『この世の果て』最終回までのあらすじ結末を相関図付きでネタバレ

国内ドラマ

1994年に放送された『この世の果て』は、 鈴木保奈美さんと三上博史さんが共演した野島伸司脚本のフジテレビドラマです。「自己犠牲の愛」をテーマにしたダークな物語は、あまりの過激さから現在 地上波で放送することが難しい作品です。そこで今回は、『この世の果て』のキャスト相関図と最終回までのあらすじ結末をご紹介いたします。

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『この世の果て』キャスト一覧

砂田まりあ鈴木保奈美

昼は郵便局員、夜はホステスとして働く孤独なヒロイン。幼少期、自分は愛されていないと思い込み自宅を放火し、父は亡くなり、妹は盲目となった。そのせいで暗い人生を歩んでいたが士郎と出会い…。

高村士郎三上博史

世界的に有名なピアニストだったが、引き逃げ事故に遭い救急車に同乗してくれたまりあと恋に落ちる。まりあには記憶喪失のフリでーをしてピアニストであることを隠している。幼少期にピアノの英才教育を受け、恩師の娘・百合と結婚したが、機械的な生活に嫌気がさして自らの左手を傷つける。

砂田なな桜井幸子

まりあの異父妹。自宅の火事が原因で失明するが、障害を感じさせない健気な性格。一人暮らしをしながら花屋を営む村井夫妻の店で働く。コンビニ強盗事件に巻き込まれたところを純に助けられ恋に落ちるが…。

神矢征司豊川悦司

経済界のプリンス、KAMIYAグループ御曹司。子宝に恵まれなかった神矢家に中学生の頃に養子に入る。恵まれた環境ながら、母を捨てた父を恨む気持ちが強く愛を信じられない。しかし、まりあと出会い…。

三島 純大浦龍宇一

自動車整備工場の従業員。赤ん坊の頃コインロッカーに捨てられていた天涯孤独の青年で、顔の左側はやけど跡で覆われている。京子の弟とコンビニ強盗をした時に、仲間がななを暴行するところを助け…。

加賀美ルミ横山めぐみ

まりあが働く「花葡萄」に大勢の客を従えて店がえしてきたホステス。中学生の頃に、彼氏といるところ見知らぬ男たちに襲われたが、彼氏は助けてくれず男性不審に。それ以来、愛している女がいる男を破滅させることに喜びを感じるようになる。

砂田夕子吉行和子

居酒屋を経営する まりあとななの母。元シナリオライター・葛木和也との間にまりあ、砂田との間にななを設けた。夫の砂田は、まりあが起こした火事で亡くなる。

吉田 潔清水綋治

ななの主治医。人の情を信じることをしない。まりあに高額の金を出せば角膜移植を優先的に行えると勧める。

佐々木 実小木茂光

娘を探して京都から上京し、夕子の店で働き始める料理人。しかし、東京に来た本当の理由は、自分を破綻させ、妻を殺害する原因を作ったルミを見つけるため。

高村百合子高樹澪

士郎の妻。父によりピアニストとしての英才教育を受けていた士郎と政略結婚をした。士郎を愛するというよりは、地位や名声に興味がある。

田辺京子秋本奈緒美

クラブ「花葡萄」No.1ホステス。入店すぐはまりあと大喧嘩するが、やがて親友に。バイセクシャルの男性と同棲している。

『この世の果て』相関図


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『この世の果て』最終回までのあらすじ

1話「雨のシンデレラ」

まりあ(鈴木保奈美)は、昼は郵便局に勤めている。夜もクラブのホステスとして働くことになった。まりあには目の不自由な妹なな(桜井幸子)がいる。目の手術費用を稼ぐため、まりあは働かなくてはならないのだ。クラブからの帰りの深夜、まりあは、ひき逃げ事故を目撃した。ひき逃げされた男は高村士郎(三上博史)。まりあも救急車に乗せられて病院へ行く。ななの目の手術が行われたが、うまくいかなかった。医者から角膜の移植しか方法がないと言われた。それには費用がかかる。士郎は一時的なものだが、記憶を失っている。ななが、コンビニの前を通ると、コンビニ強盗が飛び出してきて・・・。

