『イチケイのカラス』第3巻のあらすじと結末ネタバレ

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『イチケイのカラス』第3巻では、クレプトマニア(病的窃盗)主婦・潮川さんの判決。そして普通のおじさんが裁判員制度で選ばれた裁判員たちの心に揺れに、イチケイが向き合う姿が描かれます。

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『イチケイのカラス』第3巻のあらすじと結末ネタバレ


イチケイのカラス(3)[ 浅見理都 ]

登場人物

坂間真平・・・第一刑事部(イチケイ)に配属された特例判事補。真面目すぎるところがある。鳥顔。
入間みちお・・・イチケイの刑事裁判官で38歳。元弁護士の異色の経歴を持つ。眼鏡をかけ、小太りな体型。ファンサイトがある。
駒沢義男・・・イチケイの部総括判事で62歳。
石倉文太・・・イチケイの担当書記官。ノリが軽い。
一ノ瀬糸子・・・イチケイの事務官。おっとりした口調と性格。
坂間絵真・・・坂間の姉。子どもの頃から坂間を振り回す存在。

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第17話「補充質問、そして判決」

審理を再開し、再度 被告人・潮川に質問をすることにした坂間は、前回 法廷にきてしまった娘を見てどう思ったのか、今後のクレプトマニアの治療にどのうように取り組んでいくのか質問した。

潮川は、娘に思った以上の心配をかけていたことに胸が苦しくなり、自分はこのままではいけないと感じたこと、今まで夫に遠慮してきたが、これからは自分の限界を夫に伝えて治療に向き合っていきたい。とハッキリ答えを述べた。

そして、「最後に何か言っておきたいことがあればどうぞ」と言われた潮川は 「もう二度と、娘を裁判所に来させるような真似はしません。」と言った。

判決のときー。

主文 被告人を懲役1年に処する。本件は前回の執行猶予付きの判決から約1年で万引きを行ったこと。さらに保安員の手に噛みつく暴行まで加わっていることからすると、原則として実刑にすべき事案である。しかしながら、盗癖以外には母として特段の問題はなく、これまで夫が海外任務続きで、実質的にひとりで小学校1年生の娘を養育していた結びつきの深さを考慮すると、ここで被告人を刑務所に収容することは、一人娘から母を奪うという点であまりにも不憫な結果をもたらすこと…

と、坂間は潮川に再度の執行猶予を言い渡した。

裁判後、坂間は、弁護士たちと話す潮川家族を、窓から微笑ましく見ていた。そこへ書記官の石倉が「坂間さん機嫌がよさそうですね。」とやってきた。

坂間は「判決に正解がないことは分かっていましたが、これが本当にあの親子にとって良かったのか…」と呟いた。

第18話「刑事部会」

ある日、坂間のマンションに帰ってくると、姉の絵真がドアの前に泣きながら座り込んでいた。絵真は彼氏と喧嘩になって、愚痴を聞いてもらおうとしているらしいが、坂間は幼少期から姉に振り回されているので、迷惑していた。

そんななか、下の階の部屋に住んでいる入間が、騒がしい音を聞きつけて坂間の部屋にやってきた。入間は姉の愚痴を静かに聞き「あなたは切り替えが早そうだから、一人で焼き肉に行くといい。孤独は人を成長させる。」と助言した。それを聞いた絵真は感心し、入間に興味を抱き始めた。

次の日、イチケイの人々は、裁判員経験者の意見交換会での情報を得るために集まった。近年、裁判員制度が日本で始まったものの、辞退率の増加や選任手続きの低下が進んでいた。また「説明がわかりにくい」「裁判官との情報量の格差」「意見が言いにくかった」などの回答もあり、裁判員が参加しやすい環境作りを実行して、満足度を上げなければならない状況にあった。

そして、坂間のいる武蔵野裁判所も、近く裁判員裁判が行われることになっていた。

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第19話「8人の裁判員」

武蔵野地方裁判所では、公園のグラウンドで中年男性がもめたことにより、片方の男性が結果として亡くなったという事件の裁判を行うため、8人の裁判員が選ばれた。

【裁判員メンバー】
・柳田(男)・・・業務用コピー機の営業
・西園寺(男)・・・クリエイター
・主婦A・・・娘の見合い相手を探している
・主婦B・・・息子がいる
・小中(女)・・・漫画のアシスタント
・大前(男)・・・小池電機グループ会長
他2名は補充裁判員

そして選ばれた8名は、簡単な自己紹介を済まし、公平誠実に職務を全うするための宣誓をした。

第20話「いざ初公判」

初公判の日ー。坂間から裁判員たちに守秘義務についての説明があった。

「裁判について何も話せないとお考えの方もおられるかもしれませんが、家族や友人にお話しても構いません。ただ、評議の内容は秘密にしていただく必要があります。裁判長は有罪の意見だったとか、裁判員の○○さんは懲役3年の意見だったということは誰にも明かしてはいけないことになっています。裁判員としての体験や感想は、SNSなどで語るのも問題ないですが、裁判が終わるまでは不特定多数の人に知らせてはいけません。」

