『神様のカルテ(映画)』ネタバレ!あらすじから結末・キャストまで

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信州・松本の地域に根差した病院を舞台とし、そこに働く医師と医療の在り方を描いた、桜井翔さん主演の『神様のカルテ』。ストーリーは、風変りな医師が、患者への向き合い方、家族、病院経営など、様々な問題にぶち当たって成長する医療ヒューマンドラマです。そこで今回は、映画『神様のカルテ』のあらすじ・結末ネタバレとキャストをご紹介いたします。

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映画『神様のカルテ』あらすじ

福士蒼汰版『神様のカルテ』キャスト相関図は⇒こちら

栗原一止(櫻井翔)は、信州松本にある本庄病院に勤務する内科医。

本庄病院は、地域では、そこそこ大きい病院だが、24時間365日患者を受け入れており、職員も不足していることから、一止たち医者は疲弊しながら激務をこなしていた。

そんななか、一止は、“古狸先生”こと貫田(柄本明)のはからいで、信濃医大へ研修へいくことになった。

信濃医大の数々の最先端機器や、大勢のスタッフに圧倒された一止は、本庄病院のとの環境の差に驚いた。

医師たちの講義にも参加した一止は、貫田の大学時代の友人であり、教授の高山(西岡徳馬)と挨拶をかわし、外来の診察もするように勧められた。

早速、医大の外来診察を一止は、胆のうがんを患う安曇雪乃(加賀まりこ)という64歳の女性を診ることになった。

彼女には、「手術は出来るのでしょうか?」と聞かれたが、ガンが出来ている場所が悪く、手術は難しいように思われた。

そんなある日、一止の内視鏡検査と診察を見ていた高山は「良かったら、今度のセミナーに参加しませんか?」と誘った。

高山教授から気に入られたという噂を聞きつけ、医学部時代の先輩で、信濃医大に勤務する砂山次郎(要潤)が一止の元にやって来た。

砂山が言うには、高山教授は、内視鏡の世界的権威で、院内では誰もが一目置く存在であり、人を褒めることはめったに無いことで有名だと言う。

一止にとって、本庄病院の理想が叶えられる医大への誘いは魅力的だったが、自分が医大に研修に行けば、自分の患者を丁寧に診察することは出来なくなるのでは…と考えた。

そんななか、本庄病院に、信濃医大で診察した安曇雪乃が現れた。

もう治療法がなく、あと半年と余命宣告を受けた安曇は、医大から治る見込みがないと判断され、見放されたのだ。

安曇は涙を流しながら、「もう…どうしたら良いかわからなくて…でも、先生、迷惑ですよね…」と言うと、一止は「次の外来はいつにしますか。」と答え、安曇を本庄病院で受け入れることに決めた。

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映画『神様のカルテ』ネタバレ・結末

安曇さんの思い

本庄病院に入院した安曇だったが、ほどなくして容態が急変し下血してしまう。

精密検査をしたところ、ガンの腫瘍は思った以上に大きくなっており、余命は半年どころか1か月も持たないほどになり、緩和ケアを行っている部屋に移された。

ある日、看護師から、安曇が病室で過ごしたがらず、廊下で過ごしていることを聞いた一止は、安曇の元に向かった。

元教師の安曇には、同じく教師の夫がいたが、先に逝ってしまったと言った。

一止は、安曇がいつもいる廊下の その窓からだけ、穂高山脈が見えることに気づく。

そんななか、一止は、看護師の東西から「10月20日は、安曇さんの誕生日なの。病院の屋上から穂高を見せてあげられないかな。」と提案される。

しかし その日は、高山教授の内視鏡セミナーに参加する日だった。

その夜、安曇の病室に診察にいった一止は手紙を渡され、そこには“延命治療は望みません。”と書かれてあった。

安曇は、「あまり、天国にいる夫を待たせたくないの。先生、お願いね。」と言った。

一止は次の日、高山教授に内視鏡セミナーへの欠席を伝えたが、先輩医師の砂川は、「栗原!何考えてんだ!高山教授の誘いを断るなんて。お前は選ばれた人間なんだ。最先端の医療は多くの患者を救う。一人の患者に肩入れするな。何を考えてる。何をやろうとしてる。この一歩が、医者として、どれだけのことを左右するか…。ガッカリさせんな!」と怒った。

安曇の誕生日当日ー。

車いすに乗せられ、亡くなった夫からプレゼントされた毛糸の帽子をかぶった安曇は、屋上へ連れ出された。

屋上には、一止や看護師たちを始め、榛名の姿もあった。

安曇は、ゆっくり視線を動かし穂高の山々の稜線を見渡し、その雄大さに心を奪われているようだった。

安曇は「こんなによくしてもらって…。」というと、東西が「今の時間を、少しでも楽しく過ごして下さい。私たちも安曇さんに励まされているんですよ。」と答えた。

ほどなくして、安曇は一止や看護師たちに見守られながら、夫のいる天国へ旅立った。

高山教授の誘い

その後、一止は、貫田と高山教授と飲み屋で酒を酌み交わした。

高山教授は「大学は、高い技術で新しい治療を生み出す。我々の指名は、新しい医学の道を作ることなんだ。4月から医大に来て欲しい。僕はきみを買ってる。たくさん症例を見て医師の強さを身に着けて欲しい。」と言った。

