『最愛』ネタバレ!最終回までのあらすじと結末を相関図付きで解説

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『最愛』は、15年前の失踪事件を発端に現代で発生した殺人事件の重要参考人となった女性実業家・梨央と彼女の初恋の相手であり事件の真相を追う刑事、献身的に梨央を支える弁護士を中心に織り成すサスペンスです。今回は2021年に放送されたTBSドラマ『最愛』の最終回までのあらすじを相関図付きでご紹介いたします。

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『最愛』登場人物&相関図

登場人物

朝宮梨央(吉高由里子)・・・白山大学の陸上部寮夫である父を手伝い弟の面倒を見ていたが、高校3年生のときに父が亡くなったことを機に、大学進学に伴い東京に移って母の会社「真田ホールディングス」を継ぐ。現在、新薬の開発を行う「真田ウェルネス」の代表取締役社長。
宮崎大輝(松下洸平)・・・15年前は白山大学3年で陸上部に所属し、梨央とは両想いだったが、梨央が東京に行ってから疎遠になる。現在、警視庁捜査一課の刑事で連続殺人事件を捜査する。
加瀬賢一郎(井浦新)・・・「真田ウェルネス」法務部所属の弁護士。梓からは「もう一人の家族」と信頼され、献身的に梨央の弟の優を支える。
【真田ウェルネス】
真田 梓(薬師丸ひろ子)・・・梨央と政信の母。「真田ホールディングス」社長。梨央の父・達雄と離婚後は政信は引き取った。
後藤信介(及川光博)・・・「真田ウェルネス」の専務。莫大な資金を必要とする創薬事業に難色を示し、梨央を疎ましく思う。情報屋を利用して梨央について調べている。
真田政信(奥野瑛太)・・・「真田ビジネスサービス」社長。達雄と梓が離婚の際は、達雄が引き取りを希望したが、跡取りを必要とた真田家の意向により梓に育てられた。
朝宮達雄(光石研)・・・梨央と政信と優の父。梓と結婚し婿養子になるが離婚。その後、梨央を連れ地元・岐阜に戻り再婚して優を授かる。白山大学陸上部の男子寮の寮夫。
朝宮優(高橋文哉)・・・梨央と政信の異母弟。達雄の再婚相手・秋子との子。遊具から転落した後遺症で興奮すると記憶を失う障害がある。9歳の時、梨央が康介に襲われている所に居合わせ…。
長岡恵(茅島成美)・・・達雄の再婚相手・秋子の母。達雄が亡くなり梨央が上京してから優の面倒を見る。
藤井隼人(岡山天音)・・・元・白山大学陸上部員で大輝の後輩。現在は富山県警捜査一課の刑事をしており、大輝と連絡を取り合う。
桑田仁美(佐久間由衣)・・・大輝とコンビを組む若手刑事。
渡辺康介(朝井大智)・・・白山大学院薬学部2年。大麻事件の中心的な人物で、薬を使用して女性を暴行していた。ある日突然、行方不明になる。
青木菜奈(水崎綾女)・・・陸上部マネージャーだった女性。康介から薬物を盛られ写真をパソコンに残されていた。
橘しおり(田中みな実)・・・元大手新聞記者で現在はノンフィクションライター。真田ウェルネスの事を探っている。
渡辺昭(酒向芳)・・・行方不明の息子・康介を探し続けている父親。康介失踪の15年後に東京で遺体となって発見される。

相関図

※無断転載ご遠慮ください。

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『最愛』第1話から最終回までのあらすじ

1話「運命に翻弄された初恋…15年前に封印した事件が再び動き始める」

「真田ウェルネス」の社長・真田梨央(吉高由里子)は、“世界を変える100人の30代”に選ばれる気鋭の実業家。その彼女が、かつて心を通わせた宮崎大輝(松下洸平)と15年ぶりに再会した時、大輝は刑事、梨央は殺人事件の重要参考人だった――。15年前の2006年、岐阜県。梨央は東京の大学の薬学部に進学を希望する高校3年生。白山大学陸上部男子寮の寮夫として忙しく働く父・朝宮達雄(光石研)に代わり、弟・優(柊木陽太)の面倒をよく見る、寮の看板娘だった。その梨央が恋心を抱いていたのが、陸上部のエースである大輝。彼が出場する駅伝の地区選考会に駆けつけ、精一杯声援を送る梨央。大輝もまた梨央に思いを寄せており、彼女の推薦入試が終わったら告白しようと決めていた。そんなある日の夜、達雄が留守にしていた寮で“事件”が起こる…。梨央を心配した母・真田梓(薬師丸ひろ子)は、弁護士の加瀬賢一郎(井浦新)を梨央の元へと向かわせる。出展元:TBS

