『パーフェクトラブ!』ネタバレ!最終回までのあらすじ結末を相関図付きで
『パーフェクトラブ!』は福山雅治さん、木村佳乃さん出演で1999年に放送されたドラマです。今回は、男女のリアルなひと夏の恋愛を描いたTHE月9ともいえる『パーフェクトラブ!』を振り返ってみたいと思います。
『パーフェクトラブ!』登場人物&相関図
◆登場人物
◆楠 武人・・・女好きの歯科医。30歳。軽薄な印象をうけるが、実は九州男児らしい純粋で熱い一面も持ち合わす。バリ島で彩に再会し恋が再燃する。
◆小山田千草・・・短大卒で四流企業の勤務するOL。24歳。玉の輿を狙い常に良い男を探している。
◆中西リュウ太・・・お調子者のタクシー運転手。30歳。武人の高校時代の悪友。
◆富永 彩・・・モデル。パリコレを目指していたが挫折。25歳。武人にナンパされ交際。武人の忘れられない人。
◆久田みゆき・・・サバサバした性格で、旅行先のバリ島でナンパされたリュウ太と交際。
◆大友克明・・・武人の高校時代の友人。宇宙開発事業団勤務。宇宙飛行士を目指すエリートだが、暑苦しい性格でモテない。千草に次第に惹かれていく。
◆みさ子・・・キャバクラ「エル」勤務。武人の指名するキャバ嬢。頭は悪いが優しい性格。
◆小山田ハルミ・・・千草の母。夫の不倫が原因で別れて以来女手一つで娘を育ててきた。武人のことを気に入る。
◆楠 孝太郎・・・九州に住む武人の父。武人には早く結婚して欲しいと思っている。鉄工所をリストラされ暇なためにしょちゅう上京する。
◆相関図
※無断転載ご遠慮ください。
『パーフェクトラブ!』1話から最終回までのあらすじ
1話◆「質より量の夏の恋」
楠武人(福山雅治)30才。とある歯科医院の医師として、きわめて真剣に患者の治療にいそしんでいる。もちろんこの日もその端整なマスクを大きな白いマスクで隠して、一人の女性の治療にあたっていた。「はい、すぐ終わりますよ」。歯科衛生士・明美(森詠美)に指示を出しながら手際よく治療を済ませる。と、ここまでは普通の歯科医。だが、ここからが武人の本領発揮だった。おもむろにマスクを外すと、患者の女性にさりげなく、「次の予約ですけど…今夜の7時なんてどうですか?」。端整なマスクにNOと言えるはずない患者。医師たちの冷ややかな視線も武人には関係ない。楽しい今夜のことを思えば…。そしてその夜、武人の思惑通り展開していた。「二人の思い出作りは、都内のシティホテルなんかじゃいやだろ?」と、バリ行きの航空券をちらつかせ、女を即刻その気にさせるという武人の必殺ナンパテクニック。しかし、ホテルまでと乗り込んだタクシーの中でキスしようとしたその時だった、「お客さん!困るなぁ、やめてくれませんかね、そぎゃんいやらしかこと」。いい所を引き止める、しかも聞き覚えのある声が運転席から聞こえたのだ。「……リュウ太ぁ?」武人が驚きの声を上げた先には、武人と同郷の中西リュウ太(ユースケ・サンタマリア)の姿があった。リュウ太は就職していた建設会社が倒産し、上京してタクシーの運転手をしていることを話し、さらに武人が昔も似たような手で女をだましてはエッチしていたことまで話しまくり、その夜の武人のお楽しみをオジャンにしてしまったのだった。武人はリュウ太と共に部屋に帰るが、そこにはまたもや女に振られた友人・大友克明(立川政市)が。男3人旧友の再会である。結局、その日用意されていた武人の夢のバリ行きチケットは、リュウ太と二人のむさい男旅に使われることになってしまう。さて、同じ頃、ある大会社のパーティ会場に関係者でもないのに潜り込んでいるOLがいた。小山田千草(木村佳乃)24才。いい男を落とすため、日夜大手会社の社員たちに接近を試みているモテないOL。この夜もターゲットを絞ったパーティに潜入したまではよかったのだが、その会社のOLたちに見つかり、吊し上げられすごすごと退散せざるえない状況に追い込まれ会場を出て行こうとした、その時だった!その日のパーティのくじ引きの目玉、バリ島3泊4日のペアクーポン券当選者番号が発表される。なんと千草が当選番号の札を握り締めていたのだ!「当たってる………」涙で目を潤ませる千草……。数日後、バリ行きの飛行機に、武人とリュウ太、千草と友人のみゆき(畑野浩子)は奇しくも同乗。千草は、機内でものをのどに詰まらせて苦しむ老人を、一人の医者として武人が救ってやった姿を見て一目惚れ、バリのターゲットを武人に絞った。千草はホテルで見つけた武人に早速接近して、スキューバを一緒にする約束を取り付ける。しかし、翌日その場にはリュウ太が誘ったという彩(板谷由夏)も姿を現したのだ。前日、浜辺でナンパしてる時に偶然再会した武人のかつての恋人、彩。千草は彩の存在が気になった。
