『パラサイト』キャスト相関図・吹き替え一覧と伏線の考察
資本主義のダークサイドを描いた『パラサイトー半地下の家族』。よく練られたストーリー、散りばめられたメタファー、魅力的なキャラクターどれをとっても一級品の本作は、アジア初のアカデミー作品賞を獲得しました。そこで今回は『パラサイトー半地下の家族ー』キャスト相関図から結末までの考察をご紹介いたします。
『パラサイト半地下の家族』相関図
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『パラサイト半地下の家族』キャスト・吹き替え一覧
◆キム家
夫◆キム・ギテク
半地下住宅に暮らす全員失業中の一家の主。楽天的で温和な性格だが侮辱されるのが嫌い。ギジョンがドンイクの運転手を罠にはめ その座に付く。
ソン・ガンホ | 山路和弘 |
韓国実力派俳優と名をはせ、国内外でも人気がある。ノアール作品からコメディまで幅広く活躍。代表作は『殺人の追憶』『グエムル-漢江の怪物-』など。 | 『おしりたんてい』のおしりダンディ役、『バケモノの子』猪王山約など多数のキャラ、ジェイソン・ステイサムなどの吹き替えを担当。 |
妻◆チュンスク
ギテクの妻。元ハンマー投げのメダリストで夫を尻に敷く。子供達が長年パク家に仕えてきた家政婦を追い出し、新しい家政婦となる。
チャン・ヘジン |
津田真澄 |
20代前半に俳優を志すが挫折。その後、結婚し百貨店の店員をしていたが、33歳の頃イチャンドン監督『シークレットサンシャイン』への出演オファーがあり女優を再開。本作以降、オファーが殺到している。 | 劇団青年座に所属。アニメ、映画吹き替えの声優の他に女優としても活動している。 |
息子◆キム・ギウ
ギテクの息子。大学受験を何度も失敗しているが、その経験を買われ友人・ミニョクの紹介でキム家の娘の家庭教師となる。
チェ・ウシク |
神木竜之介 |
ソウル出身でカナダで育った。2011年『相棒』でデビューし、その後出演した『新感染』でブレイク。素朴な風貌と演技力で韓国でもトップレベルの人気を誇る。 | ドラマ『集団左遷!!』『いだてん』などに出演する俳優。『千と千尋の神隠し』坊、『ハウルの動く城』マルクル、『サマーウォーズ』主人公・小磯健二、『君の名は。』立花 瀧など声の出演も多い。 |
娘◆キム・ギジョン
美大を目指すギテクの娘。文書偽造のスキルを駆使して、パク家の幼い長男の絵画教師となる。
パク・ソダム |
近藤唯 |
ミュージカル『グリース』の感銘を受け韓国芸術総合学校に進学。『黒いい司祭(2015)』で坊主頭の少女を演じ注目。東洋的なクールな表情で韓国で今一番期待される女優の一人。 | 『トランスフォーマーアドベンチャー』ストロングアーム、『トリアージX』木場美琴 役を担当する声優。 |
◆パク家
夫◆パク・ドンイク
高台の大豪邸に暮らすIT企業の社長。人生の成功者で誰もが羨む生活をしている。
イ・ソンギュン |
東地宏樹 |
名門・韓国芸術総合学校の1期生と入学。『白い巨塔(2007)』で日本版での江口洋介の役を演じブレイク。以降日本でもリメイクされた『最後まで行く』などに出演。また“魔性の声”と称されるイケボの持ち主でもある。 | 『トイ・ストーリー』のケン、『機動戦士ガンダム00』ラッセ・アイオン役として知られる。吹き替えでもイケメンの役を演じる俳優を多く担当。 |
妻◆ヨンギョ
パクの美人妻。騙されやすく、警戒心がザルのため、キム家の人間をどんどん採用してしまう。アメリカ製のものを信用している。何かに怯える息子を心配する。
チョ・ヨジョン |
恒松あゆみ |