2話「消された記憶が甦る…!初恋の二人は刑事と容疑者…!?」

思わぬ形で15年ぶりに再会した梨央(吉高由里子)と大輝(松下洸平)。大輝は梨央に任意同行を求め、遺体で発見された昭(酒向芳)との関係や、昭の息子・康介(朝井大智)の遺留品について尋ねる。会社に戻った梨央に、専務の後藤(及川光博)はフリー記者・しおり(田中みな実)から入手した写真を見せ、昭との関係を追及。梨央を心配した弁護士の加瀬(井浦新)は、今後は一人で警察と会わないよう約束させる。一方、捜査資料から、梨央が今も変わらずに新薬開発の夢を追いかけていることを知る大輝は、刑事として今回の殺人事件と15年前の事件のつながりを調べはじめる。さかのぼること14年前の2007年――。真田家での生活になじめずにいた梨央。兄・政信(奥野瑛太)との対立や弟の優(柊木陽太)と自由に連絡が取れないなど、慣れない生活を送っていた。そのような中でも加瀬の支えによって何とか大学には通っていた梨央だが、とある衝撃的な真実を知ることに・・・。出展元:TBS

年末にようやく岐阜に帰省できた梨央は、優から自分の携帯に怖い動画が入っていると渡されました。それは、あの台風の夜に優が携帯で撮った動画でした。動画には、寮の食堂厨房で康介が気を失った梨央に覆いかぶさっている映像が映し出されていました。実は、白山大学の大麻事件の中心にいた康介は、複数の女性に暴行を加えたうえ、その様子を撮影していていました。梨央も同様の被害に遭おうとしていたところ、優が発見しロープ止めの金属杭で康介を刺す様子も映っていました。梨央は動揺しながらも、すぐにその動画を消去しました。

3話「見えない敵の正体は…!?さらに浮かび上がる新事実!」

大輝(松下洸平)から「友達として話をしたい」と言われた梨央(吉高由里子)は、近所の馴染みの鉄板焼き店へ。ぎこちないながらも昔のような空気が2人の間に流れ、梨央は事件当夜のことを話し始める。署に戻った大輝は、梨央の足取りを付近の防犯カメラで確認。彼女の話に矛盾はなく、相棒の桑田(佐久間由衣)も梨央は犯人ではないと感じるが、同時にどこか煮え切らない大輝の態度がひっかかる。そんな折、「真田ウェルネス」に一通の脅迫メールが届く。後藤(及川光博)は事業説明会の中止を進言するが、新薬開発をなんとしても成功させたい梨央は「中止はしない」と断言。説明会がアナリストやメディアに評価されて新薬が承認されれば、自分の前から突然姿を消した弟の優が戻ってきてくれるかもしれないという思いもあった。物々しい警備体制のなか、事業説明会が始まる・・・。出展元:TBS

事業説明会が始まるなか、大輝は梨央を付けまわしていた車と同じナンバー不審車両を発見します。警備員に扮した不審な男は、梨央の背中にナイフを突き付け移動しようとしていました。そこにちょうど加瀬が現れ、梨央を助けますが刺されてしまいます。連行されながら犯人は「真田梨央は人殺しです」と叫びました。犯人は元会社社長で、真田ウェルネスに研究員を引き抜かれ会社を潰されたと逆恨みしての犯行でした。

4話「動きはじめる禁断の恋!殺人事件の証拠がついに出現!?」

事業説明会での騒動に加え、真田ウェルネスの疑惑を追及する記事のゲラが出回り、後藤(及川光博)の梨央(吉高由里子)への風当たりはますます強くなった。さらに、後藤は会社の裏事情を嗅ぎ回るしおり(田中みな実)に不信感を抱きはじめ、彼女について調べるよう情報屋(高橋文哉)に指示を出す。その頃、警察は殺人事件の被害者である昭(酒向芳)に500万円を渡した男の足取りを追っていた。大輝(松下洸平)は桑田(佐久間由衣)と共に真田ウェルネスを訪ね、梨央と加瀬(井浦新)に男の心当たりがないか、さらに事件当夜の加瀬の行動について聞く。翌朝、1本のネットニュースが梨央をさらなる窮地へと追い込む。「疑惑だらけの治験薬」という新薬の中傷記事で、不安を感じた被験者が治験の中断を申し出る事態に。社内にも動揺が広がり、真田グループの株価にまで影響が出始めていた・・・。出展元:TBS