おぼれかけた彩を助けた武人が、ためらわず唇をあて人工呼吸をしたことも気にかかった。でも、どうしても武人への思いを断ち切ることができなかった。「男の機嫌無理してとるな!」と一緒に楽しく飲むはずだった席で言われようが…。武人は、彩のこともあってすっかり泥酔してしまった。千草はそんな武人を一人で部屋に運び、ベットに寝かせ、それからしばし考え、ためらいながらも、思い切って隣に潜りこむと自分の胸に武人の手を押しつけたのだ。「………!」驚き我にかえる武人。そして、ニコリ。ほほ笑む千草……。2週間後。東京。武人の歯科医院に駆け込んできた患者がいた。なんと千草。もちろん武人がいるとは知りもしない。驚いた武人は知らないフリをし、治療中も顔のマスクが取れないように必死だ。が、その瞬間、マスクが、取れた・・・。武人に、気づいていて気づかないフリをされたことにショックを受けた千草は、そのまま医院を飛び出した───出展元:「フジテレビ 番組解説」より
2話◆「愛はHの後にある」
バリから戻った武人(福山雅治)は、キャバクラ通いを楽しんだりと相変わらずのナンパぶり。その夜も、リュウ太(ユースケ・サンタマリア)と連れ立ってさんざん遊んだあげく、遅くにマンションに帰ってみると、そこには九州から上京したきた父・孝太郎(武田鉄矢)が武人の帰りをどっしりと待ち構えていた。孝太郎は、いつまでたっても開業医として自立せず、結婚する気配も見せない武人に業を煮やし、見合い写真を持ってやってきたのだ。「親族一同。お前の結婚を望んどるたい。見合いば承知するまで絶対にかえらんけんね」。その日から武人にとって窮屈な生活が始まった。数日後、診療室の武人に彩(板谷由夏)から電話が入った。「タケ、助けに来て…」ただならぬ様子に驚く武人。だが、それが冗談とわかると、「都合のいいときときばかり呼び出すな」声をあらげてしまった。しかし受話器のむこうにドアを激しく叩く音を聞いた時、彩のことが少し気にかかってしまう武人だった。その頃、千草(木村佳乃)は、一人で立ち寄ったクラブでリュウ太とみゆき(畑野浩子)に偶然出会った。だが、千草は「バリの写真ができたから」とニコヤカに話しかけてくるリュウ太には目もくれず、その友人・大友克明(立川政市)に釘づけなっていた。東大出身。宇宙開発事業団に勤務し、将来は宇宙飛行士を目指しているという結婚相手としては申し分のない男。早速、いつものようにかいがいしく振るまい、いい女をアピールする千草。しかし、そこにひょっこりと姿を見せた武人。気になって彩のアパートに行った帰りだった。千草は武人にバリでの一夜のことは絶対に大友に話すなと口止め。ちゃっかり大友とのデートの約束を取り付けた。ある日、武人はなじみのキャバクラに行き、いつも指名するみさ子(大石恵)を呼び出すと「明日ウチに来て欲しい」と切り出した。とりあえず孝太郎にみさ子を紹介して、九州に帰ってもらおうという魂胆だ。そうとは知らず、みさ子は夢心地で武人と一緒に孝太郎の待つマンションへと向かうが、なんと二人の姿を目撃した千草が、武人の妻と名乗って計画を台無しにしてしまう。事情を聞いた千草は、自分が孝太郎に会ってあげると、一緒にマンションヘ向かった。都会の女に対して偏見を持つ孝太郎は、顔だけ見てすぐに賛成はできんという。すかさず、「母一人子一人で…」と家庭事情を話し始める千草。初めて聞く素性に武人も思わず聞き入った。その数日後。その日の治療を終わった武人は、リュウ太からの思いがけない電話を受けた。それは彩がある弁当屋で働いているという情報だった。パリコレにも出て、モデルとして活躍していると思っていたのに? 武人は治療を終え一足先に診療所を出ていた千草のタクシーに強引に乗り込むと彩の住む街を告げた。「どういうつもり!」すかさず食ってかかる千草。だが、いつになく深刻な武人の横顔に言葉を失い、彩のアパートに一緒に向かうのだった。出展元:「フジテレビ 番組解説」より
3話◆「当れ!恋の万馬券」
ある日、武人(福山雅治)の元に父・孝太郎(武田鉄矢)から小包が届いた。大量の明太子、わざわざ冷凍にされた自家製カレーは世話になっている人に配って回れということらしい。結婚するつもりだと紹介された千草(木村佳乃)にもと孝太郎は言う。いい加減、孝太郎に帰ってもらいたくて紹介した女なのに、どうやら孝太郎は千草を気に入った様子。だが千草は武人の友人・大友(立川政市)にターゲットを絞り、デートを重ねていた。そして大友も大友で、慎ましくて気の利く千草がすっかり気に入ってしまい「ワインが趣味」という千草のでまかせで言った趣味に合わせるため、武人とリュウ太(ユースケ・サンタマリア)に手伝ってもらいながら、必死でワインのテイスティングなどを勉強するのだった。そんなある日のこと、武人の元に突然、彩(板谷由夏)の別れた夫・鎚本(中山俊)がやってきた。鎚本は、すっかりやつれ果てた表情で彩の行方を知らないかと尋ねた。電話は通じない。大家に尋ねても部屋に戻ってない様子だという。もちろん知るはずもない武人は、「もう関係ない。よそをあたってくれ」と素っ気なく追い返した。だが…やはりどこかで彩のことが気にかかる武人で……。そんな思いをふっきる思いもあってか、武人は珍しくリュウ太の職場まで行き「パーッと飲みたい気分だから」とリュウ太を誘った。リュウ太はすでにみゆき(畑野浩子)とのデートの約束があったが、ただならぬ武人の様子に、待ち合わせた競馬場に一緒に行くことにした。