『アーヤと魔女』の最後は?アニメ版のネタバレと考察

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ジブリ初の3DG作品として放送されたアニメ『アーヤと魔女』が放送されましたが、最後はプツンと終了し、続きが気になりましたね~。そこで、『アーヤと魔女』伏線を整理してネタバレ考察をしてみたいと思います。
原作『アーヤと魔女』あらすじネタバレは⇒こちら

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アニメ『アーヤと魔女』最後の結末ネタバレと考察

ミミズの罰

アーヤは、魔法を教えてくれず雑用ばかりを押し付けるベラ・ヤーガに仕返しをするため、「誰かに手が生えるようにする(よぶん成長の)」の魔法をトーマスと協力して作ります。

お尻と額から手が生えたベラは、凄まじい叫び声をあげながら騒ぎたてますが、すぐにその魔法を解き、アーヤとトーマスを部屋に閉じ込めミミズの罰を与えます。

でも、このままでは、ベラ・ヤーガに自分たちが以前、身体に塗り込んだ「あらゆる魔法から身をまもる方法」の呪文で身を守っていることがバレると思ったアーヤは、壁の穴から隣の部屋にミミズを出します。 「大変な時こそひらめいちゃうのよね~」と自身の案に関心するアーヤでしたが、実はミミズはマンドレークの部屋に入っていたのです。

後にマンドレークは、「魔法のミミズは魔法の場所に入り込む」と言っています。マンドレークも魔法を操ることができるということですね。

アーヤの母親の正体

部屋にミミズが入ってきたマンドレークは、炎に包まれ、背がいつも以上に高くなり、目は真っ赤に燃えたぎり、バケモノのような姿となり怒り狂います。そしてベラに「あいつにミミズをくれてやる!!」と叫びました。

「おじさんをこれ以上わずらわせたら悪いもの。あとはお好きにどうぞ。お二人で。」と言い残し、アーヤは、壁の穴をつたってマンドレークの部屋に移動。

すると、マンドレークの部屋の壁にはアーヤが好きなバンド「EARWIG」のポスターが貼っており、若い頃のベラとマンドレークと美しい赤い髪の女性が写っていたのです。

「ウソでしょ?!」と驚くアーヤは、空想の世界に迷い込み、ライブハウスで「Don’t disturb me」を歌う「EARWIG」の姿を見ます。(ここで視聴者は、赤い髪のヴォーカルがアーヤの母親だと気づくのです。)

「Don’t disturb me=邪魔をするな」の歌詞は、

あぁ悪魔は冷えたかまの中で灰をかぶり
あかぎれ裸足の娘が泣いている
いつまで待てば夢の王子様が
白馬で迎えに来るのさ

これは「シンデレラ」

お城の塔では玩具に囲まれて
青ざめた顔で王子は引きこもり
百個の鍵を部屋の扉にかけて
女はママしか知らない
あぁ愚かな王子、あぁ醜い娘よ
あぁ扉は開けるためについてるのさ

そして、こちらは「塔の上のラプンツェル」と思われます。

Don’t disturb me
わたしをわずらわせる奴らは
地獄で焼かれてりゃいいのさ
Don’t disturb me
どいつも呪われりゃいいのさ

「シンデレラ」「塔の上のラプンツェル」どちらも魔女が出てくる話ですが、この歌詞は魔女の気持ちを歌っているのでしょう。

冒頭シーンからネタバレが

実は冒頭のシーンでも、アーヤの母親とマンドレークたちに関係があることを匂わせています。

バイクに乗ったアーヤの母親を追いかけていたのは、ベラ・ヤーガが運転する黄色い車(シトロエン2CV)。そして12人の仲間の魔女から逃げるためにアーヤの母親はミミズを黄色い車に放り投げました。

黄色い車のナンバー「MYA-13W」は「Mandrake(マンドレーク)/Yaga(ヤーガ)/A(アーヤの母の名前?)-13Witch(魔女)」の頭文字で、13という数字は、アーヤの母をふくめて12人の魔女+マンドレークということを表しているのでしょうか。

魔女の母親は孤児院に預ける際に、

仲間の12人の魔女に追われています。
逃げ切ったらこの子を返してもらいにきます。
何年かかるかもしれませんけど。
NAME IS EARWIG(この子の名前はアヤツルです)

という手紙を添えます。

「EARWIG」というのは、「はさみ虫」「人を操るとか たぶらかす」という意味があります。母親は、自分の娘に、バンド名「EARWIG=アヤツル」とつけたんですね。アーヤの個性的な髪型も、はさみ虫を意識しているのでしょう。

そして母親を追いかけていた、黄色い車は現在アーヤを引き取ったマンドレークの屋敷の車庫に置かれています。アーヤが、その車のなかから、Earwigの「Don’t disturb me」というレコードを、もち出すシーンも登場します。