『後宮の秘密』『春香秘伝』で大胆な濡れ場を演じ、韓国では“エロ時代劇の女神”と称される。本作出演後は、クエンティン・タランティーノ監督も注目し海外進出にも期待がかかる。 | 大人の女性や母親役を得意とし、『劇場版 機動戦士ガンダム00』のマリナ・イスマイール役、『リメンバーミー』ミゲル母の声を担当。 |
娘◆パク・ダヘ
パクの娘。高校2年生で受験を控える。家庭教師のギウから指導を受けるうちに好意を抱く。弟・ダソンの奇行は演技だと見抜いている。
チョン・ジソ |
早見沙織 |
13歳頃までフィギュアスケート選手として活躍。その後周囲の勧めで女優に転身し子役として活動。本作の出演で一気に知名度をあげる。 | 『プリキュア』花海ことは / キュアフェリーチェ、『幼女戦記』ヴィーシャ、『聲の形』西宮梢子 役で知られる。 |
息子◆パク・ダソン
パクの息子。幼く落ち着きが無い。母・ヨンギョからは特別な才能があると見込まれている。子どもらしくはしゃぐ一方で、暗い表情を見せたり、キム家の人々の匂いに気づくなど鋭い部分がある。
チョン・ヒョンジュン |
小林由美子 |
2011年11月生まれの9歳。2016年から芸能界デビューし『ザ・キング:永遠の君主』にも出演する韓国の人気子役。 | 『デジモンアドベンチャー』泉光子郎『クレヨンしんちゃん』野原しんのすけなど少年役を得意とする声優。 |
◆その他
家政婦◆ムングァン
パク一家が入居する以前から家政婦として働き、家の構造を熟知する。極度の桃アレルギー。
イ・ジョンウン |
田村聖子 |
映画『母なる証明』の以降ポン・ジュノ監督作品の常連女優となる。他にドラマ『知ってるワイフ』映画『焼肉ドラゴン』に出演。 | 『NARUTO 』『レ・ミゼラブル 少女コゼット』の他、ドラマ『デクスター』『グレイズアナトミー』など多くの吹き替えも担当している。 |
家政婦の夫◆オ・グンセ
ムングァンの夫。
パク・ミョンフン |
NoImage 早川毅 (ソフト版) |
それまで無名だったが、本作の出演で2019年映画界最高の発掘と称される。またドラマ『愛の不時着』では、イ・ジョンウンと姉弟役で再共演。 | 俳優として全国巡業公演や舞台活動をしながら声優として活動。 |
ギウの友人◆ミニョク
ギウの友人。名門大学に通うダヘの元家庭教師。留学中に好意を持つダヘに手を出されるのが嫌で、友人・ギウを家庭教師としてパク家に紹介する。
パク・ソジュン |
峰晃弘 |
最もホットな韓国俳優の一人。ドラマ『梨泰院クラス』『魔女の結婚』などに出演。“キスの職人”と言われるほど、色気のある演技でファンを魅了している。 | 『ムトゥ 踊るマハラジャ』ヴァライヤーパティ『アイヒマン・ショー』ロイの吹き替えの他、アニメ『どろろ』『ハイキュー』などに出演。 |
『パラサイト』結末ネタバレと考察
貧富の差など社会派なテーマを扱いながら、前半はエンタメ&コメディ要素満点で進行、しかし後半はスプラッター&ズーンとくる怒涛の展開に…。
半地下住宅に暮らすキム一家は、娘の家庭教師、息子の美術教師、運転手、家政婦として、高台の大豪邸にあるパク家に寄生した。そんなある日、パク家は息子・ダソンの誕生日を祝うためキャンプに出掛け家を留守にした。
◆元家政婦の出現で暗雲
主がいない大豪邸で、夜の宴を楽しむキム家だったが、そこに元家政婦が「忘れ物を取りに来た。開けて頂けますか。」とやって来た。
この辺りから、不吉の前触れのように雨が降り出し、雷が鳴り始める。執拗にチャイムを鳴らす家政婦のムングァン。前髪が額に貼り付き、モニターいっぱいに満面の笑顔を浮かべている。この不気味さは、「ドアを開けてはいけない」と警告を鳴らしているようだ。
仕方なく、新しい家政婦になりすました母親以外の3人は身を隠し、ムングァンを家に入れた。