だが、そこには「二人きりになると、あいつエッチのことしか考えないから」とみゆきが引っ張ってきた千草の姿があった。武人は、並んで座る事になった千草に、あまり大友のことをからかうなよと釘をさしはじめた。さらに、お前みたいにあれだけ男に盛り上がれる女も珍しいと。だが、これにカチンときた千草は、自分がふられたからって八つ当たりはしないでと、彩のことを持ち出して反撃しはじめた。「我が身がかわいいから、彩さんだってあんたには頼れないはず」とも…。これで二人は決裂。千草はそれだけ言うと、ポップコーンを武人にぶちまけ、馬券を投げ付け競馬場を出て行ってしまった。その後、武人は昔、彩と二人でよく行ったプールへ足を向けた。彩は、酔って水の中にいた。武人を見ると「タケには私の気持ちなんてわからない!歯医者でいい御身分で」と精一杯毒づいてみせた。そんな彩に向かい武人は言った「お前がしゃんとするまでしつこくつきまとってやるから、覚悟しとけ」。数日後、武人の元に彩からオーディションの一次審査に受かったという知らせがきた。今日が最終審査で7時ぐらいには結果が出るという。「じゃあ、そのあとメシでも食おう。お前んちで待ってる」武人は、少し立ち直ってきた彩を励ます意味もあって、バラの花束を抱えて彩のアパートへ向かった。しかし、彩は帰ってこなかった。今夜は関係者たちと、このままクラブヘ繰り出すつもりだと電話があった。だが数時間後、武人を訪ねてやってきた彩の顔は青白く、手には武人からの真紅のバラがむき出しで抱えられていた。「私、おじさまたちにモテモテだったのよ。私凄く将来性あるって…もう、これからはあんたとなんか遊んでるヒマないの」。そう言ってバラを武人に投げ付けた彩。だが、それですべてを察した武人は、いきなり彩を抱き寄せ部屋に引き込んだ。そして「何つっぱってんだ。お前がお前なら俺はそれでいいんだよ」と言うと彩にくちづけた……。しばらくすると、武人の部屋をノックする音がした。それは怒りに任せ武人に投げ付けた馬券が当たり馬券と知り、取り戻しに来た千草だった。千草は、約束も忘れ少し慌てる武人を怪訝に思った。しかし足元にあった女物の靴に目を止め、彩が今ここに来ていることを知る。「よかったじゃん」。口ではそう言ったものの、雨の中を傘もささずに歩く千草の目は涙で濡れていた。出展元:「フジテレビ 番組解説」より
4話◆「歯科医は恋の敗者」
武人(福山雅治)の部屋にいる彩(板谷由夏)を見てショックを受けた千草(木村佳乃)は、武人のことが好きだという気持ちを確信する。しかし、二人がよりをもどした以上、あきらめなければとも思う。そこで武人にもらった髪留めを捨てようとするのだが、それだけはどうしても捨てることができない。そんな中、今度はボーリング場でみんなで遊ぶ計画が持ち上がった。千草の態度が最近おかしいと落ち込んでいた大友(立川政市)のため、そしてリュウ太(ユースケ・サンタマリア)はみゆき(畑野浩子)と「今夜こそ」の思惑をはらんでのボーリング大会。そこで大友は以前のようにかいがいしい千草を見てホッとするのだが、千草はやっぱり武人と彩の様子が気に掛かっていた。そしてこの時、オーディションのためひと足先に帰ろうとする彩に武人は、開業医として独立する気持ちを打ち明けていた。数日後、千草の家に孝太郎(武田鉄矢)から電話が入った。用件は明太子のお返しにと千草が送った菓子に対するお礼の電話。しかし、大友と付き合っていると思ってる母・ハルミ(橘雪子)と孝太郎の話しはかみ合わず、遂に孝太郎は武人が嘘をついていることに気付くのだった。その夜、武人にその件を伝えなければと千草は急いでマンションに向かった。だが時すでに遅く、速攻で上京した孝太郎もマンションに到着。武人に事の真相を迫っていた。武人と千草が必死で苦しい言いわけをくり返していたその時、「タケ、聞いて。私、仕事もらえそうなの!」。弾んだ声の彩が戻ってきたのだ。すべてを察していた孝太郎は激怒し、武人が彩と付き合ってことを認めてもらおうとするのも聞かず、部屋を飛び出していってしまった。翌日、武人は夕べのことを話すため彩のアパートを訪れた。しかし、彩はオーディションの二次審査のことで頭が一杯。今度は大丈夫だから、みんなを行きつけの店『サマ・サマ』に集めて待っててと言うと、武人の頬に軽くキスした。だが、その夜彩は店には来なかった。「悪い!あいつが約束守らない女だってこと忘れてた俺が悪かった」代わりに謝る武人。結局、そのまま全員リュウ太の車で帰ることになったが、途中彩がオーデイションを受けているデザイナー・加賀美仁の家の前で車を止めたリュウ太は、思いがけない光景を目にしてしまう。加賀美にしなだれかかるように寄り添う彩の姿。そしてキスを交わす二人。急いでその場を去ろうとするリュウ太たち。しかし、武人は車を降りると、ゆっくり彩に近付いていった。その様子を心配そうに見つめる千草…。出展元:「フジテレビ 番組解説」より
5話◆「ウソと秘密の暴発」
