキャサリンは、エリーが退院できない理由を英一郎に問いただす。1週間ぶりに帰宅したエリー。マッサンはかつて作った木のゆりかごを見て、つらくなるからと布をかぶせて隠すのだった。マッサンはエリーには身体のことは黙っておこうと提案するが、すでに人に話したと告白する英一郎。そこに事情を知ったキャサリンが現れ、二人きりで話そうとマッサンに伝言するのだった。そんな中、マッサン不在の山崎工場は大変な混乱をきわめていて…。マッサン不在で試験がうまくいかず、山崎工場の俊夫らは焦るばかり。そんな中、エリーの病状について話すマッサンとキャサリン。子供を望むエリーにはいつかわかることだと早く告白するよう勧めるキャサリンに、自分には何もできないとマッサンは苦悩を吐露するのだった。そんなマッサンに「ラブ」があれば必ず乗り越えられるとキャサリンは励ますのだが…。真実を打ち明けられ、激しく泣き放心状態のエリー。マッサンは自分たちの子供がエリーの命を助けてくれたのだから子供の分まで精いっぱい生きなければならないと語り、ただただエリーを強く抱きしめるのだった。その話を聞いた鴨居は、あすからマッサンに出勤するよう英一郎に伝言し去る。あすからは無理だと言うマッサンに、エリーは絶対行くようにと言うのだった。お披露目会に向け急ピッチで準備を進めるマッサン。一方、エリーのもとに鴨居が訪ねてくる。自分に元気を取り戻させるためにマッサンを工場の作業に戻したという鴨居の真意に気付いていたエリーに、自分の死んだ妻を重ねる鴨居。エリーは鴨居に心を裸にして英一郎と話をするよう懇願する。そして、二人が話す瞬間が訪れ、鴨居は妻と交わした約束について語り出す。鴨居と英一郎の和解を報告するエリーに、マッサンはキャサリンから養子の話をされたことを告げる。やはり、マッサンは子供が欲しいのかと子供を産めなくなった自分を責め涙するエリー。マッサンは二人にはウイスキーという夢がある、その夢とエリーがいれば他には何もいらないとエリーに語り抱きしめるのだった。そして、ついに工場のお披露目会の日が訪れる。

13週「急いては事をし損じる」

鴨居商店の山崎工場が完成し、マッサンとエリーのもとに娘のエマ(住田萌乃)が来て四年が経ち、エリーは妻として、そして母として毎日奮闘していた。一方、マッサンはヨーロッパ留学から帰国した英一郎や俊夫らと原酒づくりに取り組んでいた。しかし、鴨居商店の経営状況は予想以上に悪化しすぐにウイスキーを出荷するか製造中止にすべきとの声が社内からあがって…。鴨居から現時点の原酒でブレンドしてほしいと頼まれたマッサン。自分が理想とするハイランドケルトのウイスキーを手に、熟成の足りない原酒で果たしていいウイスキーがつくれるのかと思い悩むが、最初から最高のものはできないのだから何度でも挑戦すればいいとエリーに背中を押され、ブレンド作業に取りかかる。そんな時、マッサンの母・早苗が突然大阪へやってきて…。ブレンド作業に取り組むも、若い原酒しかない難しさに直面し苦しむマッサン。エリーはその悩みを聞き必死に励ますのだった。そんな状況を察した早苗は、娘のエマのためにも広島に帰ってくるようマッサンに提案するのだった。そんな中、鴨居はブレンドしたウイスキーの試飲をしてもらうため、ウイスキーの味に精通した澤田を招くのだが…。あらためてブレンド作業に取り組み始めたマッサン。一方、早苗は、エリーにエマのためにも三人で広島に帰って来いと言って広島へと帰っていく。そんな中、ブレンド完成まであと一歩まで近づいたマッサンは、最初に仕込んだピートが効きすぎた原酒を少量加えることを思いつき、ついに納得できるブレンドが完成、鴨居に試飲してもらう。日本初の国産ウイスキーを完成させたお祝いをするマッサンとエリー。これまでの苦難の日々を思い出し、やっとマッサンのウイスキーづくりの夢が実現したと喜びで涙するエリー。そんな姿を見てマッサンはより一層充実感がこみ上げてくるのだった。しかし、発売から半年がたってもウイスキーは全く売れず、鴨居はより日本人に合った飲みやすいウイスキーをつくろうと提案する。ピート臭を抑えたウイスキーづくりに思い悩むマッサンに、俊夫は政志がそうであったように、何があっても自分の信念を貫き通すべきだとマッサンを励ます。ピート臭が販売不振の原因だと主張する鴨居に対し、客にこびてまで味を変えたくないとマッサンは主張し、二人の間に亀裂が生じる。そんな中、鴨居は京都帝大の教授を招き、ブレンド作業を手伝ってもらうと告げる。

