【オリンピック日本代表ユニフォーム歴代】ダサい?開会式の衣装を振り返る

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これまでオリンピックが開催されるたびに、「日本選手団のユニフォームはダサい」などと酷評されてきましたが、本当にそうだったのでしょうか?

そして2021年の東京オリンピックの日本選手団のユニフォームも気になりますよね。

そこで今回は、過去のオリンピック日本代表ユニフォームを歴代を画像と共に振り返ってみたいと思います。

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オリンピック日本代表ユニフォーム歴代まとめ ダサい?オシャレ?

1964年から2020年までのオリンピック日本選手団のユニフォームをまとめてみました。

1964 東京(開催国)オリンピックユニフォーム

出展:1964年東京五輪「日の丸カラー」の公式服装をデザインしたのは誰かより

1964年に初めての開催国となった日本(東京)。

真っ赤なブレザーに、帽子とズボンが白というまさに、日本国旗表すような配色で、赤は情熱、白は清潔を連想させ、日本のナショナルカラーが強烈な印象を残します。

当時に流行った“アイビールック”の要素も強く出ており、今みてもオシャレ。

1992 バルセロナ:日本ユニフォーム

出展: www.yomiuri.co.jp

背中に日の丸のデザインが目を引くユニフォームをデザインしたのは、森英恵さん。

白を基調に赤い太陽が右肩に浮かぶこの衣装は、個人的に好きです。

行進している選手団を見ても、一目で日本と分かるようになっていてアピール性も十分。

1996 アトランタ:日本ユニフォーム

出典:www.jiji.com

1996年のアトランタの開会式衣装を手掛けたのは、皇太子妃雅子さまのご成婚衣装も担当したファッションデザイナーの芦田淳さん。

上着は赤色で下はグレーで、シックななかに芦田さんらしいエレガントさもあるデザインで、好評でしたね。

2000 シドニー:日本ユニフォーム

出展:https://gendai.ismedia.jp/articles/-/58750?page=3

そして、日本の暗黒時代がやってきました!

2000年のシドニーオリンピックの “レインボーカラーマント”!これは、私もテレビを見ていて「あちゃー」と思いました。

ある意味で、日本国民の脳裏に焼き付いている忘れられないユニフォームではないでしょうか。

それまでの、日本代表のユニフォームの中で最も多くのファッションデザイナーが関わったにも関わらず、この珍妙なマントの仕上がり。

下に着ているジャケットも見えず、日本が何を表したかったのか、いまだに謎。

案の定、開会式終了後、日本オリンピック委員会事務局に抗議の電話が殺到し、スペインの日刊紙エル・パイスでは栄えある「近年最悪のオリンピック衣装トップ10」の第4位に選ばれました。