みんなでボーリングに行った帰りに、彩(板谷由夏)とデザイナー加賀美(KONTA)のキスシーンを目撃してしまった千草(木村佳乃)は、彩にこのことは武人(福山雅治)には黙ってて欲しいと合図されてしまい、どうしたものかと悩んでいた。しかし彩は、そんな千草の思いなど知るはずもなく、武人のマンションを訪れ、オーディションにパスして、ショーの本番日を伝えていた。そこへ、九州の母から父孝太郎(武田鉄矢)が倒れたとの電話がはいった。 彩とのことで口論となり、「一生田舎の工員で終わっていくオヤジになにがわかる!」とまで言いはなってしまったことが気になっていた武人は、とにかく一刻も早く帰ると母に約束。彩も、この時ばかりは「私のことでショック受けたのかも…」と帰ることを進めた。しかし、実は“病床から武人の名前を呼んでる…“といった母の言葉はほとんど狂言で、孝太郎が武人に見合いをさせるために打った芝居だったのだ。怒ってそのまま東京に帰ろうとする武人に、孝太郎は千草への土産を預け、そして言った。「あの子に婚約者のフリさせて都合よく使ったろう。惚れてもない女を便利に使ったらいかん。傷つくぞ」。武人はこの言葉に一瞬ハッとするのだった。東京に戻った武人は彩のアパートを訪れたが、あいにく彩は不在。しかし、留守電にかかってきた気になるメッセージを聞いてしまった。“この間は楽しませてもらいました。僕の携帯に電話下さい。君のホクロの数だけキスを送ります“。男は名乗らず電話を切った。翌日、千草に土産を渡すために会社に行った武人は、いきなり「歯医者さんたちとの合コンをセッティングして欲しい」と頼まれ、しぶしぶOKする。リュウ太(ユースケ・サンタマリア)はみゆき(畑野浩子)も行くのだろうかと気を揉み、近く両親と千草を会わせるつもりの大友(立川政市)は、千草の気持ちを計りかねてしまうのだった。数日後、彩のショーの日が来た。武人は颯爽とランウェイを歩く彩を眩しく見つめた。そしてお祝いの花束を持って舞台裏へ。だが、そこでスタッフたちにねぎらいの言葉を掛ける加賀美の声を耳にした武人は、以前留守番電話で聞いた男の声を思い出してしまったのだ。「お前、どうなってるんだ、アイツと!留守電の声と同じだった……」。思わず詰め寄る武人に対し、彩は「言いかがりつけないで!」と言い、武人を追い返してしまった。だが、重い足取りでマンションに戻ってきた武人を迎えたのは、千草、リュウ太そして彩も交えた「おめでとう!」の声。彩の呼び掛けたビックリバースデーパーティだった。さっきまでの落ち込みも忘れ笑顔を見せる武人。リュウ太もみゆきと上手くいってる勢いもあって、「いろいろあったけど、過去のことをは忘れてね。過去の無い女は無かよ」などと彩のことをへんに励ましたりしている。だが、ついつい調子にのったリュウ太は、「千草ちゃんだってな、武人と……」と口を滑らせてしまったのだ。一瞬、静まり返る部屋。「千草さん…どういうことですか?」沈黙を破るように大友は千草を見つめた。「いや、それは…」何か言おうとした武人の言葉を遮るように千草が口を開いた。「わたし、バリで武人さんと寝たんです」────。出展元:「フジテレビ 番組解説」より
6話◆「ラブラブ告白発射」
武人(福山雅治)と千草(木村佳乃)がバリで一夜を共にしたと知った大友(立川政市)はショックで、千草のことを忘れようと決意する。だが、あれほど気が付く優しい女性はいないと、なかなか思いきることができない。 リュウ太(ユースケ・サンタマリア)は、気楽に「裏切ったわけではなく、武人が先にやっただけのこと」というのだが、それは「俺とは二か月経っても何もないのに、武人とは会ってすぐそういうことになったんだろう」と大友をさらに落ち込ませることになってしまった。一方、千草は仕事仲間に、大友とは別れたと告白。一人になって、自分を見つめ直そうと決め、とりあえず泳げないことを克服すべく、スイミングスクールに行くことに。武人からの「大友ともう一度会ってみたらどうだ」という留守電も無視。大友からの電話も、居留守を使って話そうとはしなかった。その頃武人は、彩(板谷由夏)から、順調な仕事ぶりを伝える電話をもらう。そしてショーの打ち上げにくれば、いい子も紹介するなどといわれる。それは武人に頼りたいが素直に言えない彩の、気持ちとは裏腹のことばだったが、憮然とした武人はそこで受話器を置いてしまった。その夜、武人は千草から家に来て欲しいとの電話を取る。切迫した声の様子に、千草のアパートに行ってみると、そこには降りしきる雨と、連日現れているらしい下着泥棒の見えない影におびえる千草が。母は旅行に行って一人ぼっちだという。「なぜ大友を呼ばない?」「携帯つながらなくて…」。結局、武人はビデオ修理や電球の取換えまで手伝わされねるはめに。だが最後は、鏡台に置かれてあった髪止めを武人に見られまいと慌てた千草によって、追い立てられるようにしてアパートを後にしたのだった。帰り道、武人は警察からの電話で、彩が薬物所持で連行されたと知らされる。駆け付けた武人に、彩は精一杯強がってみせたものの、「大きな仕事がくると、私のように実績がないと影で足ひっぱる人もいる…舞台に立つことが怖かった…」と正直に打ち明け、「もう仕事やめようかな。