帰り道、一止は貫田に「なぜ医局を辞めて、本庄病院でずっと働いているんですか」と聞いた。

貫田は、「本庄病院のほうが楽しいし、研究は向いていなかった。死にかけている人間をなんとかして助ける。栗ちゃんは、これからの人間だ。高山に見込まれて嬉しいよ。」と笑った。

一止は、安曇への向き合い方、貫田や高山の言ったことを考え、自分が何をしたいのか、どうしたいのか悩んでしまう。

結末

通常業務に戻り忙しく働く一止に、東西が、安曇の毛糸の帽子と一止への手紙を持ってきた。

そこには、

大学病院で余命半年と言われ、放り出されたとき、私の心は悲鳴をあげ、自分の境遇を呪いました。気が付くと、病院からもらった封筒を開けていました。そのとき、カルテにびっしり書かれた文字を見て、このカルテを書いたお医者様を探しまし、栗原先生を見つけました。病むということは孤独で、夫に先立たれ、ようやく慣れた頃にガンになり、誰にも知られずに逝ってしまうことが悲しかった。しかし、本庄病院で、寄り添ってくれる先生に出会え、こんな幸せな時間が待っていたなんて…。ほんと人生は分からないものですね。先生の書いてくれた、あのカルテの文字は意味が分からない言葉ばかりでしたが、あれは 私にとって“神様のカルテ”でした。

と書かれていた。

自宅の御嶽荘に戻った一止は、声をあげて泣き、榛名は後ろから優しく抱きしめた。

エンディング

次の日、一止は貫田に「4月からも、ここで働かせてもらいます。私はやはり、医局へは行きません」と言った。

貫田は、「やっぱ、アイツ(高山)の言う通りだな。栗ちゃんは俺に似てるんだってさ。この激務が続くと後悔するよ。バカだなぁ。」と笑った。

その日の帰り道、榛名が一止を待っていた。

ベンチに座り、アルプス山脈を見ていた榛名が 突然、赤ちゃんが出来たことを一止に耳打ちした。

一止は、榛名の体調を気にしながら「神社にずっと願掛けをしてたのか。でも、あそこの神社は子宝の神様ではないぞ。」というと、榛名は「いいんです。神様は、神様ですから。ちゃんと神様に届いたでしょ。」といたずらっぽく笑った。-END-

続編『神様のカルテ2』のあらすじ・ネタバレは⇒こちら

『神様のカルテ』キャスト・登場人物

キャスト登場人物

主人公の家族

栗原一止 

演・櫻井翔
信州の本庄病院に勤務する5年目の内科医。夏目漱石を敬愛するあまり、話し方が古風。仕事仲間からは変人と思われている。御嶽荘でのニックネームはドクトル。

栗原榛名
演・宮崎あおい

結婚して1年になる一止の妻。山岳写真家。写真を撮るために世界中を飛び回っている。芯が強く穏やかな性格。泣き虫の一止を見守る。
病院関係者・患者

貫田誠太郎
演・柄本明

本庄病院消化器内科部長で古狸先生と呼ばれる。一止のことを見守りながら、たまに助言する。高山秀一郎は大学時代の同期で親友。

外村静枝

演・吉瀬美智子
救急部看護師長。美人で仕事ができるが、たまに皮肉を言う。独身。

東西直美

演・池脇千鶴
病棟主任看護師で一止の同期。頭の回転が早く、急を要する状況でも冷静に対処する。歯に衣着せぬ物言いをする。

水無陽子

演・朝倉あき
本庄病院に勤務する1年目の新人看護師。可愛らしく、気がきく性格。

高山秀一郎
演・西岡徳馬

信濃医大教授。貫田の大学時代の悪友。研修にやってきた一止を評価する。
砂山次郎
演・要潤
医学部時代から一止の知人。大学病院で働いていたが、3年後に本庄病院の外科へ派遣される。看護師の水無に好意を抱く。

安曇雪乃
演・加賀まりこ
胆のう癌患者。一止が大学病院の見学で関わった患者だが、あることがキッカケで本庄病院にいる一止に治療をお願いしにやって来る。
御嶽荘の住民

男爵

演・原田泰造
職業は絵描き。年齢不詳。

学士殿

演・岡田義徳
信濃大学文学部哲学科の大学院博士課程に在籍しているという青年。弁が立ち、あらゆる事柄に精通している。
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