『竜の道』原作ネタバレ!ドラマの復讐劇の結末はどうなる?

ドラマ

玉木宏、高橋一生が出演するドラマ『竜の道』は、白川道さんによる同名小説が原作となっています。

実は、原作の『竜の道』は、白川さんが亡くなってしまったため完結はしていません。

ですので、ドラマの結末はオリジナルとなりそうです。

そこで今回は、小説『竜の道』のネタバレを交えまがら、ドラマの結末を予想したいと思います。

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『竜の道』原作のあらすじ・ネタバレ

まずはネタバレを行うまえに、原作とドラマで違う点があります。

竜一と竜二の生い立ちが違う
兄弟が成し遂げる目標が違う
美佐の設定が違う

かなり大きな違いもありますので、あらすじの途中で指摘していきたいと思います。

ドラマ『竜の道』のキャスト・相関図は⇒こちら

双子の竜一と竜二の生い立ち

両親から捨てられた双子の兄弟・竜一と竜二は、廃品回収業を営む養父母の元で育ちます。

※ドラマでは、生まれて間もなく吉江夫妻(美佐の両親)に引き取られる設定で美佐とは血のつながらない兄弟の設定。

しかし、育てられたとは名ばかりで、養父母は竜一と竜二を家畜のようにこき使い、虐待されながら辛い幼少期を過ごすのでした。

周囲の大人も、捨て子の竜一と竜二を差別的な目で見ていいましたが、幼なじみの美佐と、その両親の吉江夫妻だけは家に招いてくれたりと優しく、二人にとって唯一心を許せる相手でした。

