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『スイート・マイホーム』結末を相関図付きでネタバレ!イヤミス超えのオゾミス誕生

邦画

『スイート・マイホーム』というタイトルからは想像できない、背筋も凍るおぞましい事件を描いた問題作が映画化されます。そこで今回は、神津凛子 著『スイート・マイホーム』のあらすじから結末を相関図を交えてネタバレしていきます。

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『スイート・マイホーム』登場人物&相関図

登場人物

清沢賢二・・・長野に住むスポーツジムのインストラクター。長身イケメン。閉所恐怖症。
清沢ひとみ・・・賢二の妻。
清沢サチ・・・賢二とひとみの長女。
清沢ユキ・・・賢二とひとみの次女で「まほうの家」引っ越し後に誕生。
・・・憲二と聡の母。DV癖の元夫と離婚し、2人の息子と共に実家の長野に戻ってきた。
清沢聡・・・賢二の兄。引きこもりで統合失調症を患っている。
・・・賢二が13歳の時に母と離婚した。暴力で家族を支配していた。
本田・・・不動産会社社員で賢二たちの「まほうの家」の設計を担当する女性。
甘利浩一・・・不動産会社社員。ニキビ面。賢二たちに不快な言葉を告げる。
菊池・・・不動産会社社員。
上林・・・スポーツジムの従業員で賢二と仲が良い。
原友梨恵・・・スポーツジムの従業員で賢二の浮気相手。婚約者がいる。
麗美・・・友梨恵の友人。他人の彼氏を奪う癖を持つ女性。
柏原・・・長野県警の刑事。清沢家周辺の殺人事件を調査する。

相関図


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『スイート・マイホーム』あらすじ

寒さ厳しい長野県で、暖かな快適な理想の一軒家「まほうの家」を手に入れた 清沢賢二ひとみ夫妻。

娘・サチと共に幸せな生活を送るはずだったが、引っ越した直後から不審な物音や赤ん坊の瞳に映る不気味な影など奇妙な現象が起こり始める。

家のなかで感じる誰かの気配が、一家を恐怖に陥れるなか、とうとう殺人事件が起こる。

この悪夢の先に待ち受けているものとは。

『スイート・マイホーム』結末までのネタバレ

絵に描いたような家族とまほうの家

冬でもエアコン一台で家中を暖められる「まほうの家」を購入した主は、イケメンで背高く、高学歴の清沢賢二。

妻ひとみと娘・サチとアパート暮らしをしていたが、あまりの寒さに一軒家を建てます。

まほうの家」とは・・・地下に家と同じ広さの空間(高さは大人がほふく前進で進めるほど)があり、そこにエアコン1台を設置して作動させると、その暖気が天井に巡らせたダクトと壁の間を循環し、家中どこでも同じ室温が保てるというもの。

中学生の頃より閉所恐怖症がある賢二は、暗く狭い地下空間を想像するだけでめまいがしたものの、冬でもTシャツ一枚で過ごせる快適さは魅力的でした。

妻のひとみは、不動産会社の設計士の本田とも気があい、土地も見つかったこともあり、トントン拍子で家は完成。

広い土地にゆったりと建てられた平屋。

イケメンの夫と美人の妻、そしてかわいい娘・サチ。

マイホーム購入後すぐに次女も生まれた一家4人の清沢家は、まさに絵に描いたような理想の家族でした。

賢二の秘密

高学歴、高身長、イケメンのハイスペックな賢二は、当然女性にモテます。

勤めているスポーツジムでは同じインストラクターの原 友梨恵と不倫関係にありますが、妻のひとみは知りません。

友梨恵とは割り切った関係で、彼女自身は婚約者もおり、近々 結婚もするため賢二とは別れる予定です。

また賢二には、実家の母と同居する兄のがいますが、兄は統合失調症を患い、家で引きこもりがちになっています。

昔は優しく、優秀な兄でしたが、あるときから「警察に見張られている」などといった妄想にとりつかれ、幻覚や幻聴の症状が出て暴れるようになります。

憲二は自分が、兄と母の面倒を見て実家を継がなければいけないとは思いつつも、母が家を建てることを了承してくれたため罪悪感を持ちながらも今に至ります。

異変…まがまがしい家

ある日、ひとみの友人とその子どものリョウタが家に遊びにきました。

楽しく過ごしていたリョウタでしたが、かくれんぼが終わったときに「おばけ…」という言葉を残し、死人のような顔して帰っていきました。

また、賢二の友人の上林も、家を訪れたとき「廊下でスマホを操作して画面を消したら、暗くなった画面に顔が映っていて、天井を見上げると髪の毛が見えた」と青い顔で話しました。

