なつぞら(夏空)モデルは?朝ドラ奥原なつは実在していた!元ネタに迫る

NHK朝の連続ドラマ小説「なつぞら(夏空)」。

ヒロイン奥原なつ(演・広瀬すず)は、牛と同じくらい絵が好きだった少女が、女性アニメーターとして成長していく姿を描いた作品です。

これまで朝ドラは、実在するモデルがいることが多いですが、今回の「なつぞら」での広瀬すずさん演じる「奥村なつ」を調べたところ

奥山玲子」さんという女性アニメーターに辿りつきました。果たして「奥村なつ」=「奥山玲子」なのか検証してみたいと思います。

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奥原なつのモデルは、アニメーター奥山玲子さん?5つで検証!

朝ドラヒロイン「奥原なつ」と実在した女性イラストレーター「奥山玲子」さんを5つの視点から比べてみました。

検証①名前が似ている!

まずは、わかりやすい名前です。

どちらも最初の文字が“”がついています。

「奥原」は苗字ランキング1531位。「奥山」は苗字ランキング340位

どちらも、そんなに珍しい苗字ではないですが、最初に“奥”がつく名前を偶然選んだとは考えにくいですよね。

また、アニメーターとして働いていた会社名も酷似しています。

奥村なつは、東洋動画。奥山玲子さんは東映動画に入社しているのです!

かなり近づいてきましたね~(笑)

検証②年代が似ている

この二人は生まれた年も近いです。

奥原なつは1937年生まれ。奥山玲子さんは1936年生まれ。

ということは、女性アニメーターとして働いた時代背景も似ているということです。

検証③田舎→上京している

まずは、奥原なつは、自然豊かな北海道から上京し、アニメーターを目指します。

一方、奥山玲子さんも宮城県から上京し東京のデザイン会社に入社しています。

どちらも、この時代の女性には珍しくアニメーターになるための第一歩として上京しています。

検証⑤絵の影響を受けた男性の存在

どちらの女性も、アニメーターになるにあたって多大な影響を与えた男性の存在がいます。

「奥村なつ」は、山田天陽(演・吉沢亮)という男性から、絵心を教えられ絵を描く楽しさを知ります。

また「奥山玲子」さんは、東映動画という会社に入社し、小田部羊一という同僚から大きな影響をうけます。

小田部洋一さんは、アニメーターの中ではかなり有名な方で、東映動画では、高畑勲さんは同期、宮崎駿さんの先輩にあたる方なのです!

しかも、この小田部羊一さんは後の奥山玲子さんの夫ともなった人物です。

戦争アニメで超有名な「火垂るの墓」で、母親が見守る中、海で清太が泳ぐシーンは、原画を奥山玲子さん。波を作画したのが小田部羊一さんが担当したそうです。


女性アニメーターとして成長していく上で、キーマンとなる男性がいたようです。

検証⑤女性アニメーターの草分け的な存在であること

アニメーターの業界は、今でこそ女性が増えてきてはいますが、この時代は、女性が働くことさえ珍しいこと。

ましてや男社会の映像業界の中で、活躍された奥山玲子さんは、女性アニメーターを象徴する存在であることは間違いありません。

そんな パイオニア的な奥山玲子さんは、朝ドラの題材には、もってこいの人物です。

「なつぞら」も物語が進んでいくうちに、“なつ”も、女性が働く厳しさに立ち向かうこちになるのでしょうか?

5つの項目で検証した結果、奥村なつ=奥山玲子さんで、ほぼ間違いなさそうです。

モデルとなった女性アニメーター奥山玲子さんってどんな人物?