14週「渡る世間に鬼はない」

ウイスキーの方向性を巡りマッサンと鴨居は対立を深めていき、鴨居はマッサンに営業へ回るよう命じる。ショックを受けるマッサンであったが、自分がつくったウイスキーを客がどんな顔をして飲むのか自分の目で確かめようと、以前から気にかけていた北海道に向かうのだった。一方、エリーのもとに早苗危篤の電報が届き、マッサン不在のなかエリーは広島へ向かう。マッサン不在のなか広島へと駆けつけたエリーは、早苗の容態が峠を越えたことを知り、亀山家一同とともに胸をなでおろす。3人で広島へ帰って来いと再び話す早苗に、まだ夢を諦めていないから帰らないと答えるエリー。一方、北海道でウイスキーの営業に回るマッサンであったが、味がまずいと全く売れない。途方に暮れていたマッサンは森野熊虎(風間杜夫)と出会うのだった。ニシン御殿の人々にウイスキーを飲んでもらうもまずくて飲めないと大不評。しかし、親方の熊虎が全部買うと宣言しマッサンは安どする。そして翌日、霧に覆われた景色、澄んだ水が流れる川、良質のピートが採れる大地にスコットランドの風景を見たマッサンはついに理想の地を見つけるのだった。一方、エリーはマッサンと連絡がつかず不安のなか早苗の看病を続けていた。エリーはようやくマッサンと連絡がとれ、マッサンは急いで広島へと向かう。その知らせに安心し喜ぶ一同であったが、早苗が吐血、医者からもう残り時間はわずかと告げられる。早苗はエリーが作ったホット・トディーを飲み、マッサンが帰ってきたら祝言をあげてやってほしいと政志に頼む。そして、エリーは千加子に促され着物に着替え始めるのだった。二人きりで、政志にこれまでの礼を言う早苗。政志もまた夫婦になれて良かったと告げるのだった。その時、花嫁姿のエリーが現れ、その姿を微笑みながら眺める早苗。早苗は男として生まれ蔵を継ぎたかったこと、夢を持つマッサンとエリーがまぶしくて羨ましかったことを語り、ついにエリーを日本一の嫁だと認めるのだった。そこについにマッサンが駆けつける。

15週「会うは別れの始め」

政志は人前では絶対に飲まないと言っていた早苗が人目を忍んでウイスキーを飲んでおり、実は心の中では一番マッサを応援していたと告げる。そして、酒造りに悩むマッサンに酒としっかり向き合えと鼓舞するのだった。一方、エリーもまた早苗がエリーの料理を褒めていたと知り喜ぶ。亀山家の面々と別れた二人は大阪へと向かい、マッサンは鴨居の元を訪ねる。工場長として復帰したマッサンは工員たちを家に招きパーティーを開く。その席で、自分の目指す理想のウイスキーは封印し、まずは日本人が飲みやすいウイスキーをつくると宣言、誰よりもはしゃぐマッサン。その姿に喜びながらもエリーはなぜか胸騒ぎがするのだった。そして、英一郎とともにスモーキーフレーバーが限りなく薄い原酒を用いブレンド作業をする日々が始まる。熊虎からりんごが届き、余市で見つけた理想の地を思い出すマッサンの表情を見て、飲みやすいウイスキーづくりに取り組むマッサンにエリは不安を増していく。鴨居のよりスモーキーフレーバーを抑えたブレンドへとの要求に反対する英一郎であったが、マッサンはピートを炊かない麦芽で原酒を作ろうと言い出し、あまりの変貌ぶりに工員たちは不安になるのだった。鴨居も納得するブレンドをようやく完成させたマッサンであったが、どこかうつろな表情。心配のエリーは無理せず本当の気持ちを教えてほしいと訴えるが、マッサンは「何が分かる、口を出すな」と思わず声を荒らげてしまうのだった。そして、ついに鴨居ウイスキーレッドラベルが大々的な宣伝とともに発売され、マッサンは新たに始めた工場見学に精力的に取り組む。鴨居商店を辞め、自分の工場を作ろうと決意したマッサンは、エリーとともに野々村の元を訪ね、実業家の渡芳利(オール阪神)と出会う。北海道に工場を建てウイスキーをつくりたいとエリーが話を持ちかけたのだ。計画を必死で説明するマッサンだが、出荷までの5年間の経営計画がなければ投資できないと言われてしまう。悩むマッサンとエリーだが、りんごを見たエリーはあることを思いつく。鴨居(堤真一)の元を訪れたマッサンとエリーは会社を辞め北海道へ行くことを告げる。資金のめどがたたないマッサンに、会社に残れば必ず夢は実現できると説得する鴨居だが、自分の信じるウイスキーを作るためには鴨居の元から離れるべきだとマッサンは力強く答える。そんなマッサンに鴨居は経営者としての厳しさに耐える覚悟があるのなら土下座をしてでも資金をかき集めてみろと迫る。