しかし、その吉江夫妻にも不幸が・・・・、営んでいた運送会社が、強引な方法で二階堂急便から乗っ取られてしまうのです。

それを苦に、吉江夫妻は美佐と共に、心中をしますが、失明はしたものの美佐だけは助かりました。

※ドラマでは、美佐は失明はしていません。

そして、18歳になった竜一と竜二は、養父母を火災事故に見せかけて殺害することを計画。

竜一は、身代わりを立て火災事故で亡くなったことにし、竜二は大学のある東京から駆け付け、身元確認することで、完全犯罪が成立。

こうして双子は、養父母が残した生命保険、土地、ため込んでいた金を手にし、目的を果たすための軍資金とするのでした。

その目的とは…

【竜一と竜二の目的】
①強大な力を手にし、世を支配すること
②二階堂急便に復讐すること
③自分たちを捨てた本当の両親を葬ること

というもので、二人はこの目標のために、手段を選ばず強い絆のもと、実行していくのです。

竜一は裏社会、竜二はエリート官僚へ

二人は生まれた境遇は最低でしたが、神様から 類まれなる頭脳と、容姿を与えられました。

その武器を使い、竜一は裏社会から竜二は表社会から協力しあって、目標のために突き進みます。

竜一は、まず整形して斎藤一成という人物になりすまし、裏社会とつながりを持つことに成功。

裏社会といっても、竜一はヤクザの世界に足を踏み入れることはせず、ヤクザをうまく利用しながら立ち回っていきます。

一方、竜二は東大を卒業後、運輸省のキャリアになり表社会で華々しく活躍することになります。

曽根村の擁護のもと資金集めをする竜一

竜一は、持ち前の度胸と頭脳で「株式日日新報」という株の新聞を発行する会社を乗っ取り、陰のオーナーになります。

と同時に、政界や経済界に太いパイプを持つ「紫友連合会」の会長・曽根村 始という強力なバックアップを得るのです。

曽根村の擁護にもと、竜一は殺人などにも手を染めながら、投資会社を設立し、金に群がるクズをカモに、巨大詐欺事件をおこし 100億もの金を生み出します。

竜二は二階堂急便の会長の娘に近づく

一方の竜二は、竜一に「二階堂源平の娘・まゆみをモノにしろ!」と指示されます。

まゆみと結婚し、二階堂源平の会社・二階堂急便を内部から破滅させようという計画です。

※ドラマでは、二人の最終目的が霧島(二階堂)源平潰しに1本化されている。

婚約者を亡くした(←竜一が殺した)ばかりの、まゆみの心の隙間に、容姿端麗で運輸省のエリート竜二が付け入るのは簡単でした。

竜一に比べ、竜二は危険のない ぬくぬくとした任務を遂行することに、うしろめたさを覚えるほどです。

そんな竜二とまゆみが結婚するのは時間の問題で、すべてが順調に見えていましたが、竜一には一つ心配材料がありました。

それは 美佐の存在です。

竜二は美佐を、1人の女性として愛しており、美佐が目的を果たすための障害になるのでは考えていました。

竜一と竜二は、明晰な頭脳と容姿などソックリな一卵性の双子でしたが、 決定的に違うところは性格です。

竜一は、目的のためなら手段を選ばない冷酷さを持っていますが、竜二は殺人をおかすほどの度胸はなく、心の底に優しさを持っていました。

そんな竜二ならば、美佐と一緒になると、復讐や目的の意志が緩んでしまうのでは竜一は考え、 「お前の優しさは、ときに命とりになる。」と何度も忠告するのでした。

美佐の不思議な能力

美佐は事故で失明したせいなのか、異常に感覚が鋭く、洪水や火山噴火を予知する不思議な力がありました。

死んだと言い聞かせているのに「いち(竜一)あんちゃんは生きている。」、まゆみの存在は知らないのに、「に(竜二)あんちゃんに、女の匂いがする。」など言いあてることがあり、双子の兄も“ドキリ”とするほどでした。

そんな美佐をマスコミは嗅ぎ付け、 「未来とのかけ橋を持つ少女」として報道し、一部では有名な存在になっていました。

もし、特殊な能力と持つ美佐と、エリート官僚の竜二が結婚をするとなれば、マスコミは竜二の過去も探ることになります。

そうなると、養父母が家事で亡くなったこと、双子に兄の存在が明らかになり、竜一の正体がバレるとも限りません。

美佐は、竜一にとって、妹のように大切な存在ではありますが、破滅のキッカケになる可能性を秘めている危険な存在でもあります。

※ドラマでは美佐は血のつながらない兄妹で、失明しておらず、霊感もないという設定。

宇田咲という女

曽根村 始には、知り合いの娘を引き取って育てた 宇田 咲という養女がいました。

24歳になる咲は、聡明でキキリとして美しい女性でした。

曽根村は、巨大詐欺事件を起こした、斎藤一成(竜一が成りすましていた人物)を消すために、竜一は一度 台湾に行き、ブラジルのリオに飛ぶことを提案。

ブラジルで2年ほど過ごし、日系三世、四世として日本に入国し、日本人と結婚することで日本国籍を得て別人になるのはどうか?と話しました。

そして、国籍を獲得するために竜一と結婚する日本人に、養女ほ咲はどうか?と聞くのでした。

竜一は咲を見極めるため、質問をします。

「俺と結婚すると普通の幸せとは縁がない。地獄を見るかも。」と問うと 「凡庸な幸せには興味がありません。地獄を見させてもらうのもいいでしょう。」という性根の据わった答えを返してきたのです。