そしたらタケのこと怒らせなくて済むし」と言った。そして今度の土曜日仕事もキャンセルする。だから一緒に海でも行こうと武人を誘うのだった。翌日。いつもの店に武人、リュウ太、大友が集まった。千草に会いにいったが、自分を見つめ直したいと言われ、振られた悔しさに徹底的に飲みたいという大友に付き合うことになったのだ。しかし、この時武人は、泥酔した大友から昨日はずっと家にいて携帯は切っていなかったことを聞き出し、千草がウソをついて自分を呼んだことに気付くのだった。武人のマンションになだれ込むように帰ってきた三人を、孝太郎(武田鉄也)が迎えた。いいかげんに自分を安心させて欲しいと見合い相手静香を連れての上京だったが、実は孝太郎は、長年勤めた製鉄所をリストラされていたのだ。そんな自分の状況もあって、武人には一刻も早く地に足つけた生活をして欲しいと願う孝太郎だった。だが武人は、「彩のことは自分できめる。後悔しない道をが俺が選ぶ」と言うのだった。出展元:「フジテレビ 番組解説」より
7話◆「愛と青春の女風呂」
武人(福山雅治)のマンションには、相変わらず息子を心配する孝太郎(武田鉄矢)が居座ったままで、食生活に始まり、あらゆることに厳しく口をはさんでくる。ある日のこと、武人が少しでもそんな生活を忘れようと、大友(立川政市)となじみのキャバクラ『エル』に訪れると、そこには巨乳のキャバクラ嬢・レイナ(嘉門洋子)を口説くリュウ太(ユースケ・サンタマリア)の姿が。武人たちは、そんなリュウ太を責めながらも、ちゃっかりと温泉旅行を計画するのだった。数日後、武人、リュウ太、大友らは、千草(木村佳乃)、みゆき(畑野浩子)、みさ子(大石恵)たちと一緒に伊豆へと車を走らせていた。大友から、もう一度友達から始めようと誘われ一緒に来たものの、どこか居場所のない千草。それでも、ビーチバレー、フルーツバスケットなどで、みんなの輪の中に入って楽しもうとしていた。その夜。女三人で温泉につかり、のんびりと語らい始めたのは、「三人の中で誰が一番いい男だと思う?」ということ。みさ子は、結婚するなら大友、だけど結婚したら亭主関白になってしまいそうなタイプ、とと言う。みゆきは、リュウ太を一生成長しないタイプとバッサリ。そして武人のことをみさ子が、「一番はやっぱりね」と言う。しかし千草が「あんな女たらしやめた方がいい」と言い放ち、「そんなにムキになって、怪しい!」とみゆきが千草に鋭く迫る。その時になって千草たちは、男湯からこちらを伺うリュウ太らにようやく気付いた。全て聞かれていた!武人は、その後大友から、「千草さんの気持ちに気付いていたのか? 千草さんを幸せにしてやってくれ」と力無くつぶやかれてしまう。旅行から帰ってきた武人は、ポストの中にマンションの合鍵とメモが入れられているのをを見つけた。“合鍵置いて行きます。出発は来週、見送りはなくていいです…”。それは彩からの別れのメッセージだった。さらに部屋に入った武人は、孝太郎から手痛いパンチを食らう。仕事と偽って行った伊豆旅行のことがバレてしまったのだ。大勢との旅行で、何もやましいことはなかったという武人に、孝太郎はひとまず安心するが、この時の言い争いから武人は、孝太郎が彩に会って武人と別れて欲しいと言ったことを知る。それを聞いて武人は彩のアパートに走った。だが、武人を見た彩は、「タケと別れようと思ったのは、そのせいじゃない。幸せになるためにはもう一度仕事に賭けてみようと思う」。その表情から決意の固いことがうかがえる。翌日、武人は彩のショーに千草を誘って出かけた。そして、彩に千草を会わせ、「これからコイツと付き合っていこうと思う」と紹介した。武人が、お互いの未練を断ち切るためには必要と考え、とった行動だったが、千草の心はひどく傷ついてしまった。「人をバカにするのもいい加減にして!」。千草は武人に言い放った。出展元:「フジテレビ 番組解説」より
8話◆「満月は欠ける運命」
ある日曜日。千草(木村佳乃)は武人(福山雅治)とのデートを楽しんでいた。付き合い始めたことが嬉しくて仕方ない千草は、千草と名前で呼んで欲しいとか、ペアのマグカップを買って好きな人と一緒に朝のコーヒーを飲みたいなどと言いだし武人を困らせる。武人は「しょうがない奴」といいつつも、どこか千草を愛しげに見つめるのだった。翌日、オフィスでのランチタイム。幸せそうな千草のことを羨やむ同僚たちの中、なぜかみゆき(畑野浩子)だけ元気がない。「どうしたの?」と千草が尋ねても「なんでもない…いいな千草は将来に迷いが無くて」と返すだけ。だが、その理由は次の休日の“ダブルデート“の時に発覚した。武人とリュウ太(ユースケ・サンタマリア)が待つクラブにやってきたみゆきは、このデートが気乗りしないと言うと、リュウ太に妊娠したかもしれないと突き付けたのだ。驚いたリュウ太は、無線で呼ばれたと見え見えの嘘をついてその場を去っていった。みゆきも、そして千草もリュウ太の誠意の無さに激怒。しかしリュウ太は、その後もみゆきに会うのが怖くて、武人のマンションに身を寄せ逃げまわるのだった。そんなリュウ太を見兼ねて、孝太郎(武田鉄矢)もリュウ太をかくまうことに協力する。だが、ある日のこと千草が武人にかけた電話に、リュウ太の声が聞こえたことで居所がバレてしまった。武人のマンションに乗り込むみゆき。だが、あいかわらず逃げ腰で何も言えないリュウ太を見て、とうとうみゆきは「これでフンギリがついたわ。あんた男のクズよ。二度と目の前に現れないで!」。リュウ太に別れを宣言したのだった。