16週「人間到る処青山有り」

1932年(昭和7年)、マッサンとエリーはついに北海道・余市へとやってくる。大阪のキャサリンら近所の人々、そして田中大作というこれまで二人を支えてきてくれた人たちのためにも、この北海道で必ず夢を実現させなくてはと決意をあらたにするのだった。そしてマッサンたちはまず以前に出会ったニシン漁の親方・森野熊虎のもとを訪ねる。余市へ着き、熊虎のもとを訪れたマッサンとエリー。ウイスキーをつくるために北海道へやってきたことを話し、それに先立つ土地や大工、そして資金調達のためのりんご汁のリンゴ農家への仲介を頼むマッサン。朝メシ前だと快諾した熊虎は、余市は一発当てれば殿様になることができる夢の大地だと語り、マッサンとエリーはやる気が湧いてくる。熊虎やハナ(小池栄子)とは違い歓迎していない様子の一馬(堀井新太)に不安を感じるマッサンとエリー。翌日、工場用地を探すため地主に挨拶に行くマッサンとエリーであったが、熊虎の名前を出した途端になぜか冷たくあしらわれ困惑する。さらに、熊虎の義理の弟でもあるりんご組合長の進にもりんごを売ることを断られ、二人は熊虎にだまされていると告げられるのだった。マッサンとエリーはハナから、この二年間ニシンが全く来ないことが原因で熊虎がばく大な借金を背負ってしまったことを知る。しかし、借金以外にも何か根深い問題があると感じたマッサンは、再び進のもとを訪れる。進は会津から北海道へと開拓民としてやってきた祖先の歴史を語り、この厳しい大地に耐えてやっていく覚悟があるのかとマッサンに問うのだった。このままだと自分たちも裏切り者の仲間だと思われて何も出来ないと、熊虎の家を出ようと提案するマッサン。しかし、エリーは反対し、熊虎の家族を仲直りさせたいと言うのだった。そんなとき、進たちが熊虎のもとへやってくる。土地の権利書を取り上げようとする進らに抵抗する熊虎に、一馬はこれまで家族を顧みなかったことを責めるのだった。家族の絆を取り戻した熊虎は、自分たちの夢とともにニシン御殿が建つ土地の権利書をマッサンに託し、ハナと一馬も同意する。マッサンはその思いを受け取り、もう一度この家にたくさんの人々が集い、余市をウイスキーの里と呼ばれる場所にすることを強く誓うのだった。そして一年後、エリーのもとにラブレターを書いた相手がやって来る。

17週「負うた子に教えられる」

1933年(昭和8年)、マッサンの会社、北海道果汁では順調にリンゴジュースの製造が進んでいた。毎朝8時の始業に合わせ鳴り響く鐘の音をほほえましく聞くエリー。しかし、営業はうまくいかず倉庫には出荷されない商品が山積みに。娘のエマはエリーとの外見の違いに興味を持ちはじめ、そんな時に学校で父兄参観のお知らせと、「わたしのかぞく」という作文課題が出される。学校でのエマの様子が気になったエリーは元気に帰宅する姿を見て一安心するも不安がぬぐえない。エリーに相談されたマッサンは堂々としていればいいとエマに告げようとするも、成長したらエリーと同じ髪の色になれると信じている様子に、とうとう真実を告げるときが来たのかと感じる。そんな時、学校で再び同級生からエリーのことでからかわれたエマはじっと我慢していたのだが…。どんなことがあっても人にケガをさせるのはダメだとエマに諭すエリーであったが、母親の事をバカにされたのが許せなかったと訴えるエマに、うれしく思いつつも問題は想像以上に切実であると実感するのだった。一方、出資者の野々村と渡に大阪へ呼び出されたマッサンは、商品名や販路、宣伝方法の改善を迫られ、利益を出すまでウイスキー造りは禁止と宣告される。大阪から帰ってきたマッサンは商品名を「りんご汁」に変え、百貨店にも営業をかけると俊夫に告げる。働き過ぎのマッサンを心配し人を雇おうと勧めるもマッサンは自分でやると言うのだった。一方、エリーとの外見の違いへの興味が日増しに大きくなっていくエマ。ハナの助言もあり、ついに真実を話そうと決心したマッサンとエリーであった。マッサンとエリーから自分が養女であることを知ったエマは頭では理解し元気を出そうと努力するも、まだ課題の作文を書くことができないのだった。元気に振る舞うエマの様子が逆に心配になるエリー。そして、エマは突然高熱を出し倒れてしまう。熊虎から父兄参観と作文のことを知ったマッサンとエリーは、エマが悩み続けていたことを痛感し、必死で看病するのだった。ようやく熱が下がったエマは懸命に看病をしてくれたエリーに、頭では理解してもどうしても受け入れられない部分があったと正直に告白。父兄参観に来てもいいが、たった一つ、自分より先には死なないでほしいとお願いするのだった。そんなエマをマッサンとエリーは約束すると強く抱きしめる。元気になったエマは、ようやく作文を書き上げ、いよいよ父兄参観の日が訪れる。