アーヤの母親の過去

アーヤの母親は、マンドレークとベラと「EARWIG」というバンドを組んでいました。

当時はとても仲が良く、ベラが運転する黄色い車(シトロエン2CV)に乗って3人でドライブに行くシーンも登場します。そして、気持ちよさそうに歌うアーヤの母親はマンドレークにキスをしようとします。

後に、アーヤがベラ・ヤーガに、「黄色い車でピクニックに連れてって」と頼んでいるのも、この記憶があるからでしょうか。

12人の魔女のなかで、抜け駆けをしてマンドレークと恋人になったアーヤの母親は、子どもを身ごもってしまいます。

過去の回想シーンでは、ベラが妊娠したアーヤの母親に 「待ちな!あんた魔女の掟はどうするんだ?」と問い詰めます。

アーヤの母親が「うるさい!私のことは、私が決めるんだ。」と言い放つと、ベラがアーヤの母親の頬を叩きます。以前、アーヤが口答えしたときも、ベラはアーヤの頭をひっぱたきました。親子そろってベラに叩かれているのが印象的です。

そしてアーヤの母親は 「バイバイ弱虫!12人ババアに操られるなんざぁ私はごめんだね。」と言い残し去っていったのです。

ベラがアーヤに厳しいのは、魔女の掟を裏切ったアーヤの母親の子供だからで、マンドレークがアーヤに優しいのは、自身の娘だからと考えるとしっくりきます。二人が孤児院から愛想のないアーヤを引き取ったのも、「アーヤが誰の娘なのか」知っていた可能性が高いですね。

マンドレークが「魔女の穴は魔女にしか埋められない」と呟いたのも、アーヤの母親が抜けた穴を、娘のアーヤに埋めてもらおうと考えたのかもしれません。

結末

マンドレークは、ベラにアーヤに魔法を教えるように言い聞かせることを約束し、ベラのことを「昔からドラムも呪文も腕はいいんだ。」と褒めるような言葉を口にします。

さらに、マンドレークは 「魔女の穴は魔女にしか埋められない」と寂しそうに呟きます。

アーヤは「わたしは、いなくならないし、立派な魔女になる。」と、母親が抜けた穴を、自分が埋めてみせると宣言し、「明日から学校から始まるんだけど行かせてもらえないかな。友達のカスタードに会いたいの。私が昼間家にいなければ、静かになると思うの」と、わずらわされることが嫌いなマンドレークの心をくすぐる言葉を口にします。

そして、アーヤはトーマスを抱き上げ「あの二人なら、私がうまくやれば操れるようになるわ。」と自信たっぷりに話すのでした。

その後、ベラは部屋の片付けながら、アーヤに渋々、魔法を教えることを承諾します。アーヤはベラに抱きつき「おじさんが言ってたわ。おばさんは腕のいい魔女で最高のドラマーだって。」と今度はベラが喜ぶ言葉を口にするのです。

ベラは、まんざらでもなさそうに、近くにあったスプーンで空き缶を叩き「Don’t disturb me」を歌うのでした。

エンドロール

アーヤがマンドレークたちの元にきてから半年後ー。今では、この家に住む全員がアーヤの言いなりになりました。

アーヤの部屋は素敵に改装され、マンドレークは「アーヤちゃん」と呼び、自分が書いた小説を一番先にアーヤにチェックしてもらうようになりました。さらにアーヤは、デーモンを操り、お嬢様のように、朝ごはんを用意させるまでになりました。

しかし、アーヤには一つだけ悩みがありました。それは親友のカスタードがマンドレークたちを怖がって家に遊びにこないこと。

クリスマスの日ー。マンドレークの家の屋根には、「Don’t disturb me=邪魔をするな」のイルミネーションが輝いています。

アーヤにクリスマスパーティーに招かれたカスタードは、家の前で入ろうか迷っていました。そこに、ケーキを持ったアーヤの母親が現れ、カスタードを連れてチャイムを鳴らします。

そしてアーヤがドアを開けると、 アーヤの母親は「メリークリスマス。アヤツール。」とほほ笑むのでした。-END-

『アーヤと魔女』キャラクター&声優一覧あらすじは⇒こちら

最後に

ラストで、アーヤの母親が、宿敵ともいえるベラがいる家を訪ねる気持ちになったのは、娘のアーヤが二人を操ることが出来るようになったからでしょうか。アーヤがきっかけで、母親とベラが仲直りして「EARWIG」が再結成されたら嬉しいですね。

続編の発表は今のところないですが、続きを匂わせる終わり方だったので、視聴者の反応を見て制作されるのかもしれません。楽しみに待ちたいです。

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