この一件がもとで武人と千草もなんとなく気まずいムードになっていたが、武人は思い切って千草に会いに行くと、仲直りの“豪華ディナークルーズ“の招待状を手渡した。その日千草は、わくわく気分で武人が来るのを船着場で待った。しかし、きたのは約束の時間を二時間ほど遅れるという武人からの電話。ガッカリとして沈みこむ千草。その頃武人は彩の別れた夫・鎚本(中山俊)と会っていた。そして彩が日本での成功を振り切って、何一つ頼るものないパリに行ったことを聞かされたのだ。デザイナーに誘われてといったのは、武人を安心させるための嘘だったと。 ようやくやってきた武人を迎えたた千草は、オヤジが急に帰ることなってといいわけをした武人の言葉を信じた。しかし、ゆっくりしたいからと武人のマンションで食事をすることを選んだ千草は、そこで紙袋に入れられた彩のパジャマを見つけてしまう。それは、さっきまで確かに武人が手にしていたものだった。 「……彩さんに会いに行ってたの…?」ひどく傷ついた表情の千草は、部屋を飛び出して行った…。出展元:「フジテレビ 番組解説」より
9話◆「ゴーゴー同棲GO」
「好きなだけここにいていろよ」。彩(板谷由夏)のことは忘れ、千草(木村佳乃)と向き合っていくことを決めた武人(福山雅治)は、自分のマンションに寝起きしても構わないきと千草に言った。喜んだ千草は、早速武人のマンションに転がりこんできて、ずっと武人の側にいれる幸せを実感していた。そんな様子を聞いた千草の同僚たちは、二人のことを羨ましがりながらも、「そういう関係は意外と結婚と結びつかなかったりするもの」「やりたいことだけやって、飽きたらポイよ」など茶化すように不安なことをいうのだった。
数日後、武人は孝太郎(武田鉄矢)に電話で、千草との様子や偶然千草の母ハルミ(橘雪子)に会ったことなどを話した。これで武人が結婚を真剣に考えているものと早合点した孝太郎は、「こちらも挨拶に伺わんと」というと、次の日曜日にはもう武人のマンションにやってきた。しかし、部屋の中を見た孝太郎の表情が変わった。二人の生活の様子が見たいと遊びにきていた千草の友人たちか大勢押しかけおり、千草は不断の武人のことをおもしろおかしくぶちまけていたのだ。孝太郎は、以前と違う様子の千草に愕然。「娘さんのご行状のことでお話しが」とハルミを呼び出すと、親が親なら娘も娘!と罵倒すると「結婚は絶対許さん」と叫んだのだ。そして娘を侮辱されたハルミも黙っておらず、「今はまだ結婚は考えていない」といった武人を責め、「先々のことも考えず暮らすようなことこそふしだら」と千草を引っ張り帰ってしまった。 その後武人は、孝太郎に「思ってるほど悪い子じゃない」ととりなし、千草は「今は先のことより武人と一緒にいたい。お母さんに反対されるのが一番辛い」と今まで通り付き合うことの許しを得た。そんなある日のこと、武人は何気なく開いたクリニックの待合室にあるファッション誌の中に、彩の姿を見つけた。ツテもこねも無い中、彩は見事にチャンスを掴んでいたのだ。武人は、編集部を通じて聞きだした電話番号で、パリの彩に電話をし、おめでとうを言うと、お互いに頑張ることを約束して受話器を置いた。だが、折り畳まれ武人のスーツのポケットにしまわれていた彩の載った記事をふとしたことで千草が見つけてしまったのだ。書きこまれた電話番号。千草の気持ちが、また不安で一杯になっていく。そして、さらに不安を掻立てるように届いた彩からのエアメール。宛名はもちろん武人。しばらくに机に置いた手紙を見つめていた千草は、たまりかね封を切った。出展元:「フジテレビ 番組解説」より
10話◆「痛みで進化する女」
「なんの夢見てたの?」。ある日曜の朝。武人(福山雅治)は千草(木村佳乃)のそんな問い掛けで起こされた。枕をきつく抱き締めた寝姿を見て、「エッチな夢でしょう」とたてつづけに言われた武人は、まさかみさ子(大石恵)の夢とも言えず、「まぁな」とあいまい返事。そんなやりとりをしているとき部屋の電話が鳴った。みさ子からだった。武人は咄嗟に融資の相談をしている銀行からとごまかしたが、千草はわずかな疑いを抱きスイミングスクールへと出かけて行った。その夜、武人は久し振りに『エル』に行った。みさ子は電話の効果ありでやってきてくれたことを喜んだが、自宅には電話してこないで欲しい。それからあの一夜ことは酔っていて…と言い辛そうに切り出した武人の言葉にショックを受ける。「お互いオトナ同志じゃないですか」とその時は返した。