18週「遠くて近きは男女の仲」

マッサンの工場は新たな取引先も見つかり、ようやく軌道に乗り始め、エリーやエマも徐々に北海道の暮らしに慣れ始めていた。しかしある日、りんご汁が濁り、ラベルにカビが生えたと取引先から苦情が。品質には何の問題もないと釈明するが全て返品、回収費用も負担するよう告げられるのだった。そんな中、熊虎が進に頼まれた縁談をハナに持ちかける。縁談話が持ち上がり動揺するハナと俊夫見て、エリーは2人が互いに好き合っていると感じる。そんな中、俊夫はハナへの思いを振り切るように、返品されたりんご汁を利用したワインづくりに没頭するのだった。その様子にエリーの言うことがまんざらでもないと感じるマッサン。互いに距離をとる俊夫とハナを引き合わせようとするエリーとマッサンであった。ハナに見合いをどう思うかと問われるも、肝心な事が言いだせない俊夫。マッサンはあまりおせっかいをするなとエリーに言うが、より一層他人行儀になる2人の様子に我慢ができないエリーは、熊虎に2人のことを話すことにするのだった。しかし、話を聞いた熊虎は激怒し俊夫につかみかかる。ハナも俊夫の煮えきらない態度に、つい見合いをすると言いだした。ハナに好きだと告白されるも、父と母を若いころに亡くした俊夫は夫婦になる自信がないと告げる。しかし、意気地なしと言って去ろうとするハナに、ついに勇気を振り絞り自分の嫁になれと伝えるのだった。俊夫とハナから報告を受けた熊虎は、2人の意思を確認し結婚を認める。そんな中、マッサンとエリーのもとに大阪から思いもよらない知らせがきた。ハナに見合いをどう思うかと問われるも、肝心な事が言いだせない俊夫。マッサンはあまりおせっかいをするなとエリーに言うが、より一層他人行儀になる2人の様子に我慢ができないエリーは、熊虎に2人のことを話すことにするのだった。しかし、話を聞いた熊虎は激怒し俊夫につかみかかる。ハナも俊夫の煮えきらない態度に、つい見合いをすると言いだした。ハナに好きだと告白されるも、父と母を若いころに亡くした俊夫(八嶋智人)は夫婦になる自信がないと告げる。しかし、意気地なしと言って去ろうとするハナに、ついに勇気を振り絞り自分の嫁になれと伝えるのだった。俊夫とハナから報告を受けた熊虎は、2人の意思を確認し結婚を認める。そんな中、マッサンとエリーのもとに大阪から思いもよらない知らせがきた。英一郎の死を受け入れられないまま葬儀に訪れたマッサンとエリーを、鴨居は寂しげな様子で迎えるのだった。英一郎が初めて仕込んだ原酒を悲しみの中かみしめながら飲むマッサンとエリー。鴨居は英一郎がマッサンには負けたくないと必死に頑張っていたこと、早くマッサンがつくるウイスキーが飲みたいと言っていたことを二人に伝え、マッサンにある決意が芽生える。英一郎の死を受け、ある決意が芽生えたマッサンは、出資者の渡からブランデーづくりに使用する蒸留釜設置のための増資を取り付け、いよいよ決意を固める。そして、俊夫とハナの祝言の日。マッサンはエリーとともに初めての仲人をつとめ、二人の幸せを熊虎らと盛大に祝う。そんななか、マッサンはひとつの重大な発表をする。

