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『危険なビーナス』原作の犯人ネタバレ!あらすじから結末を相関図付きで解説

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2020年10月に放送される妻夫木さん主演のドラマ『危険なビーナス』は、主人公の前に 突然、弟の婚約者という魅力的な女性が現れ、莫大な遺産をめぐる騒動に巻き込まれるというラブサスペンスです。

しかし、『危険なビーナス』は、登場人物や伏線が多く、少々複雑はストーリー。

そこで今回は、『危険なビーナス』のあらすじ・結末ネタバレを相関図を交えながら、詳しくご紹介いたします。

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『危険なビーナス』原作の相関図


※無断転載ご遠慮下さい。

ドラマ『危険なビーナス』相関図・キャストは⇒コチラ

『危険なビーナス』あらすじ

弟の婚約者からの電話

池田動物病院で院長代理として動物の診療にあたっている手島伯朗(てしまはくろう)の元に、矢神 楓(やがみかえで)と名乗る弟の婚約者から電話がかかってきた。

何年も会っておらず疎遠になっていた弟・矢神明人(やがみあきと)が結婚したと聞いて、「おめでとう。お祝いは送るよ」と事務的に電話を切ろうとした伯朗に、楓は 明人がここ何日も帰ってこず行方不明だと告げた。

詳しく話を聞くため楓と会うことになった伯朗だったが、そこに現われたのは茶色のカーリーヘアに、スタイル抜群の美女だった。伯朗は弟の婚約者ながら、楓の美しさにドギマギしてしまう。CAの楓とIT企業に勤める明人は、バンクバーのお寿司屋で出会い、アメリカで二人だけの結婚式をあげた。そして、シアトルから帰国した後の2日目に明人は行方不明になったという。

楓は、明人を探し出すため、伯朗の義理父で明人の実父である、矢神病院医院長の矢神康治のお見舞いに一緒に行ってくれと言い出した。以前、明人から 「矢神一族を信用していない。」と聞かされていた楓は、矢神家が明人の失踪に関与しているのではと考えているようだ。康治は、すい臓がんの手術を受けたものの、術後の経過がよくなく、長くはないらしい。

実の父親ではないとはいえ、10年以上も生活の面倒をみてもらった康治の見舞いに行くのは筋だと思うが、伯朗は矢神家とまた接点を持つことに憂鬱な気持ちになった。

伯朗の生い立ちと母の死

伯朗が康治や明人をはじめ、矢神家と疎遠になっているのには理由があった。伯朗には手島一清(てしまかずきよ)という無名で売れない画家の父親がいたが、5歳のときに脳腫瘍が原因で亡くなってしまった。伯朗が父親のことで印象に残っているのは、眩暈がしそうなほど緻密にかかれた図形のような、模様のような絵を亡くなる間際に描いていたことだ。

伯朗は、父が亡くなったあと、母の禎子が看護師として働いている時間は、叔母・順子のところに預けられご飯を食べさせてもらったり、叔父で数学者の憲三から数学を教えてもらったりと、つつましくも楽しい生活をおくっていた。そんなある日、母から康治を紹介され、母は再婚することになった。矢神家へ母と一緒に挨拶にいった伯朗は、あまりの家の大きさに驚いた。矢神家は、病院や老人ホームなどいくつもの施設を経営するお金持ちだったのだ。

そして、母と康治は無事に結婚。その後二人の間に伯朗の異父弟・明人が誕生すると、祖父の矢神康之介は跡継ぎに大喜びした。9歳年下の明人は、生まれつき高い知能が備わっており、読み書きはもちろん記憶力や数学の成績も抜群で「この子は天才だ」と誰もが言った。康治は嬉しそうだったが、そんなとき決まって言うのが 「天才は幸せにならない。」という言葉だった。伯朗は、血の繋がらない自分を義務的にでも育ててくれている康治に感謝はしていたが、早くこの家を出て自立したいという焦りのような感情を抱いていた。