2話「目の見えぬ純愛」

入院先の病院を抜け出した士郎(三上博史)を、まりあ(鈴木保奈美)は、自分のマンションに連れてきた。その頃、士郎の妻百合子(高城澪)が病院にやってきて、私立探偵を雇って夫を捜すようにと弁護士の沢田(三浦賢)に命じた。コンビニ強盗をやった純(大浦龍宇一)は、なな(桜井幸子)に顔を見られたのではないかと恐れていた。しかし、ななは目が不自由だったと知り、ホッとする。まりあは、再び「花葡萄」で働き出した。そこへふらりと士郎が現れ、ピアノを弾いて、その上手さに居合わせた人々は皆感心する。そして士郎はそのまま「花葡萄」でピアニストとして働くことになった。

3話「愛と死の十字架」

士郎(三上博史)は、失われた記憶が一生、戻らなくてもいいとまりあ(鈴木保奈美)に言う。そんな二人をひそかに見張っている男がいる。私立探偵の二村(加藤善博)である。なな(桜井幸子)が純(大浦龍宇一)を訪ねてきた。純がななのアパートに置いていったジャンパーを届けに来たのだ。「また会えるかな」という純に、ななは微笑み返した。まりあは新聞を見てびっくりした。ピアニスト高村士郎がフランスの音楽賞を受賞したという写真入りの記事だった。士郎の前に二村が現れた。士郎は二村に、記憶を失ったフリをし、妻の前から逃げ出したわけを話した。

4話「流血の運命」

二村(加藤善博)は、まりあ(鈴木保奈美)のマンション前で張り込み続けている。そんな二村をまりあは部屋に入れた。まりあは二村に、「彼が女と一緒にいることを奥さんに報告して」と頼んだ。そして「私、お金が欲しいの」とつけ加えた。純(大浦龍宇一)と茂(小栗雅弘)は、コンビニ強盗容疑で警察に連れて行かれた。茂は、まりあの店の同僚恭子(秋本奈緒美)の弟だった。まりあの心の傷を知った士郎(三上博史)はまた迷っていた。そして二村に呼び出された士郎は・・・。

5話「愛だけを信じて」

まりあ(鈴木保奈美)は、予定していた金が入ってこなくなったから、目の手術ができなくなったと妹のなな(桜井幸子)に伝えた。士郎(三上博史)は職探しを始めた。だが、どこへ行っても断られる。やっと仕事を見つけた士郎だが失敗ばかり。そこをクビになった後、警備会社に勤めたが―。

6話「すれ違う心」

工事現場で若者たちに殴られて怪我をした士郎(三上博史)を、たまたま通りかかったルミ(横山めぐみ)が、病院へ連れて行ってくれた。コンビニ強盗を告白した純(大浦龍宇一)は、なな(桜井幸子)に逃げられすっかり落ち込んでしまった。どうしてもななに会いたい。そのころななは、花屋の息子道夫(沢向要士)とレストランで楽しそうに食事していた。

7話「引き裂かれた姉妹」

なな(桜井幸子)は、母親の夕子(吉行和子)と、父の墓参りのため静岡に出かけた。そこで、祖父母の貴文(織本順吉)、千鶴子(宮内順子)と出会った。「息子を殺された」という千鶴子の言葉に「あれは事故よ」とななは反論した。ルミ(横山めぐみ)は「士郎(三上博史)のことで話がある」と言ってまりあ(鈴木保奈美)を自分の部屋へ呼んだ。士郎を一晩泊めたことを話してまりあを挑発しようとするが、まりあは乗らなかった。