19週「万事休す」

1940年(昭和15年)、マッサンとエリーが余市へ来て8年がたち、エマ(優希美青)も思っていることをハッキリ言う活発な少女に成長していた。6年前から仕込んできた原酒は着実に熟成を重ね、ついにマッサンはブレンド作業を始めるのだった。俊夫らが見守るなか、スコットランドから帰国して20年にして、マッサンが目指し理想としてきたウイスキーがようやく完成する。マッサンがつくったウイスキーが飲みたいと現れた作家の上杉龍之介(北大路欣也)はウイスキーを飲み、「うまい」と称賛。日本のウイスキー文化を根づかせるために頑張ってほしいという上杉の言葉に、マッサンは勇気が沸いてくる。そして、出資者の渡と野々村に黙ってウイスキーづくりをしてきたことを話す決意をするのだが、そんなとき、渡と野々村が突然余市へやってくる。マッサンが6年間黙ってウイスキーをつくってきたと聞き出資者の渡は激怒する。何とか認めてもらおうとエリーはエマと協力し渡と野々村を料理と歌でもてなし、これまでの感謝とウイスキーづくりを許してほしいとお願いする。さらに熊虎らがやってきて、一度信じて出資したのなら最後までとことん信じるべきだと二人に訴える。「ドウカウイスキー」という名称に決まり、マッサンのウイスキーの待ちに待った初出荷の日。次々と馬車に積み込まれ出荷されていくウイスキーを見送り感無量のマッサンたち。エリーはスコットランドの母にこれまでのことを手紙につづる。返ってきた手紙には母が病床にいると書かれており、エリーはただただ回復を祈るのだった。しかし、喜びもつかの間、ウイスキーは全く売れない。ウイスキーが売れず資金繰りに困るマッサンは、出資者の渡と野々村に呼び出され、事業は失敗したと撤退を宣告される。なんとかもう一度やらせてほしいと懇願するマッサンに、野々村は代わりに従業員を半分にするよう命じるのだった。弁解するも聞き入れられずぼう然とするマッサンは、かつて鴨居に「経営者としての覚悟」を問われた日のことを思い出す。余市へやってきた大作に従業員を半分にすることを相談するマッサン。今、仕込んでいる原酒はこれから先の未来のために必要であり、自分の夢は今では日本のウイスキーの歴史を背負っているとマッサンは切々と語る。その言葉に大作は「もう答えは出ている」と告げる。ポットスチルを前に決意を固めたマッサンは全従業員を集め、会社倒産の危機を回避するために人員整理をおこなうと発表するのだった。

20週「夏は日向を行け 冬は日陰を行け」

1942年(昭和17年)、マッサンの工場は海軍指定となり大忙し。ウイスキーの増産を命じられるも、働き手の男は徴兵され女性が代わりに力仕事をするのだった。そんな状況でも味に妥協はしないとマッサンは新たに工員を募集する。そんな時、エリーがけがをして逃げ帰ってくる。子供たちに「非国民」とののしられ石を投げられたのだ。心配するマッサンはしばらく外出しないよう提案する。ウイスキー増産のため始めた新たな工員募集にやってきた中村美紀(堀内敬子)と秀子(黒島結菜)。美紀は夫が戦死し、どうしても雇ってほしいと懇願するが、マッサンの妻エリーがスコットランド人だと知り表情をこわばらせる。一方、エリーやエマは中村親子を気に入り二人を雇うようマッサンに頼み込む。そして、美紀はエリーハウスとニシン御殿、秀子は工場で働くことになる。突然余市へとやってきたキャサリンは、大阪でも外国人はスパイ容疑がかけられたり、拷問を受けたりと日増しに迫害が強まり、夫とともに英国へ行くことを決めたとマッサンたちに告げ、エリーに一緒に来ないかと提案する。エマは家族で逃げようと訴えるも、エリーは日本に残ると言い張る。船に乗るためには離縁しなければならないと聞き、マッサンは苦悩する。英国への船の期限が近づきマッサンは苦悩し、日本に残ると言ったエリーもまたスコットランドに帰ってきてほしいという家族の手紙に心が揺れる。一方、エマは仲良くなった秀子にさまざまなものを分け与え、素直に喜ぶ秀子であったが、美紀はあまりの厚遇にためらう。そんななか、ハナはエリーを英国に帰国させるべきだとマッサンに訴える。手が震えるなか離婚届に署名しようとするマッサンは、それを見つけたエリーに精いっぱい考えた末に決めたことだと告げる。そのとき、特高警察の刑事たちが家に乗り込んでくる。リーダーの桜田(池田成志)はエリーへのスパイ容疑として家宅捜査を始めると宣告。やめろと訴えるマッサンたちの声もむなしく、特高たちは乱暴に家中を調べまわり、熊虎らも何も出来ず立ち尽くすのだった。訴えむなしく連行されていくエリー。そんな時、海軍士官(柏原収史)が現れ、日頃からその乱暴なやり方が気に入らなかった特高たちを追い返し、マッサンたちは感謝する。エリーの覚悟を知ったマッサンは離婚届を破り捨て、ずっと日本で一緒にいてほしいと伝え、互いの愛をあらためて確認し合う。エリーが日本に残ることを聞き応援すると沸く工員たちのなか、突然美紀が謝り出す。