すぐに地下室に向かったムングァンは、凄い態勢で食品棚を動かそうとしていたが全く開かず、母親がそれを助けた。すると、そこには 地下へと続くドアが現れた。ドアを開けると地下へと続く階段があり、下にはムングァンの夫・グンセが暮らしていた。
ムングァンは4年前から借金取りから夫を匿うために、この家に連れてきて、こっそり地下室で暮らす夫に、食事を届けていたのだ。子どものように哺乳瓶でミルクのような液体を飲み干すグンセもこれまた不気味。
その様子をこっそり見ていたキム家の他の3人は、うっかりムングァンに見つかってしまう。その様子を動画で撮影したムグファンは、動画をパク家の携帯に送ると脅し、夫・グンセを連れてリビングに上がった。
リビングのソファでくつろぐムグファンとグンセの横で、携帯の送信ボタンをいつ押されるか分からない状況のキム家は抵抗することも出来ない。そんななか、上機嫌のムグファンは携帯の送信ボタンを、核爆弾のスイッチに例え、北朝鮮の女性キャスターの話し方を真似始めた。韓国でも北朝鮮のニュース映像は、異様に映るらしく“親北ギャグ”として、本作でもイジっているのが興味深い。
◆パク家の急な帰宅で大ピンチ
キム家は、ムグファン夫婦の一瞬の隙をつき携帯を取りあげ、動画を消すことに成功したが、突然、キム家から 大雨でキャンプを中止したから今から8分ほどで帰宅すると連絡が入る。
急いで、グンセをグルグル巻きにして地下に閉じ込め、部屋の片付けをするキム家だったが、その際に、ムグファンはキム家の母親・チュンスクに階段から蹴落とされ亡くなってしまう。そこに、ちょうどキム家が帰宅!しかし、なんとかムグファンの遺体を隠し、キム家の父親、娘、息子は姿を隠すことに成功した。
地下室に、ムグファンを運び、グンセを見張っていた父親・ギテクは、パク家の主であるドンイクを崇拝しているグンセに驚く。聞けば、グンセはドンイクが帰宅すると、地下にある電気のスイッチを押しモールス信号を送ってお礼を伝えているらしい。
一方、これまでの騒動を何も知らずに帰宅し、くつろぐパク家の人々。
美人妻のヨンギョは、ラーメンを食べながら、チュンスクに息子のダソンが7歳の誕生日のときに、 地下の階段から登ってくる幽霊をみて失神した話をした。
この幽霊は、地下室にいたグンセの姿で、もっと勘の良い人はダソンが描いた絵のモデルがグンセだと気づくだろう。隅に黒く描かれた部分は地下、矢印は階段を上がってくるところを表現している。それにしても、ヨンギョがお夜食に食べている韓牛入りのジャージャーラーメンが、とっても美味そう。
そんななか、眠れないパク家の息子・ダソンは、雨の降るなか庭のテントで遊び始めた。仕方なくパク夫妻は、ダソンを見守りながらリビングのソファーで眠ることにした。そして、そのソファーの下には、キム家のギテクとギウとギジョンが身を潜めていた。
そんなこととは知らず、パク夫妻は次第に良い雰囲気になり、ソファーでまさぐりあった。ここで妻・ヨンギョが「時計周りに…」とお願いするセリフが出てくる。家族で見ている場合は、かなり気まずいシーンだ。監督によれば、視聴者と、ソファの下に隠れているキム家の「時計の針を回して、こんな時間が早く過ぎてほしい。」という気持ちをシンクロさせているそうだ。
また、コトの最中に当たり前のように「ドラッグが欲しい」と言うヨンギョ。前の運転手がドラッグを使用したと決めつけ辞めさせているのに、自分たちがドラッグを使いたい発言…。対照的に暮らす金持ちも貧乏人も、面の皮を剥げば、同じ穴のムジナということだろうか。もしくは、貧困層のプレイを真似て、日常に刺激を与えているのかもしれない。
◆ただの雨と命を奪う大雨
コトを終えて眠るパク夫妻の隙を見て、やっと豪邸を抜け出したキム家のギテクとギウとギジョンは、大雨が降る中、半地下の自宅に向かった。しかし、自宅は浸水し、3人は命からがら避難所へ向かい朝を迎えた。
