『Xエックス』伏線の考察と最恐老夫婦の実在モデルは?

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『Xエックス』は、3組のカップルが映画撮影のため農村に滞在したものの、そこで殺人老夫婦に襲われてしまうという王道のスラッシャー映画です。そこで今回は映画『Xエックス』の伏線やキャスト一覧、実在モデルなどをご紹介します。

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『Xエックス』は単純なスラッシャー映画じゃない

『Xエックス』は、『ミッドサマー』『ヘレディタリー/継承』『ウィッチ』『ラム』など斬新な作品を世に送り出してきた スタジオA24が手掛ける最新作です。

あらすじは、ポルノ映画の撮影で人里離れた農場に向かった6人の男女(3組のカップル)が、殺⼈老夫婦に次々と襲われていくというもの。

最近のホラー映画といえば、内面をえぐるようなジワジワした恐怖を描いたものが多かったですが、この『Xエックス』は往年のB級ホラーを彷彿とさせる「ギャー!」叫べるような分かりやすい恐怖を描いています。

頭をからっぽにして、目の前で起こる惨劇に驚き、血しぶきを楽しむ作品なんですが、注目すべきは『Xエックス』はシリーズ化される3部作であること。

すでにパート2の公開も予定されており、老夫婦の妻・パールの若かりし頃を描いた前日譚『Pearl(原題)』が描かれます。

つまり3つで1つの作品が完成するということなので、単純なようでいて、伏線が多く散りばめられています。

そこで次の章では、『Xエックス』の見どころや伏線について(少し)ネタバレ有りでご紹介します。(完全なネタバレはなしです。)

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『Xエックス』の伏線と(少し)ネタバレ

マキシーンとパールは同じ女優が演じている

実はマキシーンとパールは、どちらも ミア・ゴスが演じています。

主人公と殺人犯を同じ女優が演じているのは、なにか深い意味がありそうですね。

映画のなかでマキシーンとパールの共通点でいえば、二人は特別な存在だということです。

●プロデューサー・ウェインがマキシーンを「 XFACTOR=未知なる才能」と呼ぶ。
●パールが夫・ハワードに「 お前は特別だと言って」とせがむ。

というシーンがありますが、他にもパールはマキシーンのことを「あの子は昔の私にみたいに、特別な何かを持っている」と話しています。

また二人の職業でいえば、

マキシーン→スターを夢見るストリッパー兼女優
パール→バレリーナだったが第一次世界大戦でダンスを諦めた過去

共に、野心を持った表現者である(だった)という共通点があります。

また、パールが自分の若かりし頃の写真をマキシーンに見せるシーンがありますが、その顔はマキシーンと瓜二つです。

さらに、二人がブームに関係なく鮮やかな青いアイシャドウを付けているのも印象的で、パールが持っている人形にも青いアイシャドウが付いています。

何度も大写しになるこの不気味な人形は、二人を繋ぐ象徴的なものであり、次の作品にも必ず登場しそうです。

時系列の謎

映画を撮影するところで、パチパチと画面が何度も入れ替わるシーンでは、ボビー=リンに「なんで順番通りに撮らないの?」と聞かれたRJが「 あとで並べかえるんだ」と答えます。

また、映画の冒頭でハーロウ家を訪れる警察官が登場しますが、この警察官は中盤の牛の事故、最後にも冒頭の続きのシーンで出てきます。

物語の大筋とは一見関係ないような2つの出来事ですが、どちらも「時間の入れ替わり」を意味しているようにも思えます。

もしかしたら、この映画は時系列がごちゃまぜになって作られている可能性があるのではないでしょうか。

1979年といえばもうカラーテレビが出回っている時代。

でも、テレビの映像はなぜかモノクロ。

そしてそのモノクロテレビの宗教チャンネルで、ずっと話し続ける牧師の存在。

この牧師の正体については完全にネタバレになるので話せませんが、物語の始めから終わりまで登場しているという点でキーとなる人物です。

他にも、パールがダンサーを辞めるキッカケとなった第一次世界大戦が起こったのは1914~1918年。

この映画の設定は1979年。

パールの若かりし時代から60年もの歳月が経っていますが、時系列を入れ替える?生まれ変わる?などのトリックで、マキシーンがパール、パールがマキシーンになったということが、3部作のなかで明かされるのかもしれません。