21週「物言えば唇寒し秋の風」

1943年(昭和18年)、海軍から酒石酸を採取するためぶどう酒をつくるよう要請され、マッサンはぜひやりたいという一馬に一任する。一方、勤労奉仕をするエマは、マッサンやエリーのように夢を持って強く生きていない自分が情けないと一馬に悩みを相談。いつまでも子ども扱いするエリーにいらだちを感じていたエマは、大人になったという一馬の言葉に喜ぶのだった。エリーの干渉にいらだちを感じるエマ。そんななか、マッサンはブレンダーを育てるには時間がかかると工場の後継者についてエリーに相談、エリーはマッサンと似ている一馬が適任だと提案する。一方、海軍から家を守られ裕福な生活をしていると周りに非難されるエマ。何も言い返せない自分を卑下するエマに、一馬はいつまでも銃後にいる苦悩を吐露する。一馬が酒石酸採取に取り組むなか、見学にやってくるエマ。このところ連日研究室を訪れているらしく、エマが一馬を好きなのではといううわさが。エマも年頃になったと賛成する熊虎たちだが、マッサンとエリーはそんなことはありえないと否定するのだった。一方、エマは一馬についに好きだと告白、さらにマッサンとエリーに一馬に恋をしていると白状する。エマの突然の告白に戸惑うマッサンとエリー。恋する気持ちは止められないだろうと理解を示すマッサンであったが、エマは恋に憧れているだけだとエリーは一馬との仲を断固として認めないのだった。もっと外の世界を知って勉強してから恋愛すべきだとエリーが言うも、これまで言ってきたことと矛盾していると反論するエマ。ついに二人の関係は決裂してしまう。エリーはエマに女性としてやるべきことが出来てから恋愛すべきと主張、一馬にも恋は早すぎるとくぎを刺すが、エマの反抗は増すばかり。エリーもまた温かく二人を見守ってやろうというマッサンの説得をかたくなに聞き入れない。そんななか、一馬は会うのをやめようとエマに告げる。せめて自分への気持ちを聞かせてほしいと懇願するが、何も答えない一馬にエマは絶望する。エマに自分と同じ思いをしてほしくないと、マッサンにも話していないスコットランドでの初恋の人との出来事を話し始めるエリー。その話を聞きエリーの母親としての思いに感謝するも、やはり一馬が好きだという自分の気持ちに素直に生きたい、そう教えてくれたのは他でもないエリーだと告げるエマ。その言葉にようやくエリーは娘の成長を実感し二人の交際を許す。

22週「親思う心にまさる親心」

1943年(昭和18年)10月、一馬(堀井新太)のもとについに召集令状が届く。お国のためにやっと働けると喜ぶ熊虎。エマは悲しみの中、エリーとともに再会を祈り「オールドラングサイン」を歌う。そんなエマに、マッサンは笑顔で一馬を送り出してやろうと告げる。そんななか、出征までの3日間でやるべきことを書き出す一馬。その最後には、「遺書」の二文字があった。出征まで一馬にブレンド作業を教え始めたマッサンは、その奥深さとおもしろさを語る。しかし、女性工員のもとに夫の死亡通知が届き、泣き崩れる姿を目の当たりにして、戦争はやはり死と隣り合わせであるとマッサンたちはあらためて実感するのだった。出征を祝う宴会が開かれ一同が大いに盛り上がるもエマだけは気が乗らない。そんななか、熊虎が映写機を準備し、投影を始める。出征まであと2日となり、熊虎の発案でみんなで写真撮影をするなか、エマは、話したいことがあると一馬を貯蔵庫に呼び出す。二人で逃げようと訴えかけるエマにこれは運命なのだと一馬は諭す。ならば、せめて一馬の自分への気持ちだけでも聞かせてほしいと懇願するエマ。しかし、一馬は何も答えない。そして、悲しみの中、エマはただただ「オールドラングサイン」を弾き涙する。一馬に一緒に酒でも飲もうと言う俊夫。一馬から突然これまでの感謝をされ面食らいながらも、一馬が帰ってくるまでは自分が工場と家族を守り抜くと強く約束するのだった。一方、熊虎は、自分が鼓舞して送り出してやらなければ、一馬は死ぬかもしれぬ戦地へ腹をくくって行けないとエリーに語り、エリーはその気持ちを直接一馬に伝えるべきだと熊虎に訴える。エリーは熊虎に「オールドラングサイン」の歌詞を渡し、一馬への本当の気持ちを言えないなら、この歌に思いを乗せて伝えてほしいと懇願する。しかし、そんなことをしたら一馬の決心が鈍ると受け付けない。一方、一馬はマッサンに自分の夢を託すと、ひそかに品種改良してきた大麦の種を渡す。しかし、マッサンは必ず生きて帰り、自分で種をまけと一馬に告げる。熊虎らが歌う「オールドラングサイン」を聞き、気持ちが晴れやかになった一馬はついに遺書を書き始め、自分が出征した後に読んでほしいと熊虎に手渡す。ニシン漁師を束ねる熊虎を尊敬していたこと、自分が熊虎やハナに見守られ育ってきたことへの感謝、そして、熊虎の子として生まれてきて幸せだったとつづられた遺書を、熊虎は涙をこらえ読むのだった。そして、ついに出征の日の朝を迎える。