最後に駒沢は、裁判員たちに「皆さんがプレッシャーを感じているかもしれませんが、ひとりで悩み判決を出すことはないので、気になったこと、感じたことを他の人に伝え、意見を出し合っていきましょう。 一つのチームとして結論を出すのが裁判員制度ですから。」と優しく語りかけた。

そんななか、とうとう初公判が始まった。裁判員の柳田は、傷害致死の罪に問われている被告人が、どう見ても普通のおじさんであることに驚いた。

第21話「ファイティングポーズ」

検察側の冒頭陳述では、

被告人の63歳の小木島修二は、事件当日に妻と公園で散歩しようと車を運転していた。途中のコンビニに寄った際に、隣の車の運転手・露井がタバコをポイ捨てしたため、小木島は注意した。注意された露井と小木島はそこで口論になり、途中で逃げるように小木島は立ち去った。しかし小木島が公園に着いて車を降りたところ、露井が後から公園の駐車場に入ってきた。怒っていた露井は小木島に「喧嘩をしにきた」と言うと、小木島は妻を先に散歩に行かせてグラウンドに誘導した。そして、おもむろに小木島はメガネを外し、露井と向き合いファイティングポーズを取った。先に露井が小木島の顔を殴り、怒った小木島は猛烈な勢いで露井に左右から殴りかかり、その中の一発が顔面に当たって、露井は地面に倒れた。露井は起き上がることが出来ず、それを見た小木島は露井を放ったまま立ち去った。

と語られた。

裁判員の主婦や柳田は、救急車や助けを呼ばなかった小木島に対して「ひどいな」という感情を持った。

さらに検察は、正当防衛とは、急に不正な暴行を受けた時に自分の身を守るために、やむを得ず相手に害を加える行為で、小木島の行為は 正当防衛に当たるのか、裁判員に判断してもらいたいと言った。

続いて、小木島の弁護人の陳述では、

小木島は前科前歴はなく印刷所の職人を定年まで勤めたあとは、ボランティア活動に参加するなど、真面目で優しい性格。周囲によれば暴力沙汰になりそうなことは注意して避けるような性格とのこと。その日、公園に向かった小木島は、途中のコンビニで、隣の車がタバコをポイ捨てしているのを見て注意しようと、運転手の露井の元に行った。露井は謝るどころか、小木島を罵倒しすごんできたため、小木島はこれ以上話しても無駄だと感じ、車に乗り公園に向かった。公園に着くまで、後ろから露井が追ってきてることには気づかなかった。公園の駐車場に着いた小木島は、露井が追いかけて来たことを知り、妻を散歩に行かせ、話し合うために露井のもとへ行った。しかし、露井には話し合う気がなく、困った小木島は「あっちに行こう」とグラウンドまで誘導。眼鏡を壊されたら困ると、眼鏡を外し、両手を前に出して防御の姿勢をとった。次の瞬間、露井は鋭いパンチを一発繰り出し、その1発は小木島の右目付近に当たり眼底出血を起こしていた。このままでは「やられる」と思った小木島は、下を向いて無我夢中で反撃した。その中の1発が当たり、露井はよろけ倒れてじっとしていた。そしてホッとした小木島は相手に「大丈夫か」と声をかけ、大丈夫そうだったので妻の元へ向かった。

と語られた。

両方の陳述を聞き終えた裁判員の柳田は、検察側は小木島がファイティングポーズを取ったと言っていたが、弁護側は防御の姿勢と言っていたと聞き、どちらの方が正しいかわからなくなり混乱するのだった。

第22話~23話「ヤベー仕事/裁判官はつらいよ」

弁護側は、小木島さんは自分の身を守るために反撃したので無罪です。反撃の末に相手が亡くなったこと、本当に「正当防衛ではない」と確信を持って言えるのか検討して下さいと言った。

裁判員の柳田や小中は、小木島が悪くないような印象を持っていた。

検察と弁護側が食い違っているのは、

検察人→小木島は、ファイティングポーズを取り、好戦的で喧嘩にもノリ気だったので正当防衛にはあたらない。
弁護人→小木島は、話し合いをしようとしたが、殴られて、危険を感じ殴り返しただけなので正当防衛に当たる。

という部分だった。

裁判後、柳田が駒沢に被害者の露井に前科があるか聞いてみた。駒沢は「法廷に出てきた情報以外のことは裁判官も知らないし答えられないことになっています。例えば、インターネットの情報で露井さんに前科があるとしても、今回の判断材料にしてはいけません。」と説明した。