5話「9年ぶりの再会…そして15年前の夜何が起こったのか?」

ついに再会を果たした梨央(吉高由里子)と弟の優(高橋文哉)。優は9年間自分がどのような人生を歩んできたか、そして携帯電話の記録動画から自らの罪を打ち明ける。一方、イヤホン男の住居を割り出した警察は、誠と真田ウェルネスとの関わりや、誠と優が同一人物であることも突き止めていた。さらに、大輝(松下洸平)は15年前に大麻事件を起こした元陸上部員の長嶋(金井成大)のもとを訪ね、事件当夜に関してある重要な証言を得る。そんな中、真田グループの情報を嗅ぎ回るしおり(田中みな実)について調査する加瀬(井浦新)は、後藤(及川光博)との接点を突き止める。そして、9年ぶりに優と語り合った梨央は、ある大胆な行動に出るのだった――。出展元:TBS

6話「弟は殺人犯?新たな証言と急接近する危険人物の謎…!?」

加瀬(井浦新)は、警察に連行された優(高橋文哉)と面会し、15年前の事件だけでなく昭(酒向芳)の殺害も自らがやったことだと告げられる。さらに、公園で昭と争った時の様子がイヤホン型カメラに記録されていることを聞き出し、その動画データを解析することに。そんな中、優の処遇を心配し不安に怯える梨央(吉高由里子)。心配して訪れた加瀬から優が置かれている状況を聞き、優しく励まされながら何とか眠りにつくのだった。梨央が優のことで後藤(及川光博)や兄・政信(奥野瑛太)から社長としての責任を追及される一方で、加瀬が民間の科捜研に依頼していた動画データの解析が完了。加瀬はある疑問を抱く。また大輝(松下洸平)ら警察も、優の証言による裏取をもとに現場周辺で聞き込みを進めるが…。出展元:TBS

加瀬は、動画データの解析から殺害現場と優が昭を突き落とした場所が違うと大輝に指摘しました。大輝が聞き込みをすると、昭は池に落とされたときは生きており、池から這い上がってきたところも目撃されていました。つまり昭の命を奪ったのは優ではありませんでした。一方、橘しおりは、白川大学の合同合宿に参加していた過去があり、女子大生連続性的暴行事件の被害者だったことが分かります。

7話「新たな事件の幕開け!離ればなれになった二人の想い…」

梨央(吉高由里子)の前に現れたしおり(田中みな実)は、真田グループの不正について追及する。話が見えない梨央はその場を去るが、しおりが自分や優(高橋文哉)のことを昔から知っていたような口ぶりに違和感を抱いていた。加瀬(井浦新)の尽力によって昭(酒向芳)の死には関与していないことが証明された優は、梨央と一緒に暮らすことに。さらに、加瀬の言葉で前向きに生きることを考えるようになり、新薬の治験を受ける決意をする。一方、大輝(松下洸平)と桑田(佐久間由衣)は、15年前の事件の捜査から関係者として浮上したしおりと接触。15年前のある恨みが昭殺害事件につながった可能性があることを掴むが、しおりには事件当夜のアリバイがあった。さらに、しおりは真田ウェルネスが経営する老人ホームに出入りし、真田グループの不正を執拗に追う。そんな彼女に対し、後藤(及川光博)は再び取材をやめさせようとするが・・・。出展元:TBS

後藤はスーツケースを持ちどこかに出かけるなか、都内の駐車場でしおりの遺体が発見されます。

8話「2つの不審死は繋がっている?逃亡する男の目的とは…」

しおり(田中みな実)の遺体が発見された――。現場の状況から雑居ビルからの転落と考えられたが、昭(酒向芳)殺害事件の参考人となっていたタイミングだったこともあり山尾(津田健次郎)は事件性を疑う。出社した梨央(吉高由里子)は、秘書の児島(宮下かな子)からしおりと後藤(及川光博)がもめていたようだと聞かされる。しかし、その後藤とは加瀬(井浦新)も前日から連絡が取れず、行方を掴めずにいた。しおりが亡くなる前日、彼女と会っていたことで警察から事情聴取を受けることになった梨央。そんな彼女を、捜査本部を外されて所轄の生活安全課に異動になっていた大輝(松下洸平)が訪ねてきた。大輝の母が送ってくれたという故郷の酒を飲む二人の間には穏やかな時間が流れ、とある約束を交わす。一方、しおりの周辺を捜査していた桑田(佐久間由衣)は、上司の山尾から、事件に関するネタを大輝からうまく聞き出すようはっぱをかけられてしまう。気が進まない中大輝のもとを訪ねる桑田は、かつての相棒に捜査の協力を懇願する。そんな中、加瀬は梓(薬師丸ひろ子)と今後の策を練っていた。梓から後藤が向かうと思われる場所を聞いた加瀬は、早速梨央と向かうことに・・・。出展元:TBS