竜一はすぐに気に入り、咲が強力な味方になることを予想し、結婚することを快諾。

曽根村との関係も揺るぎないものになったのでした。

リオで別人になり帰国

リオで整形をし、和田毅という別人に成りすまして東京に舞い戻った竜一。

計画通り、咲と結婚し日本国籍を取得。

巨大詐欺事件で得た50億円を元手に、「グローバルTSコーポレーション」を設立し、ものすごい勢いを事業を拡大していきます。

竜一は、二階堂急便を潰すだけではなく、海外からも認めらる一流のホテルチェーンを作るという新たな目標を持っていました。

その野望を胸に抱き、竜一の権力と金は膨大に膨らんでいきました。

二階堂急便の崩壊

まゆみは「竜二と結婚できないと死んでしまう」というまで飼いならされ、二階堂源平も「娘と結婚してほしい」と土下座をするまでになっていました。

裏と表から攻撃された二階堂急便は、すでに竜一たちのお思うがままになっていました。

竜一の狙いは、二階堂急便を潰すという復讐だけでなく、源平が持つ政界への太いパイプを得ることでした。

竜一は最終的に、 竜二を政治家にさせることで、竜一は経済界、竜二は政界からこの世界を支配しようと目論んでいました。

竜二の迷い

美佐への愛を止められなくなった竜二は、いつしか美佐と幸せを掴みたいと思うようになってきました。

同時に、美佐も竜二との結婚を願うようになっていました。

3つの約束を果たしたあとも、竜一は竜二と共に世界を支配しようと思っていましたが、竜二は、 「3つの約束を果たした後は、美佐と結婚したい。」と竜一に告げました。

その必死の懇願に、竜一は、美佐と一緒になることを許さざる負えなくなりました。

曽根村が倒れ窮地に立たされる竜一

着々と成功を収める竜一でしたが、ピンチが訪れます。

竜一の最大の味方だった曽根村が脳梗塞で倒れ、意識不明の重体になってしまったのです。

これまでの竜一の成功は、運や頭の良さもありましたが、曽根村の力無くしては不可能なことでした。

曽根村という後ろ盾を失うことは、竜一にとっては、最大の難関です。

しかし、竜一は 「廃人になった曽根村にも利用価値がある。」と、不敵な笑みを浮かべ、恐ろしいアイデアを思いつくのです。

ここから、竜一のさらなる野望が飛躍しそうなところで、原作の小説は 未完となっています。

これによりドラマの結末は、オリジナルのものになっていきそうです。

「竜の道」と「ウロボロス」は似すぎ?比較記事は⇒こちら


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ドラマ『竜の道』の結末を予想

作者の絶筆により、結末は分かりませんが、これまでの小説のストーリーからドラマの結末を予想してみたいと思います。

竜一と咲の破滅

これまで、悪に手を染めてきた竜一と咲は、いつか破滅を迎え亡くなってしまうと予想されます。

それには理由があって、

「大きな火、それも野原を焼き尽くすような大きな火だったわ。その火のなかに、咲さんがいたの。それも1人じゃなかった。誰かはわからなかったけど、男の人よ。ふたりとも、その火のなかで、なにかを叫んでいた。」

未来を予知できる美佐が、意味深な言葉を残しているのです。

しかも、竜一が咲と結婚をする約束をするときに「地獄を見るかもしれない。」と告げていたのも、破滅へのフラグのような気がしてなりません。

竜一が、とんとん拍子上手くいき、天下をとって終わりでは、物足りない感じがしますし、どこか危なっかしい竜一は、あと少しのところで失敗し、咲と一緒に激しく散っていくように思えてなりません。

竜二は?

一方の竜二は、美佐と幸せを掴むのではないかと思います。

竜一ほどの野望を持たない竜二は、美佐と一緒に誰も自分たちが知らない土地に住み、静かな生活を送っていくのかもしれません。

目的のために協力してきた双子ですが、野心家の竜一は、短くも強大な力を持ち破滅。

優しさを持った竜二は、平凡で穏やかな愛を手に入れるという、まさにコインの表と裏という対照的な最期となった方がドラマティックではないでしょうか。

ドラマでは、二階堂(霧島)源平を滅ぼしたあと、なんらかの危機が訪れ、竜一が竜二を庇って、亡くなるということもあるかもしれません。

竜一が竜二を?

ドラマ放送の第1話の冒頭では、竜一が竜二をボコボコにして撃ち殺すシーンがありました。

この先、竜二の復讐の気持ちの揺らぎから、竜一が仕方なく手をかけたという可能性も出てきました。

しかし、どんでん返しを用意していることも予想されますので、結末を予想しながら楽しみましょう。

『竜の道』全話あらすじ結末ネタバレ!は⇒コチラ

最後に

小説『竜の道』は、上・下巻、昇龍編からなる3部作です。

私は、先の展開が気になりすぎて一気読みしてしまいました。

原作『竜の道』を読んでおくと、登場人物の心情や、株の世界などを深く知ることが出来ます。

未完であるではありますが、逆にドラマの結末が分からない楽しさもあります。

気になるかたは、一度手に取ってみてはいかがでしょうか。


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