さらに、妻のひとみまで「しっかり閉めたはずのドアが開いていて、誰かいたの。じっと見ていた。」「赤ん坊のユキの瞳に顔が映っていた」と家のなかの不気味な存在を、真剣に訴えました。

事件

賢二も家の異変に気づき始めたなか、賢二が友梨恵のアパートを訪れる様子を隠し撮りした写真が、友梨恵の元に送られてきます。

友梨恵は、学生時代から問題のあった友人・麗美を疑っていましたが、賢二はある人物を思い浮かべます。

それは、不動産会社を訪れたときに「 家族を大事にしないとこわいことになる」と脅してきた、宅会社のマネージャー甘利浩一という男です。

賢二の家を設計した本田によれば、甘利は自分の不細工な容姿にコンプレックスを抱いており、恵まれた男性を妬み、過去にもトラブルを起こしていたと明かしていました。

もしかしたら…甘利が自分と家族を壊そうとしているのでは…と考えた賢二は身震いしました。

そんななか、長野県警の刑事2人が賢二を訪ね、甘利が自宅アパートで殺されていたと知らせてきます。

甘利が亡くなったあとも、友梨恵の婚約者や実家に不倫写真が送られてきたことから、甘利は犯人ではないことになります。

一体、だれが…。

それからしばらく経ったころ、また賢二のもとに刑事がやってきて、今度は友梨恵が遺体で発見されたことを告げます。

さらに、賢二の家ではユキを守るように倒れ、背中を刺された賢治の兄・聡も発見されます。

家の異変、甘利と友梨恵、兄・聡を殺し、不倫写真を送る人物。

賢二の周囲に起こる不気味な現象は何なのか?犯人は誰なのか?

犯人

賢二の家で起きたことは、悪霊や幽霊の存在ではありませんでした。

かつて賢二に「 家族を大事にしないとこわいことになる」と言ってきた甘利は、彼の周囲でこれから起こるトラブルを察知して、脅しではなく本気で警告していました。

さらに犯人は甘利の知る人物で、彼はその犯人にも、清沢家に関わるなと忠告していたのです。

(甘利や悪霊への疑いは、読者へのミスリードです)