別荘で後藤は、パソコンを壊して書類を燃やしていました。梨央と加瀬が別荘に駆けつけると後藤は「不正を行うつもりではなかった。現金5億が間に合わず、会社を潰さないために寄付金に手をつけた。借りただけ」と説明しました。加瀬は梓と話し合うように促しますが後藤は、首を横に振り走り去ってしまいました。一方 大輝は、優が昭殺害時に遺留品にあった「WELLNESSHOME」と印字されたペンを持っていることに気づきます。ペンは、梓がオープニング記念に特注したもので5本しかありません。持っているのは、梓、梨央、政信、後藤、それと加瀬…。犯人はこのなかの誰かなのでしょうか。

9話「最終回目前!拭い切れない疑惑…真犯人は最愛の人…?」

昭(酒向芳)の遺体と一緒に池から発見されたウェルネスホームのペンは、梓(薬師丸ひろ子)が会社設立の記念品として作った特注品だった。持っているのは梨央(吉高由里子)、加瀬(井浦新)、後藤(及川光博)、政信(奥野瑛太)、梓の5人。警察はその中の誰かが事件の時に落とした可能性があるとにらんでいた。同じ頃、富山県警の藤井(岡山天音)が、捜査一課からはずれた大輝(松下洸平)を訪ねて来る。いつものように軽口をたたくが、帰り際、藤井が何かを言いかけてやめたことに大輝はひっかかる。政信が社長を務める真田ビジネスサービスの30周年記念パーティーの翌日、真田ウェルネスの寄付金詐欺疑惑と、しおり(田中みな実)の不審死に関する週刊誌のスクープ記事が出て・・・。出展元:TBS

しおりが亡くなった日、アリバイがなかった梓が警察に疑われます。一方 梨央は、しおりの事件についてのスクープ記事が出てマスコミに追われますが、そこに大輝が現れ、助けてくれます。大輝は梨央に「ずっと真面目な梨央が好きやよ」と告げます。その後、梓は警察に出頭。そんななか大輝は藤井から「15年前、台風の夜、本当は事件の現場におりましたよね」と質問され…。