北朝鮮との関係が悪化した時代にソウル市内ではテロが相次ぎ、1970年代に防空壕が多く作られた。1980年代になると防空壕に住むことが許され、今では月5万円ほどの家賃で生活している人も多い。
その低地帯が集中豪雨に襲われると死者が出ることも珍しくない。また、日当たりも悪いため、一年中カビ臭い。パク家の主・ドンイクは、ギテクの体臭を「煮洗いした布巾」と例えていたが、もしかしたらカビの臭いも含まれているのかもしれない。
一方、豪邸に住むパク家は、雨上がりの爽やかな朝を迎えていた。そんな青空を見ながらヨンギョは、昨夜中止になったダソンの誕生会を自宅で行うことを思いつき、運転手であるギテク、子ども達の家庭教師であるギウとギジョンも給料を払うからと呼び出した。
半地下に住むキム家にとって命を奪うような大雨であっても、高台にあるパク家にとっては、何でもない雨だった。現に、庭に張ったテントで寝ていたダソンも何事もなかったかのように起きているし、ヨンギョは「雨のおかげでPM2.5が少なくて良かった」と嬉しそうに話す。この様に『パラサイト』では、金持ちと貧乏人を対照的に表すシーンが多く登場する。例えば、キム家の人々は階段を上り、キム家は地下など下に降りていくシーンが多い。これも「上=富裕層、下=貧困層」を暗示している。
また、カメラアングルにもこだわりが見られる。キム家の豪邸は「上から下」に撮影され、パク家の貧民街は「下から上」のアングルで撮影されていることが多い。金持ちは下を見ず、貧乏人は上を目指すと言わんばかり演出だ。
◆誕生日の惨劇
昨日のキム家の惨事を知る由もない、美人妻ヨンギョは、運転手のギテクを買い物に付き合わさせた。その帰り道、運転するギテクの後ろで、ヨンギャが鼻をつまみ、車の窓を少し開けた。ギテクは自分の体臭の顔をしかめるヨンギャに苛立ちをおぼえた。
そんななかダソンの誕生会がスタートした。招待された客は、皆 優雅でキラキラした家族ばかりだった。そんな様子を2階から見ていたギウは、パクの娘・ダヘに「僕は(この場に)似合っているか?」と聞き、山水景石を持って地下へと向かった。
ギウが浸水した家から唯一持ち出した、この山水景石は、ギウの友人・ミニョクからプレゼントされたものだ。これがキム家にやって来てから、家族は就職先が次々と決定し、運気がアップした。
この山水景石に、ギウが異常な執着を示していたのは、自分の理想の姿であるミニョクへの憧れを示しているように思える。
山水景石とは・・・観賞用として富裕層の人たちに人気のあるパワーストーンで“金運と合格運をもたらす”ものとされる。
一方、ギテクはドンイクと同じインディアンの恰好をさせられ、庭の木に隠れスタンバイをさせられていた。そこで、ギテクはドンイクに、「社長も休日なのに奥様の考えたパーティーに参加させられ苦労が多いですね。でも、奥様を愛しているから仕方ないですね。」とうっかり踏み込んだ言葉を発してしまう。
すると、みるみるドンイクの表情が変わり「今日は勤務日ですね。これも仕事の延長ですよ。」と 階層をわきまえろとばかりに、自分たちの階層を明確にした。
パク家の息子・ダソンは、インディアンごっこが大好きだ。インディアンと言えばアメリカの先住民で、ヨーロッパ人に侵略された歴史を持つ。そして、インディアンというのは、キム家がパク家を侵略しようとしているメタファーになっている。
地下に拘束されているムグファンとグンセの元に向かったギウだったが、地下に山水景石を落としてしまう。
幸運をもたらす山水景石をギウが手放してしまったとこから、音をたてるように、キム家の幸せは崩れていく。