2004 アテネ:日本ユニフォーム

出展:https://www.buzzfeed.com

開会式用公式服装は白を基調として、シャクヤクの花柄プリントとなっており、シドニーに続きユニフォームらしくないデザイン。

デザイナーは、高田賢三さん。製作はユニクロ。

ユニフォームの堅いイメージを払拭したというのですが、シドニーの悪夢が蘇り、アテネでも、日本はやらかしてしまいました。

各国のユニフォームがスタイリッシュでクールなので、日本のこの花柄が浮いていて恥ずかしかった~。しかも手には“うちわ!”。

ある国での日本の衣装の評価は、「開会式にパジャマ衣装で表れた日本選手団は、行進しながらまだ夢の中にいるかのようだった。」とコメントされました。

2008 北京:日本ユニフォーム

出展:https://www.joc.or.jp/games

前2回の奇抜なユニフォームから一転、今度は紺のジャケットに下は白のパンツというシンプルでフォーマルなデザイン。

製作はミズノ。

一昔前の百貨店に飾ってそう(笑)見るからに制服感が強すぎておもしろくもなんともない。

着物などを取り入れろろは言わないけど、都会的なモダンな感じとか、世界で活躍する次世代デザイナーがもっと参加してほしい

2016 リオデジャネイロ:日本ユニフォーム

出展:日本オリンピック委員会

コンセプトは、「情熱〜真紅に宿る、太陽の熱量をちからに〜」。

「陸」「体」「海」「心」「空」の5つのテーマと「限りなき挑戦」を続ける選手団を1つにする晴着をイメージしています。

製作は、高島屋で「メイドインJAPAN」にこだわり、高い機能性素材を採用するなど機能面にも工夫が見られました。

えっと、これ2016年ですよね?私はドリフを思い出しました。東京五輪の使い回し?そうとしても、あか抜けない。

レトロといえば聞こえは良いですが、守りに入りすぎて時代性もテーマも主張が何も見えないですね。

2020(2021) 東京:日本ユニフォーム

ついに発表された2020(2021)東京オリンピックのユニフォーム。

「ニッポンを纏う」というコンセプトをもとに、細部に至るまで素材や色柄にこだわり、「東京2020大会の価値の発信」「歴史と伝統の継承」「国民との一体感」を表現しました。また、オリンピック・パラリンピックの「共生」をテーマに、統一デザインにて作製いたします。

とのことですが・・・。

期待していた新しさは全くなしですね。まともや赤白の呪縛!

1964年大会と上下逆の配色となっており、王道デザインといえばそうですが。

それにしても、ロゴやマスコットは選定の時点から報道で盛り上がるのに、ユニフォームだけは、なぜ勝手に決められちゃうんでしょうね。

他国では、アメリカは『ラルフローレン』、イタリアは『アルマーニ』、イギリスは『ステラマッカートニー』と世界的なデザイナーが手がけることが多いのに、日本は『紳士服のAOKI』(笑)。

イッセイ ミヤケは、1992年にリトアニアのユニホームをデザインしているし、コム デ ギャルソンやヨウジヤマモトなどは、スポーツウェアのデザインにも関わっているのに・・・声もかからないとは、不思議ですねぇ。

スイスの冬季五輪選手団のユニフォームや北京五輪開会式の衣装をデザインした石岡瑛子さんもいらっしゃるのに。

しかし、障碍者にも配慮して着脱しやすくした点は評価できるでしょう。

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各国のおしゃれなオリンピックユニフォームまとめ

では日本とちがって世界のおしゃれなユニフォームをご紹介します。

リオオリンピック:ポルトガル選手

出展:ロイター通信

ポルトガルは、デニムを取り入れたスタイル。

めちゃくちゃオシャレですよね。

日本も、岡山がジーンズが有名なので地域の技術を取り入れるのも良いかも。

リオオリンピック:カナダ

背中に大きなカナダの国旗の模様が目を引くデザインで形もすごく凝った作り。

パンツのラインも先に向かって細くなっているテーラードデザインでスタイリッシュ。

古典的なデザインに縛られすぎず、スポーツ選手が着ても違和感なく見えますよね。

アメリカ:リオオリンピック

出展:https://www.upi.com/

ラルフローレンを押し出しすぎてる感はありますが、赤、白、青というアメリカ国旗の色を取り入れながら、

アメリカらしさがよく出ているデザインだと思います。

昔からあるポロ競技のスタイルを取り入れながら、現代風に仕上げていて素敵。

台湾:リオオリンピック

出展:http://thesportdigest.com

こちらは台湾の選手団で、薄いグレーのジャケットに濃いグレーのパンツ。

そして中のシャツが蛍光のイエローで差し色となっていて、色使いにセンスが光ります。

カラフルだけど、うまく色を使っていて上手にまとめているなぁと思います。

アメリカ:スケートボードユニフォーム

出展:https://www.dezeen.com

開会式のユニフォームではないですが、アメリカのスケートボードのユニフォームもオシャレ。

日本も、こんな感じでもっと自由に発想しても良いのかな~と思います。

まとめ

利権や、組織員会のトップの好みだけで決めずに、世界で活躍しているデザイナーを起用したり、日本の地域で注目されているようなデニムやシャツなどをうまく取り入れた、伝統や最先端のメイド・イン・ジャパンを表現してほしかったですが、紳士服のAOKIさんがデザインされました。

さて、2021年の東京オリンピックの開会式のユニフォームは、どう評価されるのでしょうか?

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