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奥山玲子さんは、幼少期を宮城県仙台市で過ごし、父親の意向で東北大学教育学部に進学します。

この時代に女性が、大学に進学するのは珍しいことでした。

しかし教師になるなる気にはなれず、在学中に家出同然で突然上京します。

デザイン会社に入社するも、うまくいかず叔父の紹介で東映動画に入社します。

そこは女性差別が当たり前の世界。

奥山玲子さんも、お給料や仕事量などで男性と差をつけられます。

しかし、男勝りな奥山さんはそれに屈せず、会社と戦います。


また、結婚すれば退職するのが普通でしたが、小田羊一さんと結婚した後も、仕事を続け、下の一覧のあるように多くのアニメーションに携わりました。

1958.10.22.公開(映画)『白蛇伝』 動画
1959.6.20.完成(映画)『たぬきさん大当たり』動画
1959.12.25.公開(映画)『少年猿飛佐助』 セカンド原画
1960.8.14.公開(映画)『西遊記』セカンド原画
1962.7.21.公開(映画)『アラビアンナイト シンドバッドの冒険』原画
1963.3.24.公開(映画)『わんぱく王子の大蛇退治』原画
1963.11.25.~65.7.12.放映(TV)『狼少年ケン』 原画・作画監督(話数不明)
1966.12.5.~68.12.30.放映(TV)『魔法使いサリー』作画監督(77話ほか)
1969.1.9.~70.10.26.放映(TV)『ひみつのアッコちゃん』作画監督(44・61話)
1969.3.18.公開(映画)『長靴をはいた猫』原画
1969.7.20.公開(映画)『空飛ぶゆうれい船』原画
1971.3.20.公開(映画)『どうぶつ宝島』原画
1971.7.18.公開(映画)『アリババと40匹の盗賊』原画
1971.10.4.~72.3.27.放映(TV)『さるとびエッちゃん』原画(6話)
1972.3.18.公開(映画)『ながぐつ三銃士』原画
1972.7.8.~72.3.31.放映(TV)『デビルマン』原画
1972.12.3.~74.9.1.放映 (TV)『マジンガーZ』作画監督(69話)
1973.6.30.公開(映画)『哀しみのベラドンナ』原画(北川玲子 名義)
1973.7.18.公開(映画)『マジンガーZ対デビルマン』原画
1974.3.16.公開(映画)『きかんしゃやえもん D51の大冒険』原画
1974.7.25.公開(映画)『マジンガーZ対暗黒大将軍』原画
1975.3.21.公開(映画)『アンデルセン童話 にんぎょ姫』作画監督
1975.7.26.公開(映画)『宇宙円盤大戦争』原画
1976.3.20.公開(映画)『長靴をはいた猫 80日間世界一周』原画
1976.1.4~76.12.26.放映(TV)『母をたずねて三千里』キャラクターデザイン・作画監督補(22話~52話)
1977.6.7.~77.12.6.(TV)『シートン動物記 くまの子ジャッキー』原画(5話)
1976.10.1.~79.2.2.放映(TV)『キャンディ・キャンディ』原画(話数不明)
1979.3.17.公開(映画)『龍の子太郎』キャラクターデザイン・作画監督補
1981.4.11.公開(映画)『じゃりン子チエ』原画
1981.4.7.~82.6.22.放映(TV)『名犬ジョリイ』原画(話数不明)
1983.11.8.~85.1.29.放映(TV)『子鹿物語』原画(話数不明)
1984.7.8.公開(映画)『パパママバイバイ』原画
1985.6.22.公開(映画)『ペンギンズメモリー幸福物語』原画
1988.4.16.公開(映画)『火垂るの墓』原画
1991.完成/93.8.3.公開(映画)『注文の多い料理店』原画
2003.12.13.公開(映画)『冬の日』絵コンテ・レイアウト・原画
引用:追悼奥山玲子さんHPより

※奥山玲子さんは、2007年5月6日肺炎が原因でお亡くなりになっています。

NHK朝ドラ「なつぞら」東京~新宿編~では、奥村さんが初めて作画に参加した『白蛇伝』制作の回なんかも出てくるのでしょうか?

また“なつ”が、誰と結婚するのかも気になるところですね!

まとめ

5つの検証と奥山玲子さんを知ると、「なつぞら」奥村なつのモデルは奥山玲子さんであることが分かりました。

田舎で育った“なつ”が上京し、どんな壁にぶつかり女性アニメーターとして活躍していくのか、今からとてもワクワクしています。

みなさんも、これからの放送に注目してみてくださいね!

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