地下にいることに気づかれたギウは、グンセに山水景石で殴られ頭から血を流し倒れてしまう。その足でリビングに上がったグンセは、キッチンから包丁を抜き取り、妻を殺された恨みから復讐鬼となり、ギジョンを刺殺した。その後も参加者を切りつけるグンセだったが、元ハンマー投げ選手のギテクの妻・チュンスクに返り討ちにあい、バーベキューの串で刺され倒れた。
地下の電灯のスイッチを顔面で連打したことで、血だらけになったリスペクトおじさんことグンセ。グンセを演じた役者は、このとき無名だったが、この鬼気迫る演技でオファーが殺到したという。しかし、この顔で包丁を振り回す姿は、ダソンばりにトラウマになりそうだ。
そんななか、娘・ギジョンの止血を行うギテク。そこには目もくれず、ドンイクはその場から逃げようとギテクに「車のキーを早くよこせ!」と叫んだ。ギテクはキーをドンイクに投げたが、キーは運悪くグンセの背中の下敷きになってしまった。ドンイクは仕方なく、ギテクの体を持ち上げキーを抜き取ろうとするが、ギテクの 体臭に顔を歪め、つい鼻をつまんでしまう。それを見たギテクは、頭の中で何かが弾けたように、そばにあった包丁を持ち、ドンイクの胸を一突きした。
普段は、温厚なギテクだが、妻からゴキブリ扱いされたときは、本気で怒ることシーンがあった。尊厳を傷つける言葉には敏感なギテクは、ドンイクの貧困層の臭いを「オウッ…」と拒絶した行為を見た瞬間、反射的に牙をむいてしまったのだ。
◆結末
『パラサイト』のネタバレ相関図はこんな感じに。根っから悪い奴がいないにも関わらず、4人の犠牲者を出し、誰も幸せになっていないことが分かる。
事件後、ギウは石で殴られたせいで、脳に障害をおって、頭がおかしくななった。ギジョンが亡くなったことを知っても、なぜか笑ってしまう始末。そして、ギウと母・チュンスクは文書偽造や傷害致死に問われたが、執行猶予付きの判決を受け、また半地下の自宅に戻った。
一方、ギテクは逃走した風を装い、パク家の地下室に潜伏していた。そして警察の尾行やニュースが落ち着いた頃、ギウは高台のパク家の豪邸が見下ろせる山に登った。双眼鏡で家を見ると、パク家は引っ越しし、新しい主が幸せそうに暮らしていた。さらに、階段の電球に注目すると、不自然な点滅を繰り返してした。ギウは 父・ギテクが地下室からモールス信号を送っていることを知り、暗号を解読した。
そして、ギウはパラサイト生活の引き金ともなった山水景石を川に戻し、金持ちになった自分が、あの豪邸を買い取り、父・ギテクを救い出すという計画をたてた。
ギウは、石を在るべき場所に戻すことで、今度は自分の力で金を稼ぎ、家族を救おうという決意表明をした。しかし、これまでのストーリーを見る限り、この計画は成功することはないだろう。
ちなみに、監督によればギウの年収では、あの豪邸を買うのに547年かかってしまうらしい。
計画があるから予定外のことが起こる。計画しなければ予定外のこともない。
父・ギテクが言ったセリフの通り、物語ではキム家が立てた計画は、ことごとく失敗した。しかし、頭に障害を抱えたギウは、これからも成功を夢想しながら暮らしていくのかもしれない。
最後に、叶うこともない計画を話し終えたギウは、半地下の部屋から、「それでは。」とつぶやいた。-END-。
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最後に
キム家の人間が、面白いようにパク家に寄生していく前半とは対照的に、後半は、階段から転がり落ちるような悪夢の展開となります。シンプルにエンターテインメントとして楽しめる作品になっている一方で、作品に散りばめられた伏線や、不可解な結末を見ると、もう一度見返したいという衝動に駆られる中毒性のある作品でもあります。
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