舞妓と芸子(芸妓・芸者)の違いとは?年齢・お給料・髪型・着物は?

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お酒の席で芸を披露し、お客を楽しませる舞妓と芸子。

しかし、舞妓さんと芸子(芸妓・芸者)さんの違いは一体なんでしょうか。

ここでは、舞妓さんと芸子さんの見た目や生活の違いについて調べてみました。

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舞妓と芸子(芸妓・芸者)の違い

舞妓さんと芸子さんの違い

舞妓 芸子
年齢 15〜20歳 20歳~制限なし
定義 芸妓になるために修業中の少女のこと 酒の席で芸を披露する女性
髪型 地毛を結って、かんざしなど飾りを付ける カツラで、髪飾りなし
着物 色鮮やかで柄が入ったものを着用 黒や無地のシックな着物
全長5mもある長い帯 一般的な長さ
下駄 高さが10㎝のぽっくり下駄 一般的な草履
賃金 給料なし・置屋からのお小遣い制 自営業で賃金を自分で稼ぐ・チップも有
年齢の違いと定義

舞妓さんは、 15歳~20歳までの芸妓さんになるための修行期間の呼び名です。

関東では「半玉(はんぎょく)」と呼び、「舞妓さん」と呼ぶのは、主に京都だけです。

一方、芸子さんは、中学卒業してすぐに舞妓として2~3年ほど修行をし、5~6年経過した女性を芸子と呼びます。

年齢は20歳位~制限はなく、80代まで現役で活躍している芸子さんもいます。

舞妓さんにとって、お客様のお酌や話し相手も大切な仕事ですが、芸子さんの方は芸を披露するのがメインとなります。

東京・赤坂で79歳現役の芸者・赤坂育子さんについては以下に記事でご覧ください。

見た目の違い

舞妓さんの髪の毛は、地毛で結われており、季節の花かんざしで飾ります。

髪結いをすると、1週間は頭を洗いません。

芸子さんは、“島田”と呼ばれるカツラをかぶっています。

そして髪に飾りは、何も付けません。

また、 舞妓さんの帯は5~6mの“だらり帯”で、“おこぼ”という高さのある下駄をはきます。

芸子さんは、帯も普通のもので、絨毯などに跡をつけないように草履を履かれます。

お給料などお金の違い

基本的に舞妓さんは、 修行中の身なのでお給料はありません。

そのため 賃金の代わりに、生活にかかる費用のすべて(衣装代や稽古代など含む)は置屋が負担をしてくれます。

一人前の舞妓になるために、数千万円の投資が必要になるので、置屋にとっても大変なこと。

舞妓さんは、この他にも月に1~2万円のお小遣いを貰えます。

芸子さんは基本、自営業となり花街の近くのマンションなどに住みます。

宴会の席に出た分だけお給料となり、1回の宴席で客が一人の芸者に支払う金額は5万円ほど。

しかし、マージンなどが差し引かれ実際に芸子が1回に手に出来るお金は2~3千円。

しかし、 繁忙期などは毎日のように宴席があるので20~30万/月ほど稼ぐこともあります。

また、 お客様からのチップ(玉代)は受け取れるので、人気の芸子となればお給料を上回ることもあります。

芸子になれば、着物や髪結い、化粧にかかる費用や稽古にかかる費用が自己負担となるので支出も多くなります。

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芸者・芸子・芸妓の違いは?

「芸者(ゲイシャ)」というのは、外国人にも有名な言葉ですが、芸子さんを表す古い言い方です。

結論を言うと、「芸者」・「芸子」・「芸妓」はすべて同じ意味です。

どれも、三味線・踊り・唄などの芸でお客様をおもてなしする職業です。

京都では特に「芸妓(げいこ)」という言葉が使われ、「芸は売っても体は売らぬ」というプライドを持って使われており、

その他の地域は、「芸者」と呼ぶことも多いです。

「芸子」や「芸妓」は芸だけでなく、話術や教養を併せ持つ洗練された女性として表現されているんですね。

まとめ

あまり知られていない、舞妓さんや芸子さんの違い。

調べてみると、見た目や生活、お金など意外な違いが見られました。

古いしきたりが残る、この世界では現代では通用しないことが多く、舞妓さんや芸子さんも減少の一途を辿っています。

これからは、伝統文化の担い手として舞妓さんや芸子さんを守っていってほしいですね。

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