『OUT〜妻たちの犯罪〜』最終回のネタバレとキャスト相関図

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弁当工場で働く平凡な主婦たちが恐ろしい犯罪に加担していくサスペンスドラマ『OUT〜妻たちの犯罪〜』の最終回までのあらすじ結末と、キャスト相関図をご紹介いたします。

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『OUT〜妻たちの犯罪〜』登場人物・キャスト一覧

香取雅子田中美佐子

数年前まで信用金庫に勤めていたが、優秀すぎるとの理由で煙たがられ退社に追い込まれる。夫と一人息子と共に暮らしているが、関係は冷え切っており、家庭崩壊寸前。

吾妻ヨシエ渡辺えり子

雅子が勤める弁当工場の同僚のパート。明るく豪快な性格から、「師匠」と呼ばれている。夫に先立たれ、都内の借家で寝たきりの姑と、高校生の娘の三人で暮らしている。経済的に困っており、生活保護をうけている。

山本弥生原沙知絵

雅子の同僚。「山ちゃん」と呼ばれる。若くて美人だが、夫はギャンブル依存症でDV癖がある。ある日、家庭環境に耐え切れず夫を絞殺してしまい雅子に泣きつく。

城之内邦子高田聖子

雅子の同僚。口が軽く度々足を引っ張るため、パート仲間から信用されていない。ハイブランドのブランドバッグや洋服を買い漁っているが、実は団地暮らしで闇金で多額の借金をしており、金の困っている。男と同棲している。

宮森カズオ伊藤英明

雅子の弁当工場に勤める日系ブラジル人。雅子に密かに想いを寄せる。ヨシエや邦子からは「ブラジルさん」と呼ばれている。

十文字彬哀川翔

邦子が借金をしている闇金業者。雅子たちの犯行を知り、警察に秘密にする代わりに、雅子たちのもとへ次々と死体を運び込んでは解体させ、金を支払っている。

井口則子飯島直子

刑事。雅子の息子、伸樹が逮捕された際に取調べを担当したことがキッカケで雅子と親しくなる。念願の刑事課へ異動となったが、男社会の警察組織で辛く当たられ、苦労している。

佐竹光義柄本明

バカラクラブ経営者。弥生の夫・健司を殺した疑いをかけられ、取調べを受けるが、雅子たちが真犯人と知り執拗に追う。以前、殺人を犯したときの被害者が雅子によく似た女だった。猟奇的性格の持ち主。

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『OUT〜妻たちの犯罪〜』相関図

『OUT〜妻たちの犯罪〜』最終回までのあらすじ結末

深夜の弁当工場でパート勤務をしている主婦の香取雅子(田中美佐子)、吾妻ヨシエ(渡辺えり子)、山本弥生(原沙知絵)、城之内邦子(高田聖子)たちは、それぞれ家庭の問題を抱えていた。

そんななか雅子は、“山ちゃん”こと山本弥生から、ギャンブル依存症でDV癖のある夫の首を絞めて殺害したと相談を受ける。

弥生に泣きつかれた雅子は、“師匠”こと同僚のヨシエ(渡辺えり子)と共に夫の遺体を風呂場でバラバラに解体して始末することに。

解体場面を目撃された邦子(高田聖子)には、遺体を入れたゴミ袋を捨ててもらうことにした。

ヨシエと邦子は、経済的に困窮しており山ちゃんから金を受け取った。

そんななか、邦子が借金をしている闇金業者・十文字彬(哀川翔)は、雅子たちが死体を解体、遺棄していることを知って、警察に黙っている代わりに、ビジネスとして死体の解体を依頼してくるようになる。

一方、邦子が遺体の一部を公園などにずさんに放置したため、事件として警察が捜査し始める。

警察は、以前に弥生の夫とトラブルになっていたバカラクラブの経営者・佐竹光義(柄本明)を容疑者として尋問した。

佐竹は、以前 快楽殺人者として逮捕された前科がある男だったが、証拠不十分で釈放される。

佐竹は探偵を雇い、弥生の夫をバラバラにしたのは雅子たちだと突き止め、邦子に近づきマンションに招き入れた。

その後、十文字から依頼され運ばれた遺体をさばこうとする雅子とヨシエだったが、その遺体が邦子であることに気づき驚く。

そして佐竹から雅子に、「仕事は終わったか。次は、師匠か、お前か・・・」と電話が入った。

さらに佐竹は、弥生の家に上がり込んで脅し、夫の保険金5000万円を奪い取った。

雅子にも佐竹の危害が忍び寄るが、カズオ(伊藤英明)に助けられる。

十文字は大阪へ逃げると雅子に告げ、口止め料として50万円を雅子に渡して、「一緒に仕事が出来てうれしかった」と護身用にスタンガンをプレゼントした。

弥生は田舎に帰ったが、首をつって命を絶った、そして雅子を守ろうとしたカズオも雅子の夫・良樹(段田安則)も殺されてしまう。

ヨシエは介護していた母親ごと家に火を放ったが、家だけを失い母が生きていたため絶望。

ついに佐竹は、雅子を拉致することに成功するが、スタンガンで雅子から反撃にあい、殺されてしまう。

雅子は、カズオの故郷であるブラジルに逃亡し、親友で刑事の井口則子(飯島直子)と再会した。

そんな喜びも束の間、雅子たちの背後には佐竹らしき男が忍び寄っていた。-END-

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『OUT〜妻たちの犯罪〜』感想

『OUT〜妻たちの犯罪〜』は、ごく普通の人が ひょんなことをキッカケにして狂ってしまう怖さを描いた作品です。

犯罪サスペンスながら、仕事と家庭の両立、女性への差別、抑圧、経済格差、などがベースにある社会派ドラマでもあります。

田中美佐子さん演じる主人公の雅子は、数年前まで優秀な銀行員でしたが、「女なのに仕事が出来て生意気」という理由で退職に追い込まれてしまいます。

自分の才能を押し殺して、弁当工場のパート務める日々。

せめて家庭が平穏なら…と思うのですが、夫と息子との関係は冷めきっていて殺伐としています。

(実は夫は妻を愛していますが、雅子はそれに気づいていません)

問題を抱えている雅子だけでなく、パート仲間は介護、夫の暴力、借金など悩みを持っています。

そんな閉塞感を抱えるごく普通の主婦が、数十万程度の金で死体解体というおぞましい犯罪に手を染めていきます。

弁当工場で働く主婦とバラバラ殺人。

日常と非日常の境目があいまいになっていく恐ろしさ。

一線を越えた彼女たちを結びつけているのは悲しい連帯感だけです。

お風呂場で人間を解体をしたあとに、弁当工場でお肉を詰める行為はおぞましすぎますね。

「奥さん、人間は燃えるゴミですよ」のキャッチコピーもストーレートすぎ。

当時、この内容が平日の9時から放送されていたとは…いまならコンプライアンス的にも完全OUTですね。

そんななかでも彼女たちに嫌悪感を抱かないのは、仕事ならキッチリ成し遂げる雅子の強さと、女性刑事との友情の美しさがあるからでしょうか。

そして、女性たちが抱えるどうしようもない欠乏感は、現代に生きる私たちにとっても決して他人事ではありません。

音楽も、オープニングテーマは松田聖子「哀しみのボート」、エンディングテーマは福山雅治の「ヘブン」というギャップも素晴らしい。

衝撃的な内容ながら、けっこう忘れている方も多いのがもったいない!!原作も面白いので、この機会にもう一度見返してみて下さいね!


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