大学を卒業し一人暮らしを始めると、康治や明人と顔を合わせることもなくなった。財産を受け取れるように、養子縁組をして矢神家に入ることを母・禎子から勧められたこともあるが、伯朗はそれを断り手島姓を選んだ。伯朗が大学四年生のとき、母・禎子が風呂場で頭を打ち溺死したという知らせが入った、亡くなったのは、自宅ではなく、小泉にある母の実家だった。玄関の鍵がかけられ、荒らされた形跡もないことから事故死として片付けられたが、葬式で会った明人は 「家の合い鍵なんて誰でも作れる。」と言い出し、事故死に納得していないようだった。

父との再会

伯朗は楓と一緒に、矢神総合病院に入院する康治を見舞った。10年ぶりの再会だ。待っていたのは、康治の妹・波恵で、最近は実家の管理と康治の世話を任されていた。

康治は、寝てばかりで、日中に起きているのは1時間ほどという状態だったが、伯朗が近づくと 「明人に、背負わなくていいと…」という言葉を発した。それから波恵は、楓に、入籍していないのでは正式な嫁とは認められないので、今度 親族会に参加してもらい紹介したいと言った。親族会では、遺産相続のことも話し合われ、母・禎子の遺品も含まれるとのことなので伯朗も出席することになった。

矢神家の親族会へ

明人の失踪に矢神家が関わっていると感じた伯朗と楓は、明人が失踪していることを隠して、親族会に出席した。

その親族会には、

・支倉隆司・祥子(康之介の次女)・百合華(娘)
・矢神牧雄(康治の異母弟)
・矢神佐代(康之介の愛人)
・矢神勇磨(康之介と佐代の息子)

の6人が参加していた。

百合華は、幼い頃から明人と仲が良く従兄以上の感情を持っていたため、「明人はあんな軽い女はタイプじゃない」と楓が本当に明人の妻か疑っていた。

康治の弟・牧雄は、変わり者で、脳神経の研究をしており、以前は康治が行っていた サヴァン症候群の実験を手伝っていた。サヴァン症候群とは、知的障害がある代わりに、音楽や芸術など別の方面で天才性を発揮する人たちを指す言葉だ。

参加したメンバーは他に、銀座のクラブのママをしている矢神佐代がいた。佐代は康之介の愛人で、妻が亡くなったあと養子縁組をして矢神家の相続者に仲間入りした。そして佐代が産んだのが勇磨で、現在は飲食店などを経営する実業家となっている。伯朗は、子どもの頃から嫌味な勇磨が苦手だったが、楓にちょっかいを出す姿を見て、ますます嫌いになった。

そして、一同が矢神家にある骨とう品などを確認するなか、伯朗は禎子の遺品から父・一清の絵の写真集を見つけた。しかし、最後のページにあったタイトル 『寛怒(かんじょ)の網』という作品の写真だけが何者かに剥がされ無くなっていた。その絵は、一清が亡くなる間際まで描き、完成はしなかったものの伯朗の記憶にある絵だった。

康治の研究と実験

研究者の牧雄は、絵画や骨とう品には目もくれず、康治の研究資料を熱心に見ていた。康治と牧雄が共同で行っていたサヴァン症候群の研究に、伯朗はトラウマを抱えていた。幼い頃、伯朗は一度だけ康治の研究室を訪れたことがあった。そこでうっかり、猫の脳に穴を明け電流を流し身体の各器官の反応を調べる 動物実験の映像を目にしてしまったのだ。

伯朗が獣医を志したにも、そんな辛い経験があってのことだった。

矢神家の遺品整理が終わり、伯朗は楓を送るついでに、明人のマンション訪れた。そこは家賃120万円もする豪華マンションだった。伯朗は明人の部屋の写真立ての中に、母・禎子が風呂場で亡くなった小泉の家の写真があることに気づいた。「明人にとっても決していいい思い出ではないのにな」と思いながら写真立てを手にすると、その裏には小泉の家の鍵がテープで貼り付けてあった。現在は、康治によって 小泉の家は取り壊され更地になっていると聞いていたが、なぜ明人は鍵を持っているのか伯朗は不思議に思った。