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『最愛』最終回の結末と犯人ネタバレ

最終回「それぞれの最愛のために…すべての真実を知る者は!?」

真犯人

15年前の台風の夜、寮で薬物を使用していた渡辺康介を含む白山大学の学生は眠っていました。

そんななか目を覚ました陸上部のマネージャー青木菜奈は、のどの渇きを感じ1階に降りると達雄の話し声を聞いたといいます。

菜奈はそのときに厨房に転がっていた瓶を持ち帰り、今も家にあるというので、大輝は指紋採取をすることにしましたが、瓶からは指紋は発見されませんでした。

一方、梨央は新薬の申請がを終えると社長を辞めました。

また、しおりの転落死は事件性がないと処理され、梓は詐欺罪のみで起訴されました。

それから間もなく、捜査一課に異動になった大輝は、しおりの母親を見かけて話かけました。

しおりの母親から、しおりが精神科に通院していたことを知った大輝は、しおりの血液を検査を依頼し、彼女は転落した日に薬の副作用で高熱だったことが判明しました。

しおりが亡くなったとされる推定時刻が変わり、その時間にアリバイのなかったのは一人。

その人物とは、加瀬賢一郎でした。

15年前の事件の真相

15年前ー。

康介に薬を盛られ気を失っていた梨央が、襲われそうになっていたところを発見した優は、とっさにロープ止めの金属杭で康介を刺しました。

優から「男の人を刺してしまった」と連絡を受けた達雄は、すぐに寮に戻り、厨房で康介と梨央が倒れているのを発見し驚きます。

賢一郎は、その様子を見て電話をかけようとしますが、達雄は見なかったことにして欲しいとお願いしました。

賢一郎はこの状況で子どもがやってしまったことだから、罪には問われないと説明しますが、達雄は世間でそんなことを通用しないと頭を下げました。

達雄の必死の願いに電話をかけることを止めた賢一郎は、梨央を抱きかかえて部屋に運び、その後 達雄と共に康介の遺体を山に遺棄したのでした。

康介の父・昭が亡くなった真相

優が康介を池に落としたあの日、加瀬は池から這い上がり倒れている渡辺昭に声をかけました。

昭は息子を殺した犯人が優だと突き止めたと泣き叫びますが、加瀬は康介が薬物を使用して梨央を暴行しようとしたことを明かしました。

しかし、昭は少しいたずらしようとしただけなのにと息子を庇うばかり。

昭の言葉を聞いた加瀬は、あの一件で朝宮家の人生が狂わされたと怒りを爆発させました。

そして今から警察に行くという昭を掴んで、もう一度 池に投げ込んだのでした。

そのとき、揉み合いになった昭は、とっさに加瀬の胸ポケットに入っていたウェルネスホームのペンを取って落としていました。

橘しおりが亡くなった真相

大輝は 加瀬に、しおりが亡くなった時刻にどこにいたのか質問すると、賢一郎にはアリバイがないことが分かりました。

あの日、しおりは優が人を殺したこと、会社が不正を行っている記事を明日にでも出すと加瀬に連絡をしていました。

加瀬は、新薬の承認が下りるまで待って欲しいと頭を下げますが、しおりは世の中の公平を訴えると言って聞く耳をもちませんでした。

そのとき加瀬はしおりの腕を掴みますが、その手を振り払おうとしたしおりはバランスを崩して非常階段から転落したのでした。

加瀬は、しおりが書いた記事を回収して、その場を後にしました。

結末

電話ですべてを自供した加瀬は、梨央と優には曇りのない人生を送って欲しいとと、大輝に伝えて姿を消しました。

加瀬の動機は、梨央、優ら“最愛の家族”を守るためのものだったのです。

そんななか、梨央は「薬が承認された」と大輝に連絡をしてきました。

大輝が「おめでとう。いま幸せか」と聞くと、「とこんな幸せはない」と答える梨央。

梨央は賢一郎にも、薬の承認を報告したいと思いましたが彼の姿が見当たりません。

デスクの上には退職願が…。

その後、梨央は大輝と共にお墓参りに行き、賢一郎がいなくなった理由を尋ねますが、大輝は答えをはぐらかします。

お墓参りを終えた二人は、雪がちらつくなか、手をつないで仲良く帰っていくのでした。-おわりー

ママカースト『砂の塔〜知りすぎた隣人』最終回までのあらすじ結末は⇒こちら


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『最愛』感想

『最愛』は、原作なしの完全オリジナル作品でしたが、湊かなえさん作品にように本格的なサスペンスのなかに、人間ドラマを織り込んだ見ごたえのある作品でした。

真犯人は、ずっと岡山天音さん演じる藤井が怪しいと思っていたので、加瀬さんと分かったときはびっくりしました。

よく考えれば、井浦新さんが優しいだけの普通の弁護士を演じるわけがないですよね。

そんな加瀬さんの動機は梨央と優という「最愛の人」を守るため。

血も繋がってないし、恋人でもないのに、罪を犯しずっと胸にしまっておくなんて…いくらなんでも加瀬さん犠牲を払いすぎ。切なすぎる。

康介なんて薬物で女性を食い物にしてたクズ野郎だし、父親も「ちょっといたずらしようとしただけ」と息子を庇うズレた人間。

確かに加瀬さんが、父親に手をかけたのはアウトかもしれないけど、優のために康介の遺体を隠したのは理解できるし、しおりさんの件は事故のようなもの。

梨央たちに一点の曇りもない人生をおくってもらうために、悪魔になった加瀬さん。

真相が明らかになったとき、梨央たちへの愛は本物ということが証明されました。加瀬さんどうか生きていて欲しい!

梨央を見守っている人物で、もう一人忘れてはならないのが大ちゃん。

被疑者と深い知り合いなのに、捜査に加わっているのは謎でしたが、梨央の立場が変わっても一途に思い続ける姿がカッコよかった。

最後に 梨央は加瀬について尋ねますが、大輝は捜査上明かせないと加瀬の罪は一切語りませんでした。

それは、同じ女性を愛した男同士の黙約。いやぁラストまで痺れますね。

終盤は怒涛の展開でしたが、全話見終えて、あたらめて「最愛」というタイトルの意味を考えさせられる深い物語。

最近のドラマにしては、かなり完成度が高く、忘れた頃にもう一度見たいと思える作品でした。

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