しかし、リュウ太(ユースケサンタマリア)が店の女の子ユリ子から、みゆき(畑野浩子)のことばかり口にすることを責められてる姿を見た大友は、「女の子を舐めると怖いぞ」と意味ありげに武人を見つめるのだった。数日後、千草は水泳の先生からライフセーバーの講習会に参加してみないかと誘われていることを武人に話した。武人は生半可な気持ちではできないと言うが、「彩さんのこと仕事は応援するのに…」と千草は不満だった。一方リュウ太とみゆきの関係も険悪なものになっていた。みゆきが見知らぬ男とデートしてる現場を目撃し、それを責めたリュウ太は「私のためになんにも我慢する甲斐性無しよりはいい」と突き放されてしまったのだ。そんな中、武人のマンションにやってきていた孝太郎(武田鉄矢)が喘息で倒れた。みさ子の電話で、武人とみさ子のことを知ってしまいマンションを出ていた千草は嫌われていることを承知で看病するといい出す。孝太郎はそんな千草のことを少し見直していた。しかし、「武人はいずれ故郷で開業することになる。その時一人お母さんを置いてついてくる覚悟はあるのか?」と武人との結婚についてあらためて問いただすのだった。その夜、千草は武人に和歌山にライフセーバーの講習会に行くことにしたと告げた。そして「今は目標持って頑張ることが楽しいし。誰かと一緒に居るにしても自分の中に目指すものがあった方がいいと思えるから」と素直な気持ちを話すのだった。出発の日。千草は武人のマンション立ち寄り、ペアカップの一つをバックに詰めると、武人への手紙を書き始めた。とその時だった、留守番電話に彩(板谷由夏)のメッセージが入ってきたのだ。『東京のショーに呼ばれて一時帰国します。もう一度タケに会いに行きます…』。聞き終えた千草は込み上げる不安と闘い始めていた。出展元:「フジテレビ 番組解説」より
11話◆「愛する男別れる女」
ライフセーバーの講習会に向った千草(木村佳乃)を見送ってマンションに戻ってきた武人(福山雅治)は、そこでパリから戻った彩(板谷由夏)の姿を見つけた。かつてよく行った『サマサマ』で、再会と成功を喜ぶ二人。しかし、彩は、武人が「距離を縮めすぎると離れたくなる。アイツも今、恋愛がすべてじゃないなんてことを言い出してる」などと苦笑まじりで、でも楽しげに千草とのことを話すことに軽いショックを受けてしまう。そして「タケのこと取り戻そうと思ってきたのに」と冗談とも本気ともいえることを口にするのだった。リュウ太(ユースケ・サンタマリア)と大友(立川政市)は、武人から彩が戻ってることを聞かされるが、みゆき(畑野浩子)の素行を見張り続けているリュウ太には、それどころではないようだった。東京に戻ってきた千草を、武人はわざわざスポーツクラブで迎えた。千草は一瞬驚きながらも、久し振りに会う武人に資格検定には落ちてしまったこと、それから彩と武人が会っていも別に気にしないと素直な気持ちを打ち明けるのだった。武人は強がっても彩のことを気にしてるはずの千草を思い、週末のデートを約束した。だが、その日突然彩が二人の前に現れたのだ。 そして、三人で囲んだテーブルの話しの中心は、千草のこと。武人が目標つくって頑張ってることを力説しつづけたのだ。「コイツが、コイツが」。武人が千草を見て話す様子に、彩は激しい嫉妬を覚えていた。
数日後、武人は福岡商工会議所東京支部に、春香(森口瑶子)を訪ねた。以前父・孝太郎(武田鉄矢)が連れてきた見合い相手で、博多の名店『羽田屋』の女社長である春香に武人は、開業資金の融資を頼みにきたのだ。春香は、父を安心させたいという武人の気持ちを汲み、融資を承諾する。ただし、地元、博多での開業が条件だった。その頃、リュウ太はみゆきの新しい恋人・倉沢(宇梶剛士)をタクシーに乗せていた。さっきまでみゆきと一緒だったことはわかっている。倉沢は、外していた指輪を薬指に戻しながら、「女をだますこと簡単だよ」などと得意気に話した。それを聞いたリュウ太は、思わず車を止めると倉沢に殴りかかっていた。翌日リュウ太は、『サマサマ』で偶然みゆきと会い、いつまでも待ってると告げた。しかし、倉沢から別れのメールを受けとり、落ち込んでいたみゆきは「しつこくしないで」とリュウ太を一蹴。これで完全にやけになったリュウ太は、なだめる武人に「お前にはわからないよ。オヤジさんに言われ彩さんも諦め、千草ちゃんのことも相手の人生の責任がかぶさること怖がってるだけのお前には」と毒づいてしまう。だが、この時の言葉に武人の気持ちは動いた。千草のことを認めないと言う孝太郎に反発。「今度は折れない」と言うと、千草に、博多に一緒に来てお袋に会って欲しいとプロポーズしたのだ。一人東京に残る母親のハルミ(橘雪子)は、反対した。せっかく見つけたライフセーバーという目標もある。迷い悩む千草に、武人から、博多行きを促す電話が入った。「明日の5時だから。空港のロビーで待ってる」。翌日。空港へ向かう支度をしていた武人のマンションに彩がやってきた。彩は呆然と見つめる武人に向かって言った。「あなたを取り戻しに来たの」。出展元:「フジテレビ 番組解説」より