ともあれミア・ゴスが一人二役を演じ、キャラの共通点も多く、マキシーンが最後まで殺されないことを考えると、この二人には必ずなにか秘密がありそうですね。

老いた女性の性欲が怖い

この映画のもう一つの怖さは、老いた人間の性欲。

映画ではパールおばぁちゃんが若者たちのポルノ撮影を目撃し、その夜 夫のウェインにおしゃれをしてスキンシップをするシーンが登場します。

パールはだいたい80歳前後くらいなんですが、若者に触発されて性欲を解放www。

しかし、ウェインは心臓が悪いことを理由に、パールの欲求を処理することができません。

その後、悶々としたパールは、その欲望を若者たちに向け殺人鬼になっていくのです。

老婆と性欲という真逆のものが結びついてしまうのを実際に目にしてしまうと、なんとも胸糞が悪いこと…。

この作品の恐怖は、殺人鬼に襲われることはもちろんですが、老いて誰からも相手にされず、欲望が満たされない怖さも描いているように思えます。

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殺人老夫婦の実在モデル

この作品の史上最高齢の死刑老夫婦は、実在したレイ&フェイ・コープランド夫妻をモデルにしているといわれています。

1980年代 農場を営むレイ&フェイ・コープランド夫妻は、貧困に苦しみ、ある恐ろしいことを思いつきます。

それは、流れものやホームレスなど足がつかない人間を農民として雇い、彼ら名義で銀行口座を開いて偽造した小切手で牛を取引させ、牛を売るというもの。

そして、金を手に入れたあとは、用無しになった彼らを、レイが始末するというものでした。

しかし あるとき、夫妻の農場で働いていた男が、農場で人骨を発見し、警察に通報したことから事件が発覚。

かねてより牛取引の詐欺疑惑でコープランドをマークしていた保安官が農場を捜査すると、後頭部をライフルで撃たれた5人の骨を発見します。

さらに押収した帳面には、これまで農場で雇った人間の名前が書かれ、いくつかの人物には「×」印が付けられていたそうです。

恐らく被害者は5人どころではなさそう…。

結局、妻のフェイが被害者の衣服でパッチワークを作ってたことが証拠となり、夫妻はそろって死刑宣告をされました。

その後、1993年にレイ・コープランドは死亡し、1999年には減刑され終身刑になったフェイ・コープランドも亡くなりました。

『Xエックス』キャスト一覧

マキシーンミア・ゴス

主演女優:マキシーン

テキサス出⾝のストリッパー兼⼥優で、映画「農場の娘」で主演を務める。1970年代に人気コミックを原作とした実写テレビシリーズ「ワンダーウーマン」の主演だったリンダ・カーターに憧れており、自分も有名になり、金持ちになってスターになれると信じている。

ミア・ゴス

ウェインマーティン・ヘンダーソン

プロデューサー:ウェイン

「農場の娘」を手掛ける敏腕プロデューサー。マキシーンの「XFACTOR」=未知なる才能に惚れ込んでいる。

マーティン・ヘンダーソン

1974年生まれ、ニュージーランドの俳優。『ザ・リング 』『ストレンジャーズ 地獄からの訪問者』などに出演。

RJオーウェン・キャンベル

監督:RJ

ジャン=リュック・ゴダールを研究している新進気鋭の監督。1970年代を反映した自由奔放な雰囲気と、作家主義的な⾊合いを自分の映画に入れたがる。

オーウェン・キャンベル

1995年生まれのアメリカ人の俳優。他に『ミスエデュケーション』『ザ・フォロイング2』などに出演。

ロレインジェナ・オルテガ

録音スタッフ:ロレイン

RJの彼⼥。録⾳スタッフとして撮影に参加。「農場の娘」で⾃分の存在価値を試されることになる。

ジェナ・オルテガ

2002年生まれのアメリカ人女優。『スクリーム』シリーズ最新作『SCREAM』で主演の1人を演じたことで知られる。他にドラマ『ウェンズデー』や『YOU ー君がすべてー』に出演。

ボビー・リンブリタニー・スノウ

女優:ボビー・リン

ポリアモリスト(複数恋愛主義者)のブロンドの女優。

ブリタニー・スノウ

1986年生まれのアメリカ人女優。映画『ヘアスプレー』の演技で注目される。他に『ピッチ・パーフェクト』シリーズに出演。

ジャクソンスコット・メスカディ

俳優:ジャクソン

ポリアモリスト(複数恋愛主義者)の俳優。ポルノ映画撮影を熟知している。

スコット・メスカディ

1984年生まれアメリカ人。キッド・カディの名で知られるラッパー。

農場の老人:ハワード◆スティーヴン・ユーレ
ハワードの妻:パール◆ミア・ゴス(1人2役)
デントラー保安官◆ジェームズ・ゲイリン

最後に

ベタなエログロスプラッター映画かと思いきや、自分の映画鑑賞能力を試されているような伏線が散りばめられた映画『X エックス』。

A24が手掛けているだけあって、恐怖に老い、性、欲望、宗教を絡ませた斬新な作品となっており、見終えたあとも、色々と想像を駆り立てられる中毒性があります。

ぜひ3部作の結末を予想しながら、じっくり鑑賞してみてくださいね。

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