ドラマ『永遠の仔』最終回ネタバレと相関図！衝撃の結末は？

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児童虐待という重いテーマとミステリーが複雑に絡んだストーリーで大ヒットしたドラマ『永遠の仔』。トラウマを描いた作品なので、ショッキングなシーンも多く、現在では放送が難しいと言われている名作です。そこで今回は、ドラマ『永遠の仔』のキャスト、相関図を交えながら、あらすじから結末までを振り返ってみたいと思います。

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『永遠の仔』キャスト一覧

久坂優希◆中谷美紀/邑野未亜

中谷美紀

邑野未亜

高齢者施設の看護師主任。父親から性的虐待を受けて育つ。

長瀬笙一郎（モウル）◆渡部篤郎/勝地涼

渡部篤郎

勝次涼

長瀬法律事務所の代表弁護士。男遊びがさかんな母からネグレクトを受けて育つ。暗闇が嫌いなため「モウル」と呼ばれる。

有沢梁平（ジラフ）◆椎名桔平/浅利陽介

椎名桔平

浅利陽介

神奈川県警捜査一課の警察官。母からたばこを体におしつけられる身体的虐待を受ける。体に火傷の跡があるため「ジラフ」と呼ばれる。

早川奈緒子◆石田ゆり子

小料理屋「なを」の女将。梁平の同棲相手。バツイチ。父は警察官。

久坂雄作◆古尾谷雅人

優希の父親。山の滑落事故で亡くなる。

久坂志穂◆永島暎子

優希の母親。

久坂聡志◆井澤健

優希の弟。女性に暴行して捕まる。

真木広美◆黒谷友香

笙一郎の事務所で働く事務員。笙一郎のことが好き。

長瀬まり子◆藤真利子

笙一郎の母。若年性アルツハイマーを患う。かつて育児放棄していた。

有沢紀久子◆筒井真理子

梁平の母。息子にタバコの火を押し付けていた。

有沢修三◆黒沼弘己

高松にいる梁平の養父。

有沢弓子◆鷲尾真知子

梁平の養母。

土橋◆森本レオ

双海小児総合病院精神科の医師。

向井照子◆片桐はいり

優希の同僚の看護師。

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『永遠の仔』相関図

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『永遠の仔』あらすじ

18年前のある日、愛媛県のある小児精神病楝に優希という少女が預けられた。しかし彼女は施設に馴染まず、ある夜そこを抜け出し、野山をさまよった。彼女を探しにきたのは、先に入院していた二人の少年、笙一郎と梁平だった。梁平「３歳くらいの時、気づいたらもう体中にタバコの跡が　肉の焼けるイヤなニオイがするんだお父さんはちょっとしたことで機嫌が悪くなって、殴る、蹴る　歯が折れるほどゲンコで殴るんだ」笙一郎「僕のは立たないんだ押し入れの中で夜中にお母ちゃんが男を連れてくるからひどい声が聞こえてくるんだウンチもおしっこも押し入れの中でした　だんだん感覚が麻痺して分からなくなるだから役に立たない　フツーじゃないんだ」優希「私は怖くなった。だってお父さんだよ…」3人は木の洞の中で1夜を過ごし、それぞれが同質の苦しみを抱えていることを知った。それは長年にわたり、親から虐待を受け続けたという心の傷である。その夜は3人の心に、同じ痛みを持つ者同士が友情を確かめ合った、悲しくも美しい瞬間として深く刻まれた。「彼女（優希）さえいれば自由を得られる。そのためには彼女の父親を殺すしかなかった。」3人の決断によりある事件が起こる。優希の父親が滑落死したことで3人は離散する。それから18年の歳月が流れ、3人の子供たちは大人になった。少女は看護師に、少年達は弁護士と刑事になっていた。しかし3人の再会は、どこか暗い予感を秘めたものになった。実はあの夜のあと、3人はある恐ろしい罪を犯していたのである。それは誰にも知られることなく、3人の記憶の中にだけ隠されていたのだが、再会はその忌まわしい記憶の扉を開けてしまった。自分たちは再び出会うべきではなかったのか。それとも出会わなければいけなかったのか。その日を契機に、彼らの周りで巻き起こる謎の連続殺人事件。一体誰が？それは全ての基点となる18年前の「聖なる事件」から産み落とされた悲しき連鎖なのか。老年科病楝の看護師・久坂優希、刑事・有沢梁平、梁平の恋人・早川奈緒子、そして弁護士・長瀬笙一郎。どうしようもなく深い心の傷を持った主人公たちの、過去と現在の生きざまが交錯する。