帰宅した柳田は、被害者も加害者にも泣いたり、心配してくれる家族がいる。人の人生を変えてしまう裁判官という仕事は、重くてヤベー仕事だなと改めて思った。

第24話「ふたりの証人」

第2回公判では、小木島と露井のケンカを、たまたま見ていた男性が証言台に立った。

証人は“嘘をつかない”と宣誓したあと、証言を始めた。

公園で、大きな声がするので見ると、男性二人が怒鳴り合いながら歩いていてポイ捨てしたのは“そっちだ”ウルセェ黙れ”とか言っていたと思います。気が付くとその人たちがボクシングのように殴り合いをしていて怖かったです。僕からの二人までの距離は20mほど離れていました。被告人がメガネを外すのが見え、被害者が先に殴りかかっていました。そして被告人がたくさん殴り返し、被害者もそれ以上に反撃していました。時間にして2~3分くらいです。しばらくすると被害者がフラフラして地面に倒れて、被告人はさっさとどっかに行ってしまいました。

それから弁護人が「あなたは、目撃したときに公園で何をされていましたか?」と質問した。

私は、スマホでTwitterを見ていました。友達数人とバーベキューをして、片付けも終わり駐車場に戻る途中に、友人がトイレに行ったのでグラウンドで待っていました。

「バーベキューをしている時に、お酒は飲みましたか?」

350mlのカンチューハイを2本飲みました。お酒は強くも弱くもなく普通ですが、記憶をなくしたことはありません。

その後、裁判員たちは評議を行った。「スマホをいじっていて、目撃したとはいえるのか」「お酒は飲んでるけど、意識がハッキリしていれば問題ないのか」など疑問をぶつけあった。

25話「妻」

今度は、小木島の妻が証言台に立ち、口を開いた。

コンビニに停めた車の脇で夫と被害者が言い争っていました。警察を呼んだ方がいいかと携帯を握りしめていましたが、夫が車に戻ってきたので、そのまま出発しました。その間も被害者は大声で“バカヤロウ。ふざけるな。”と叫んでいました。後ろから被害者が追いかけてきていることには気づきませんでした。公園の駐車場で、主人から先に行っているように言われました。主人が戻ってくると左目を押さえ憔悴した様子でした。主人は、相手と話し合おうとしたが聞いてくれず、左目を殴られたので、このままでは、やられてしまうと思い、一発殴り返したと…。

弁護人は「普段、小木島さんは怒ることがありますか?」と妻に質問すると、

怒鳴られたりしたことは記憶にありません。目立ったことをせず、温厚で真面目だけが取り柄のような人です。私は夫の行動が間違っていたとは思えないんです。

と答えた。

今度は検察側が「ご主人が一発殴り返した後のことを、あなたは聞かなかったのですか?」

夫の様子を見て、気が動転していたので聞きませんでした。

「ご主人は被害者遺族に対して行動を起こされましたか?」

特に…何も…

小木島の妻の証言後、再び裁判員たちは評議した。

裁判員たちは「奥様の話を聞いていると、小木島さんは真面目で正義感あるような人に感じた。」「被害者の露井さんはキレやすくて暴力的なイメージを持った」と感想を言った。そして、小木島の妻に、事件後に家にいるときの小木島の様子を聞いてみることにした。

開廷ー。裁判員「ご主人の、事件後の日常生活の様子はいかがでしたか?」

落ち込んでいる時が多かったように思います…引きこもりがちになりました…

続いて、裁判員であるクリエイターの西園寺が「被害者の車は赤いスポーツカーでしたが本当に追いかけてくるの気づきませんでした?」「それと、露井さんが倒れたままでいると知っていたのに救急車を呼んだりしなかったんですか?僕ならしますけど」と責めたてるように質問した。

駒沢は「質問は一つずつでお願いします。意見ではなく事実を尋ねるように」と注意した。

その後の休憩中、小池電機グループ会長の大前は、西園寺に「奥さんの身にもなってみなさい。裁判はあなたの考えを披露する場じゃないんだ。あの時こうすればいいなんて、誰にも言えないんですよ。」と少し怒ったように言った。他の裁判員も西園寺を非難した。

すると、西園寺は責められたと泣き始めた。

駒沢は「裁判員を初めてやられるなら、西園寺さんのように肩に力が入ることは珍しくないですよ。」と優しく諭した。

第4巻へ続く。

第4巻では、いよいよ裁判員裁判が佳境に入り、被告人の小木島さんの半生も描かれ、教師と生徒の暴力事件の裁判も始まります。
『イチケイのカラス』第4巻最終巻のあらすじと結末ネタバレは⇒こちら

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『イチケイのカラス』第3巻の感想

第3巻は、裁判員に選ばれるまでの過程や、実際に裁判に出るときの一般人の心境がリアルに描かれています。自分が選ばれたとしたら….確かに、登場人物のように戸惑ってしまうだろうなと思います。また、裁判員になっても家族や友達に「犯行現場はこんな風だった」「証人がこんなこと話していた」と話してもいいとは知らなかったので、勉強になりました。

さらに、坂間の姉が登場し、ベールに包まれた坂間のプライベートが少し垣間見えたのが嬉しかったです。姉の絵真さんと入間さんの間にロマンスが起こるのかも楽しみに4巻を読みたいと思います。

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