それから、康治の元患者でサバン症候群の人が作曲したという不思議な曲を聴いた。楓が明人から聞いた話によれば、一清が最後に描いた絵がサヴァン症候群の特徴を有していた。その絵に興味を持った康治が、禎子に連絡したことがきっかけで二人は出会ったのだという。

更地になった家が存在

親族会のあと叔母・順子から、「更地になった小泉にある実家は禎子の名義で、ほっといたら矢神家の家に取られるわよ。」と聞き、伯朗と楓は小泉の土地を見にいくことにした。しかし、家は取り壊され更地ななった場所には、家がそのまま残っており、おまけに手入れされているように綺麗な状態が保たれていた。二人は、明人が写真立てに隠していた鍵で家の中に入った。

調べてみると、明人は禎子が亡くなった事件の現場保存のため、近所の老人に管理を頼んでいたようだ。すると、楓が思い出したように、勇磨から「明人は母親から何か特別なものを受け取っていないか?」と聞かれたといい、「特別なものとは、この小泉の家だったのでは。」と言った。伯朗は証拠品のため、この家を残すという明人の考えは分かったが、更地の写真を用意してまで家を残していることを、みんなに隠しているのかは、分からなかった。

サヴァン症候群

伯朗は、矢神家の親族会から持ち帰った母の遺品を順子に持っていった。そして叔父で数学者の憲三からサヴァン症候群の人の絵は、人間の技とは思えないほど緻密で、拡大しても同じ模様が続くフラクタル図形といわれる幾何学模様から構成される絵を描くことがあるらしいと聞かされた。それは、伯朗が見た一清が亡くなる直前まで描いていた絵に当てはまるのだが、仲の良かった憲三は一清がそんな絵を描いていたことは全く心当たりがないという。

一方、楓は、それまで全く絵に興味のなかった人が突然、フラクタル図形の絵画を描き始めたというブログをみつけ、康治がその治療に関わっていたようだと聞かされた。伯朗は、一清の絵と康治のサヴァン症候群の研究に関係があると考えたが、その絵はいまどこにあるのか分からない。

ふと伯朗は、遺族会で佐代が言った「禎子さんの遺品はここにあるものだけとは限らない。気をつけて。」という言葉と共に、禎子のアルバムに佐代に似た人物が写っていたことを思い出した。

以下からネタバレを含みますので、まだ作品を見ていない方や結末を知りたくない方はご注意下さい。

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『危険なビーナス』ネタバレと結末

禎子と佐代の関係

銀座のクラブの佐代に話を聞くと、佐代と禎子は高校三年生のときの同級生で仲がよかった。同窓会で再会すると、佐代は禎子から夫が脳腫瘍の影響で錯乱状態に陥って困るとの相談を受けた。それならと、佐代は病院の院長だった康之介に相談し、脳の研究をしている康治に診てもらったらどうか?と提案された。禎子はそれを聞くと、ぜひ治療を受けさせたいと康治に一清を託した。

そのおかげで、一清は錯乱することはなくなったが、今までの作風とは全く違うフラクタル図形の絵を描き始め、それからすぐに亡くなってしまった。一清の命を救おうと協力し、一清が亡くなったあとに二人が惹かれあったというのが、康治と禎子の本当の出会いだった。しかし、康治は一清が治療で回復はしたものの、死期を早めたのは自分だという罪の意識から、サヴァン症候群の研究から手を引いていったという。

そして禎子は康之介が亡くなったあと、「矢神家の相続はいらない。 私はすでに康治さんから貴重すぎて手に負えないものをもらった。」と佐代に話していたという。

特別なもの=康治の研究データと考えた、伯朗は康治が入院している病院へ急いだ。康治の容態は以前より悪くなっていたが、伯朗は「なぜ小泉の家を取り壊したと嘘をついていたのですか?禎子にあげた貴重なものとは何ですか?」と聞いた。すると康治は、 「明人、恨むな…と」という言葉を発し、眠ってしまった。

牧雄の話

ほどなくしたある日、伯朗が仕事を終えると楓と勇磨が一緒に動物病院へやって来た。聞けば、勇磨は知り合いを使い、明人はシアトルにはおらず楓と帰国したことを知り、伯朗たちが明人が失踪していることを隠していることを調べあげていた。そこで楓は、全ての事情を打ち明け勇磨に協力を求め、勇磨も康治の研究が金儲けになると感じ承諾した。