『永遠の仔』最終回の結末ネタバレ

梁平の恋人・早川奈緒子は妊娠したが、梁平は自分が親になることが怖く、子どもを始末しろと彼女に金を渡した。

その後、奈緒子は流産し、店をたたんで故郷の北海道に帰ることになった。

一方、長瀬は破産の申し立てをした人物の個人情報を阿久津という男に流し、大金を手にした。

その金は、母親のアルツハイマーの介護施設費用にするつもりだった。

優希の弟・聡は、姉が幼少期に父から性的虐待を受けていたことを知りった。

そして聡は、「憎くて火をつけたんじゃないんだおふくろも苦しんでた。もう終わりにしてやりたかった。俺はあの男を許せない」と家に火を放ち、母は亡くなった。

母の死医は気道圧迫による窒息死。

聡が犯人と推定されるが、彼は優希に母の遺書を渡したあと、容態が急変して亡くなる。

そんななか、長瀬のもとに奈緒子から「来ていただけますか。昔あったことを話して欲しいのです。私もうあなたしかいないんです。」と連絡が入る。

長瀬が向かうと奈緒子は服を脱ぎ、「大丈夫よ」と彼の手を自分の首に持ってこさせた。

翌日、梁平が奈緒子の家にやってくると、首に絞められた跡を残して彼女は亡くなっていた。

そばに包帯が落ちているのを見つけた梁平は、長瀬が犯人だと気づく。

「なぜオレの女を殺したモウル。バカだ。せめてオレに言い訳ぐらいしてもいいだろう。」

長瀬が優希に会いにきて「おふくろが若いときにつけておた香水の匂いがすると、憎しみを抑えきれなかった。欲求がこみ上げてきて…」と、これまでの犯行を自供した。

そして、長瀬は自分の罪を告白する手紙を送り、大金と銃を持って逃亡した。

優希と梁平が長瀬を探しにいくと、彼は母親と神社にいて、母に化粧をさせ、花見を楽しんでいた。

優希は「これからはお互い支え合っていこうよ。いくらでもやり直せるはずよ。」と声をかけるが、長瀬は「無理だ。生まれてくるところからじゃなきゃダメだよ。最初に戻るよ。ありがとう。」と母親に銃を持たせた。

そして、母親に銃の引き金を引かせ、長瀬は亡くなった。

梁平は、警察を辞めて養父母のいる高松に戻ることになった。

その前に、長瀬の骨を母親に渡しにいき、優希の部屋を訪ねたが引っ越しをした跡だった。

しばらく経った頃、梁平の元に優希から手紙が届く。

いま松山に来ています。病院には苦しくて近づけなかった。でも心配しないで。一人でこれからを見つめていきたいと思います。いつかは真の現実を抱きしめることが出来るのでしょうか。きっといつかはと信じたい気持ちです。母の遺書を同封します。母の言葉はわずかに救いです。あなたがもっとも良いと思う形で処分してください。

優希は、松山の海に包帯を流した。

梁平は3人の思い出の場所である、松山のクスノキの洞にやってきた。

そして優希の母親の遺書を読んだ。

あなたが、あの男に酷いことをされていたのに、助けることができなかった。打ち明けられたのに信じようとしなかった。霧の中であなたがお父さんを殺そうとしているのではないかと感じたのです。母親として何ができるのだろうと思った瞬間体が動いていました。１７年の間、そのことを口に出せなかった私を許してください。あのとき以来、罪の意識を忘れたことはありません。今ハッキリ分かるのはユウキ、サトシを愛しているということ。あなたは決して悪くなかった。あなたは少しも汚れてはいません。あなたの魂は美しいままです。

優希の父親を殺したのは、母親だった。

梁平は、遺書を燃やした。

そして、クスノキの下の穴を掘ると、モウルのリュックが出てきた。

そのなかには地図が入っており、梁平はかつての3人を思い出して涙した。

そして、長瀬の遺骨を撒いた。

優希「あなたたちから発せられた、あのときの言葉が支えになります。ジラフ、私たち生きててもいいんだ。ほんとうに生きていても…いいんだよ。」ーEND－

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ドラマ『永遠の仔』感想

当時、原作を読んでからドラマを見ましたが、実写化される作品のなかでも本作は特に良質で、忠実に作られていました。

それだけに、児童虐待や自傷行為など、重くてしんどいシーンも包み隠さず映像化しています。

見終えたあとの精神的なダメージが大きかった記憶があります。

見てない方に補足をすると、椎名桔平さん演じるジラフは親に煙草を押し付けられて、それがきりんの模様みたいだっためジラフとあだ名が付けられました。

渡部篤郎さん演じる長瀬は、親に押し入れに閉じ込められてたから、もぐらのモウルと呼ばれています。

そして、梁平や長瀬の少年時代を演じていたのは、今でも活躍している浅利陽介さんと、勝地涼さんであることも驚きです。

12歳の邑野未亜さん（現在は引退）が、裸で海に飛び込む体を張った演技も衝撃的でした。よく放送できましたね〜。

このドラマのために10ｋｇのダイエットをしてベリーショートにした中谷美紀さんの禁欲的な演技には圧倒されるばかり。

また、タイトル「永遠の仔」が「子」でないのは、動物のように本能的に母親を求めている子どもを表現するためだそうです。

この作品を通して、どんな親であっても子は愛を求めるし、それを裏切ることがどれだけ残酷なことなのかを改めて知ることができました。

児童虐待に焦点をあてた物語ですが、ミステリー要素もありますので、じっくり楽しみたい方は小説もオススメです。

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