8話「その愛を失う時」

なな(桜井幸子)は、まりあ(鈴木保奈美)に相談なく、花屋の良雄(鶴田忍)、早苗(茅島成美)と養子縁組した。喫茶店で士郎(三上博史)と会ったルミ(横山めぐみ)は、顔色が悪く、元気のない彼に、「睡眠薬だ」と言って白い包みを渡した。まりあのマンションに帰った士郎はそれを飲んで、ぐっすりと眠った。ある日ルミは、薬を渡しながら士郎にまりあと別れて――と迫った。

9話「小さな命が消える」

まりあ(鈴木保奈美)は、母親の夕子(吉行和子)に、士郎(三上博史)の子どもを身ごもったことを話した。産むと言うまりあに夕子は、「堕ろしてしまえ」と勧めた。佐々木(小木茂光)が、士郎と会った。佐々木は士郎に、ルミ(横山めぐみ)と一緒にいない方がいい、彼女は危険な女だと話した。そしてまりあにもある忠告を・・・。

10話「盲目の妹に光を」

まりあ(鈴木保奈美)がマンションに帰ってくると士郎(三上博史)から「金がいる」という電話。士郎は、まりあが便器の中に流してしまった白い粉末の金を持って来いと黒服の男たちに脅されているのだ。障害児童とのピクニックのボランティアをやってくれと道夫(沢向要士)がなな(桜井幸子)を誘った。場所は三浦半島の観音崎。道夫が迎えに来た。出かけようとするななに、地区に住む小学生の亜美(西野芽衣)が、「行ってはダメ」と言うが・・・。

11話「愛する者の死」

怪我を負ったまりあ(鈴木保奈美)は、病院へ担ぎ込まれた。夕子(吉行和子)の店に花屋の夫婦・良雄(鶴田忍)と早苗(茅島成美)がお詫びにやってきた。夕子は、ななの養親縁組は切らせてもらう、花屋で働くこともやめると夫婦に伝えた。うなだれて帰る夫婦に、ななはお詫びにと渡された金を返し、「今までありがとうございました」と頭を下げた。まりあが入院している病院へ征司(豊川悦司)が顔を出した。征司は秘書の大前(塩見三省)に、「なぜ、まりあが怪我をしたのか調べてくれ」と頼んだ。

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『この世の果て』最終回の結末ネタバレ

最終回(12話)「未来を君に捧げる」

士郎(三上博史)は郵便局に電話をしてまりあ(鈴木保奈美)が辞めたことを知り、呆然とする。まりあはその頃、マンションで荷物を片づけていた。純(大浦龍宇一)は面会に来たまりあに、なな(桜井幸子)とはもう会うつもりはないと告げる。