三人は、まず康治と一緒にサヴァン症候群の研究をしていた牧雄に話を聞きにいった。康治は、脳腫瘍に電気刺激を与え痛みの緩和などの研究をしていたが、治療後に患者が後天性サヴァン症候群を発症していたことを知った。脳腫瘍で損傷しているところに電気刺激を与えれば、意図的にサヴァン症候群を引き起こすことが出来る画期的な発見だった。康治は、動物実験や、事故による脳の損傷で特殊な能力を発揮した人々のデータを集め研究をしていた。しかし、ある時にサヴァン症候群の研究から手を引くと言い出した。牧雄は、研究をやめた理由や、これまでの研究データがどこにあるかは知らされていないという。

禎子が康治から受け取った特別なものが研究データの資料だと思った三人は、明日、小泉の家を捜索する約束をして解散した。

伯朗の嫉妬

そのまま伯朗は、明日の捜索の手がかりにと、小泉の家で見つけたアルバムを手に憲三と順子に会いに行った。残念ながら、憲三はもう就寝しているようだったが、順子は懐かしいアルバムを楽しそうに見ていた。そして伯朗は順子に「小泉の家に秘密の隠し場所はなかった?」と聞いたが、順子は「そんな場所はなかったなぁ。あの家はもうないのに、どうしてそんなことを聞くの?」と笑った。

当てが外れた伯朗だったが、小泉の家の捜索を楓と二人で、今夜行うのも良いアイデアだと感じ、楓が住むマンションへ向かった。すると部屋には、勇磨がいた。楓に好意を抱いていた伯朗は、「明人という婚約者がいるのに二人きりで会うなんて!」と、自分に内緒で過ごしていた二人を怒った。しかし、そんなことを言っている場合じゃないと感じた伯朗は、これから小泉の家を捜索しないかと提案し、急遽、三人で研究データを捜索することになった。

訪問者の正体

三人は小泉家の庭をはじめ、すべての場所を丁寧に探し始めた。すると、勇磨が、天井裏から木箱に入った『後天性サヴァン症候群の研究』と書かれたレポート用紙の束を見つけた。伯朗は、この間、小泉の家に来たとき天井裏は見ていた。自分があんな大きい木箱を見落としたのを不思議に思ったが、目当ての物が見つかったので、三人は解散し帰ることにした。

しかし、一旦、帰ろうとした伯朗の頭に何かが閃き、家に引き返した。すると、誰もいないはずの小泉の家に電気がついていた。恐る恐る中に入ると、そこには叔父の 憲三がいた。

研究レポートがアッサリ見つかったことに疑問を抱いた伯朗は、小泉の家に先回りして、研究レポートをエサとしておいて、3人を帰らしたがっている人物かいることに気づいたのだ。

そして、それが可能な人物は…

・研究レポートを今まで隠し持っていた人物
・小泉の家が現存することを、今夜知った人物

これを満たすのは、憲三だった。

憲三は、さきほど伯朗が順子の話していた会話を聞き、小泉の家がまだ存在すること、研究レポートを探していることを知り、先回りして小泉家の天井裏に研究レポートを置いたのだった。

犯行

憲三の目的は、一清が最後に描いた『寛怒(かんじょ)の網』を見つけることだった。そのために、研究レポートをエサにして、伯朗たちを追い払い、小泉の家からゆっくり絵を探そうと考えていたのだ。

以前、憲三は一清から、頭の中に奇妙な図形が浮かぶという話を聞き、それは 「ウラムの螺旋ではないか」とアドバイスした。その時、伯朗は、康治が言っていた「明人、恨むな」という言葉は、「ウラムの螺旋」だったことに気づいた。その「ウラムの螺旋」を見て興奮した一清は、人間技とは思えない恐ろしく緻密な『寛怒の網』という絵を描き始めた。数学者の憲三は、『寛怒の網』が完成すれば人類の宝になると楽しみにしていたが、一清は容態が悪化し亡くなり、絵も行方不明になってしまった。