『パーフェクトラブ!』最終回の結末をネタバレ
12話(最終回)◆「ここでない何処へ」
その日武人(福山雅治)は、リュウ太(ユースケ・サンタマリア)、等の手伝いで、荷物をまとめていた。博多で歯科医として開業する準備が整ったのだ。リュウ太は、千草(木村佳乃)と連絡を取っていないことを心配するが、武人は「アイツもあいつなりに悩んで進む道決めてるようだから」と言うのが精一杯だった。そして、同じ頃千草も、ライフセーバーになるという目標のために会社を去ろうとしていた。数日後。武人らはアメリカに旅立つ大友のため『サマサマ』で男ばかりの送別会を開いた。大友は、千草とみゆきか来ないことを気にしつつも、二人に命令され、馴れないナンパに挑戦。勤務中に客の男…実はみゆき(畑野浩子)を騙していた男を殴って謹慎中の身のリュウ太は、大友をけしかけながらも、みゆきに未練ありありな様子を見せるのだった。何日か経って、リュウ太はみゆきに会い行った。そして男を殴ったのはみゆきをもて遊んでるアイツが許せなかった!と本気でみゆきを思う気持ちをぶちまけた。そして続けざま「ためしに結婚してみろ。俺はいい亭主になるぞ!」と強引なプロポーズのことばを投げ掛けていた…。「幸せって無理に作ろうとしなくても、すぐそこにあるのね」。千草はプールサイドでみゆきの幸せな報告を聞かされた。そして、自分は男と女にある逃してはいけない瞬間を逃がしてしまったみたいだというのだった。そんな千草をみゆきは『サマサマ』に連れ出した。店には、今夜博多に帰ってしまう武人がいた。久し振りに会った二人は、これまでのことをいろいろと話した。そして、フッと彩(板谷由夏)に話しが及んだ時だった、武人は、あの日空港で待ってのになぜ来なかったのか?と忘れかけていた疑問を思い出したのだ。「彩と何かあったと思ったのか?」「なぜ俺を信じない!」と武人は激しく詰め寄っていた。そして二人の間に何かあったと思い込んでいたという千草に、「信じなきゃ何も始まらないだろ?」といい、そのことばに気おされるようにうなづいた千草の手を取ると、そのまま店を飛び出していった。「一緒に博多帰るんだ!」。武人は、千草と一緒に生きて行きたいという気持ちを伝えた。数時間後千草は、孝太郎(武田鉄矢)と武人の母・カズ江(大川栄子)の前いた。しかし気持ちの整理は、ついてないままだった───出展元:「フジテレビ 番組解説」より
千草は武人の両親のまえで、「どうしてもやりたいことがある」とライフセーバーへの夢を語りました。
帰宅した武人は、父から千草からの「答え」を聞かされ、すぐに彼女を追いかけて東京に戻りました。
千草はライフセーバーの講習のためプールにいました。
「何年かかっても良いから立派なライフセーバーになれ。そして自分に自信がついたらオレのいる博多へ帰って来い」
千草にプロポーズした武人は、プールに落とされます。
「いつか、ケトが追いかけたくなるような女になってみせる」「もうなってるよ」と二人は言葉を交わしキスをするのでした。
3年後ーー。
大友は宇宙飛行士として宇宙に旅立つことになり、インタビューを受けていました。
無職のりゅう太は子どもは育児に専念し、みゆきは、中西みゆきとなりタクシー運転手として働いています。
彩はトップモデルとなり、活躍しています。
武人は博多で開業した歯科医で、相変わらず女性をナンパ。
傍らに飾られた写真たてのなかの、ライフセーバー姿の千草は「こら!そこの歯医者、ナンパするんじゃない!」と夫を監視しているのでした。ーおわりー
『パーフェクトラブ!』感想
これぞ月9ともいえる王道ラブストーリーで放送された『パーフェクトラブ!』。
俳優としても歌手としても全盛期の福山雅治さんが主演を務め、軽薄だけど純粋なイケメン歯科医を好演しています。
それにしても2000年にもなろうとしているのに、お茶汲みOLが玉の輿に乗ろうとしている設定や、お嬢様で知的なイメージの木村佳乃さんが、キャピキャピ演技していることにも驚き。
最終回は、パーフェクトなラブなのかは分かりませんがwww登場人物それぞれが自分の夢を実現してのハッピーエンド!
最近こねくりまわした複雑なドラマが多いので、くっついた離れたの恋愛だけでラストまで突っ走る 分かりやすい展開は、いまみると逆に新鮮でした。
そして、忘れてはいけないのが松本英子さんが歌う挿入歌の「Squall」。
福山雅治さんが作詞・作曲を手掛けたこの曲は、GLAYが歌う主題歌を忘れてしまうくらい印象深かったです。
今でも「Squall」を聞くと、武人とすれ違い、涙しながら雨の中を傘もささず歩く千草の姿が目に浮かびます。
若かりし福山雅治さんを堪能するだけでも見る価値はありますので、再放送のときは ぜひ視聴してみて下さいね。
福山雅治&桜井幸子のドラマ『いつかまた逢える』あらすじ結末は⇒こちら
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まとめ
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