士郎はまりあを愛していたが、過去の栄光にすがり、誇れる自分でないことに卑屈になり、生活が荒れていく。

一方、まりあは士郎との子どもを妊娠したことを喜ぶが、士郎が立ち直るまでは妊娠のことは言わずにおこうと決めた。

そんななか、士郎はさらに自暴自棄になっていき、まりあとの出会ったことさえ後悔するようになっていた。

士郎は「俺の指を返して。観客を魅了したこの指を…」と、まりあに向かって動かなくなった指を見せた。

そんな弱った士郎に目をつけたルミは、士郎をクスリ漬けにして破滅させようとする。

薬物の禁断症状が現れた士郎は、まりあに暴力を振るうようになり、そのせいで まりあは流産してしまう。

さらに、裏社会の人間から借金をして、追われていた士郎は、まりあに2000万円もの金を貸してくれと頼んだ。

まりあは、自分の生命保険の受取人を士郎に変え、「自分の角膜は、ななにあげて欲しい」と主治医に告げて、自ら車の前に飛び出した。

征司は、自分を犠牲にしてまで愛を貫くまりあに、ますます惹かれていった。

おまえは、自分で思うよりずっといい女だ。惜しいものなど何もない。」

一命をとりとめたまりあに、征司は彼女は二度とこんなマネをしないように2000万円の借金を肩代わりする。

まりあは士郎の体からクスリを抜くために、元刑事に頼んで彼を連れ戻すことに成功。

士郎の体を縛り付け、何日も寝ずに献身的に世話をして見守った。

そして、士郎の体からクスリが抜け、安心したまりあは2度と会わない覚悟を決めて、彼と別れた。

その後、まりあは借金を清算してくれた征司と婚約

そんななか、士郎が「まりあを譲ったかわりに、金は欲しい」と征司を訪ねてきた。

征司は、まりあが士郎に蹴られて流産したこと、保険金を士郎に渡すために道路に飛び出したことを明かした。

士郎に小切手を差し出した征司は、「世の中には星の数ほど女がいるが、 お前のために命を差し出す女は、他に一人もいない。お前は自分が犯した罪と、失ったものの大きさに苦しみ続けるんだ。」と言った。

それを聞いた士郎は、泣き崩れた。

一方 ルミは、かつて家族ごと破滅させた佐々木という男に、顔に硫酸をかけられ酷いヤケドを負ってしまう。

士郎を本気で好きになったルミは、彼から愛されるまりあを憎悪し、彼女に拳銃を向けるが弾は入っていなかった。

かねてよりルミに好意を抱いていたバーのマスターが、わざと弾の入っていない銃を渡していたのだ。

さらに、マスターは自分の目をつぶし、「きみのヤケドもこれで見えない」とルミに告白した。

まりあと征司の結婚式当日ー。

大勢に祝福されながら、ヘリコプターに乗って飛び立つ二人だったが、まりあは見物客のなかに士郎の姿を見つけた。

「一言でいいから話したい」という まりあを征司は制止するが、上空からまりあは飛び降りる。

数か月後ー。

画廊での仕事に就いた士郎は、半身不随となり、すべての記憶を失ったまりあと静かに暮らしていた。

ぼくはきみを失うことで、きみを取り戻したんだ。」ーEND-

『この世の果て』感想

野島作品のなかでも特にダークで、社会的弱者の生き辛さや孤独を描いた『この世の果て』。

「自己犠牲」や「無償の愛」をテーマにしているとは言え、「ここまでやるか!」のオンパレード。

過去の栄光にすがり、流産させたヒモ男のために、生命保険を差し出し、最後はヘリから飛び降りるなんて理解不能です。

あんなにお金持ってるトヨエツに何の不満があるんだろう。

また、まりあの妹・ななの心理テストは、これからの物語の展開を暗示しているようでした。

「地球が滅びてね、一艘の船があります。つまりノアの箱舟だね。その船に自分ともうひとりだけ連れてっていいのね。馬、孔雀、虎、羊次の動物から選びなさい。」

「馬はね、仕事。孔雀はお金だって。虎はプライド。羊は愛情だよ。男の人の場合はね、羊って答えた人だけが女の子を幸せにしてくれるんだって。」

この質問に、士郎は「舟に乗らない」と答え、征司は「羊」と答えます。

まりあは、征司を選びさえすれば幸せになることは間違いないのに、予想外の答えをだした士郎を選んじゃうんですよね~。

自分は助からなくてもいいから、他の人を乗せてほしいと答える士郎に、まりあは普通の人間とは違う何か、自分に似た部分をビビビと感じたのかもしれません。

さらに、父に愛されなかったと思い込むまりあにとって、士郎は生まれて初めて自分を必要としてくれた男性なので、惹かれてしまったのでしょう。

キャストに目を向ければ、クズ男を演じた三上博史さんの悲哀のこもった演技は素晴らしいかったです。

鈴木保奈美さんは『東京ラブストーリー』の天真爛漫なリカとは正反対の、闇を抱えた陰キャラが新鮮。

そして忘れてはならない横山めぐみさん演じる、人を破滅させることに快感を覚える女・ルミも強烈。

自傷行為や覚せい剤の乱用、性犯罪などがリアルに描かれた本作は、コンプライアンスが厳しくなった現在、地上波では放送されることはなさそうです。

過激なシーンが取り上げられることが多い『この世の果て』ですが、究極の愛のカタチを表現したストーリーは、現在でも十分刺さること間違いなしです。

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