23週「待てば海路の日和あり」

ついに余市へ爆撃が襲い、工員たちとともにマッサンとエリーはエマ連れ必死に逃げる。人も原酒も無事で胸をなで下ろしたマッサンは俊夫とともに、工場や家が爆撃に狙われないようさまざまな対策を練るのだった。そんな時、兵事係が一通の知らせを持って現れ、震える手で受け取るハナ。それは、一馬の戦死を知らせる通知であった。白木の箱となり帰ってきた一馬に、エリーは、おかえりなさいの会を開いてあげようと提案。熊虎は明日からは一馬の分まで力いっぱい生きていこうと気丈に語り、マッサンは一馬が残した大麦を育てウイスキーを仕込むと決意、献杯するのだった。そんな中、広島に新型爆弾が投下され、亀山家と連絡がとれず心配するマッサンたち。そしてついに終戦を迎える。終戦が訪れ、ようやく自由の身となり安どするも心労で倒れてしまうエリー。そして、熊虎らもまた、失意の中から抜け出せずにいた。みんなのために何か出来ることはないかと考え抜いたマッサンは、工場の操業を一時停止し、敷地に畑をつくることを提案する。農作業に取り組むなか、生気がよみがえり少しずつ元気を取り戻していく一同。そんななか、広島から電報が届く。終戦から2か月、少しずつ生活は穏やかになりエマも小樽の英文タイプの学校に通い始めていた。一方、このまま工場を再開できないと半年後には会社が倒産してしまうとため息をつくマッサン。今後について出資者に相談するために一緒に大阪へ行こうとエリーを誘うも、いざ行くとなると人に会うのが怖くて動けないのだった。そんななか、進駐軍がエリーをたずねてやってくる。ハナ戦死した一馬の遺品を農家に持って行き食べ物と交換してもらおうとするが、エマは帽子だけは欲しいと懇願する。しかし、ハナは一馬のことは忘れ、前を向いて生きてほしいとエマに語る。そんな時、キャサリンが突然訪れ、よく生きていたと涙で再会を祝うエリー。一方、マッサンは進駐軍にウイスキーを売るべきか一人思い悩む。