それから、しばらく絵のことを忘れていた憲三だったが、10年前に明人から禎子のアルバムから剥がしてきたという『寛怒の網』の写真を見せられ驚いた。その写真は、日付から一清が亡くなってからずっと後に撮られてることに気づいた。まだあの絵が存在していると確信した憲三は、小泉の家にこっそり忍びこんだが、絵は見つからず代わりに研究レポートが見つかった。それから何度か、小泉の家で絵を探していた憲三だったが、ある日、禎子に見つかってしまう。禎子は、『寛怒の網』を盗もうとしたことを順子に話し、絵は始末すると言い出した。

妻に失望され、絵も処分されることを恐れた憲三は、禎子ともみ合いになった。その際に、禎子は転倒し脳震盪を起こした。憲三は、意識を失った禎子を風呂へ連れていき溺死させたと言うのだ。おまけに『寛怒の網』が矢神家にあると思っていた憲三は、康治の遺品が出そろうまで、明人を監禁し、一清の絵を伯朗に相続させ自分の家で保管しようと考えていた。

すべて聞いていた楓が「警察に電話をします。」と言うと、憲三は「あの絵が見つかり人の手に渡るのは辛い。」と灯油をまいて火を放った。楓は憲三を背負い逃げ出すが、伯朗はふすまの中に『寛怒の網』の絵があることを見つけ持ち出そうとするが、火が迫ってきた。

すると、背後から伯朗の腕を掴み制止した人物がいた。明人だった。

楓の正体

事情を話すため警察に到着した伯朗は、明人から全てを打ち明けられた。シアトルから成田空港に到着した明人は、警察から自分を拉致しようとしている人物がいることを知らされた。そして警察は、その犯人を逮捕するために、 明人の拉致監禁を偽装したいと提案。明人は拉致監禁の狂言に参加する代わりに、母・禎子の事件を再捜査を警察に依頼した。

警察は16年前で物証もない事件を捜査するには潜入捜査しかないと考え、女性警察官を明人の婚約者に見立て送り込むことにした。その 女性潜入捜査官というのが楓だったのだ。

勇磨は、現地調査で明人が独身であることを知り、楓に詰問してきたため、いち早く仲間になった。明人は、楓や伯朗の会話を盗聴器などで聞き、経過を把握していたという。明人が小泉の家を残したのは、やはり母の殺人の立証に役立つと考えたからで、康治もそのことに賛成していたが、それは『寛怒の網』の絵があの家に隠されているのではと思っていたからだった。

それを聞いた伯朗は、弟の婚約者というキャラクターを任務として演じた楓に恋をしていた自分のマヌケさに呆れた。

ほどなくして、康治が亡くなり、葬式で伯朗と明人は再び顔を合わせた。康治の「不幸な天才を生むより、幸せな凡人を残したい」という遺言から、後天性サヴァン症候群のレポートは、ビジネスには使わず、明人が責任をもって保管することを知らされた。『寛怒の網』の絵を描いたことを後悔していた一清を見て、自分の研究に疑問を持っていた康治は、人を魅了する魔力を持つ、あの絵を背負わなくて良いと明人に伝えたかったようだ。

そして明人と勇磨は、この一件で「矢神家を盛り立ていこう。」と仲を深め、百合華とも良い雰囲気にみえた。

後日、楓がミニブタを連れて池田動物病院を訪れた。そして、「ミニブタは病気がちらしくて、これから長い付き合いなると思います。」と伯朗にウィンクした。END。

『危険なビーナス』第1話からのあらすじと結末は⇒こちら

結末まとめ

『危険なビーナス』の結末をまとめると、

母を殺した犯人は叔父の憲三
特別なもの=一清が描いた『寛怒の網』
明人の拉致監禁は偽装
楓は女性潜入捜査官だった

ということになりました。

惚れっぽく、女性の容姿ばかり気にする伯朗に感情移入するのは難しかったですが、怪しい人物が多く出てくるなか、叔父の憲三が犯人というトリックには驚きました。

ドラマでは犯人役を誰が演じ、どんな結末になるのか楽しみに待ちたいと思います。

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