一連の不可解な事件の犯人は、清沢家の新居を担当して設計した不動産会社の営業にして一級建築士の本田という女性でした。

賢二たち家族にとって本田は、甘利の性格を警告してくれたり、新居に個人的に花を贈ってくれたりする好印象しかない女性でした。

その本田が、清沢家の家に合い鍵で入って潜み、甘利と友梨恵を殺害していたのです。

犯人の動機

本田が8歳の頃、大工の父が亡くなりました。

父が大好きだった本田は、父が最後に手掛けた家を眺めるため何年にも渡って通っていました。

その家に住むのは、決して美しいといえる家族ではありませんでした。

ある日、家をじっと見つめる本田を、家に招きいれた大家族の父親。

その男は、あろうことか本田を乱暴し、「もうここには来るな」と捨て台詞を吐きました。

その後、本田はその男の赤ん坊をトイレの公園で産みますが、スポーツバッグに赤ん坊をつめて火をつけ、あの家に投げ込んで全焼させました。

本田は壮絶な過去から、「理想の家に、理想の家族を住まわせること」に執着していきます。

そして、その願望を叶えてくれるピッタリな清沢家が目の前に現れたのでした。

結末

ついに事件の黒幕が本田だと気づいた賢二は、彼女と直接対決すべく家に向かいます。

賢二は、閉所恐怖症であるにもかかわらず意を決して本田がいると思われる地下室に降りていきました。

ずずず……這いずる音をたてて現れた本田を、賢二は力いっぱい殴りつけました。

すると本田は刃物を持って反撃し、ナイフが賢二に突き刺さりました。

どうしてこわしたの」と悲しそうに呟く本田に、賢二は胸に刺さったナイフを自ら引き抜き、目の前にいる女に突き立てました。

数日後、本田は亡くなり、なんとか賢二は一命をとりとめました。

賢二は、この一件から過去の記憶がよみがえりました。

賢二の父は、母や子どもに暴力を振るう男で、中学生だった賢二は、我慢できずに父親を殺してしまいました。

賢二は、母親と共に父親の遺体をバラバラにして床下に隠しましたが、賢二はその記憶を無くしていました。

そして優しい兄は、弟を守ることができず、その手を汚させてしまったという罪悪感のために心を病んでいったのでした。

記憶がよみがえった賢二は、家族が壊れた原因は自分への天罰だと思うのでした。

戦慄のラスト

賢二の悪夢はこれだけでは終わりませんでした。

あの事件以降、精神が不安定になったひとみ実家に帰っていましたが、義理父から

「ひとみが、どうしても家に帰ると言って聞かない。私としては、あんなことがあった家に帰すのはどうかと思うが、医者はひとみの好きなようにさせてやれと言うし、仕方がない。ひとみは子どもも連れて行くと言って聞かないが、サチは熱をだして寝込んでいる。ユキだけ連れていく。」

と連絡がありました。

ひとみと話し合えば、今回のことを共に乗り越えられると期待して家に入った賢二。

リビングの床に座るひとみに名前を呼びますが、返事はありません。

近づこうとした賢二は、床に転がるフォークに赤い液体がついているの見て、ぎくりと体を硬直させました。

これでもう見なくてすむよ。ね?

腕に抱かれたユキは、もう二度とその瞳を開くことが叶わない姿になっていた。

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『スイート・マイホーム』感想

「あたたかい家」を求めて出会ってしまった本田、賢二、ひとみ。

特に本田の壮絶な過去からくる家への執着はすさまじく、容姿に恵まれた父親と、母親、そして娘は1人、誰1人として欠けることも増えることも許さない。

だから、賢二の浮気相手を殺し、次女のユキも3人家族にあてはまらないから排除しようとします。

彼女の賢二の妻の座に座ろうというのではなく、家という存在そのものになろうとする願望にゾッとさせられました。

ミステリー好きには、犯人の正体が登場した直後、もしくは半分まで読めばわかってしまうと思います。

また、帯コメントにあった「最後の1ページ。ここまでやるか」という言葉そのままに、なんとも胸糞悪い結末。

本田はサイコパス要素があるのですが、ひとみはいたって普通の良き妻であり母だったのに…。

確かに、赤ちゃんの目はキレイで屈託がなく、大人のどろどろしたものとか醜いものが、もしかしたら見えているかもしれませんが、ここまでの描写はキツイ。

トラウマ級の出来事を何度も目にすれば、普通の人であっても、ここまで狂ってしまうということを言いたかったのかもしれませんが。

常軌を逸した犯人や家での格闘シーンは、貴志祐介さんの「黒い家」を彷彿とさせましたが、犯人の過去に理由がるという動機には、ちょっと物足りなかったです。

黒い家の犯人はごく普通のおばさんだけど、とても太刀打ちできない怖さから分かるように、「なんの理由もなく怖い人」が、心理的には一番コワイということです。

「まほうの家」が、物理的な意味でのあたたかさしかないのも勿体ない。

登場人物で言えば、主人公の賢二が、まぁまぁクズ男でしたね~。

モデルみたいに整った顔立ちで家では良い夫を演じつつ、裏では同僚と不倫。

さらに、子どもの頃はウサギを殺し、父親を殺したことを忘れ、兄がやったと都合よく記憶を改ざんする。

自分のせいで統合失調症を患った兄を疎ましく思うなんて、自分勝手すぎます。

リョウタという子どもだけが「すごくイケメンだけど、このオジサンは好きじゃない。」と、ちゃんと主人公の本質を見抜いていてました。

映画『スイート・マイホーム』キャスト相関図は⇒こちら


スイート・マイホーム  [ 神津 凛子 ]

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