24週「一念岩をも通す」

1948年(昭和23年)、エリーは穏やかな日々を送り、エマ(木南晴夏)は進駐軍の現地職員として頑張る毎日。そして、マッサンは熟成15年を迎えた原酒を用いて新しいウイスキーを開発し、より安い値段で売り出そうと考えていた。そんな中、工場へやってきた出資者の渡から、酒の自由化に合わせ三級ウイスキーをつくるよう命じられ、マッサンは頭を悩ます。マッサンたちの前に突然やってきた悟(泉澤祐希)は、満州で終戦を迎えるも捕虜となり、シベリアに抑留されようやく日本に帰ってきたのだった。俊夫が個室を勧めるも、無縁故者たちと同じ場所で過ごしたいと言う悟であったが、眠ると抑留されていた時の悪夢にうなされる。出資者から偽物の三級酒をつくれと言われ困っていると話すマッサンに、「酒に本物も偽物もない」と悟は急に表情が変わる。悟(は人間として扱われず、日本を否定し、同じ日本人すら疑うしかなかったシベリアでの地獄の日々から解放され、飲んで心を救われた三級酒を偽物と呼んだマッサンに、「本物の酒とは何か?」と問いかける。ウイスキーの語源は「命の水」であり、人の命をつなぎ、心を満たすための飲み物であったことに気づかされたマッサンは、安くてうまい三級酒をつくる決意をし、新たな挑戦が始まる。悟の言葉をきっかけに三級ウイスキーづくりを始めたマッサンのもとに、広島から政志と千加子がやってくる。今の工場を見て政志が何と言うかと緊張のなか工場を案内するマッサンであったが、穏やかな顔で見学する政志に安どする。三級ウイスキーづくりを妥協せずとことんやれと、政志がマッサンを励ますなか、悟はしばらくの間マッサンのもとで手伝いがしたいと願い出る。香料も着色料も一切使わない、安くてうまい三級ウイスキーをつくろうとするもうまくいかず苦悩するマッサン。亀山の酒をつくった時はどうしたかと質問するマッサンに、政志は味や香り、色を一度に何とかしようと思わず、まず「肝をつかめ」と助言する。その言葉に何かをひらめいたマッサンは貯蔵庫に。ウイスキーの肝となるキーモルトを見つけるため、朝から晩まで5年以内の若い原酒を試飲し続ける。ついに香料も着色料も使わない三級ウイスキーを完成させたマッサンは、問屋や町の人々に向けた試飲会を開く。その味と香りに感動し沸き立つ人々のなか、大阪から澤田(オール巨人)がやってくる。マッサンの酒を試飲し、これまでの「独りよがりな酒」ではなく「伝える酒」になったと褒めたたえる澤田に、本物のウイスキーが人々に飲まれるその時がくるまでウイスキーをつくり続けるとマッサンは宣言する。

『マッサン』最終回の結末ネタバレ

最終回25週「人生は冒険旅行」

1949年(昭和24年)、お酒が自由販売になって半年、ドウカの三級ウイスキー「余市の唄」は安くてうまいと大評判、マッサンは余市の功労者としてラジオに呼ばれるまでに。そんななか、俊夫は広島に帰り亀山の酒蔵を守りたい思いを打ち明けるが、熊虎は大反対。しかし、ハナに親子の縁を切ってもいいと言われしぶしぶ認めるのだった。そして、二人の旅立ちの日が訪れる。1961年(昭和36年)、「スーパードウカ」が大ヒットするなか、マッサンは日々さらにうまいウイスキーを追求、悟はドウカウイスキーの後継者として着実に育っていた。一方、エリーは息子夫婦と孫に囲まれ幸せな日々。そんなとき、英国に住むエマが3年ぶりに帰国する。喜び迎えるマッサンたちであったが、エマのかたわらには英国人のマイク(中島トニー)がいた。マッサンが病院に行ったエリーを迎えにいくと、雪で白く染まった川辺でエリーはスコットランドの別れの唄を口ずさんでいた。互いを思い合うエマとマイクに、それは運命の出会いだと涙し、エマが選んだ人を信じてあげてほしいと言うエリーにマッサンは何か不安を感じる。そして、主治医の一恵(天海祐希)にエリーの本当の病状を教えてほしいと懇願する。エリーの本当の病状を知ったマッサンは、結婚式を挙げたいと提案しエマらは大賛成。できるだけ早くあげたいと言うマッサンにエリーはその意味を察するのだった。エマとの結婚と自分の夢に悩むマイクに、諦めなければどちらもうまくいくとエリーは語る。そんななか、エリーは倒れ、マッサンたちは一恵からエリーの命の時間が残り少ないことを告げられる。再び倒れたエリーにエマは、マイクとの結婚を決意したと告げ、マッサンとエリーは二人の結婚を認める。家族が心配で見守るなか、マッサンと二人きりにしてほしいと言うエリー。エリーはマッサンに自分が死んでから読んでほしいと一通のラブレターを手渡し、死ぬこともまた新しい冒険だと告げる。そして、二人はこれまでのさまざまな思い出を語り合う。エリーの死後、丸二日間部屋に閉じこもり泣き続けたマッサンは、死の間際にエリーから手渡された手紙を見つけ読み始める。そこには、いつまでもおいしいウイスキーをつくり続けてたくさんの人々を笑顔にしてほしい、私の夢はマッサンだったとつづられていた。決意の顔になるマッサン。そして10年後。「スーパーエリー」がスコットランドの栄誉ある賞に輝き催された祝賀会会場にマッサンはいた。

政春がエリーへの愛をこめて完成させたウイスキー・「スーパーエリー」は特別賞を獲得した。

彼が生み出したウィスキー(命の水)が、日本だけではなく世界に認められた瞬間だった。

式典を終えた政春は、エリーの墓前へ向かう。

年老いた政春はエリーに向かって受賞したウイスキーを献杯しながら、「人生はボウケン。adventure」という言葉と共に、エリーと歩んだ50年を想い返すのだった。-END-。

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