『死との約束』相関図キャスト一覧と原作の犯人ネタバレ

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ミステリー界の巨匠アガサ・クリスティーと脚本家・三谷幸喜のコラボシリーズ第3弾となるフジテレビドラマ『死との約束』の相関図・キャストと原作についてご紹介いたします。
ポアロ版『死との約束』あらすじと結末ネタバレは⇒こちら

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『死との約束』相関図

※無断転載ご遠慮ください。

『死との約束』キャスト一覧

捜査関係者


勝呂武尊
演・野村萬斎
日本の有名私立探偵。原作ではエルキュール・ポアロにあたる人物。
川張大作
演・阿南健治
地元熊野警察の署長。勝呂に捜査依頼をする。原作のカーバリ大佐にあたる人物。

本堂家

本堂夫人
演・松坂慶子
大富豪の未亡人。心臓に持病がある。わがままで自分勝手な性格で、独裁者のように子どもたちを支配する。遺体で発見される。原作のボイントン夫人にあたる人物。
本堂礼一郎
演・山本耕史
長男。本堂夫人の養子。絵画事業に失敗し、借金を夫人に肩代わりしてもらったため、ますます逆らえなくなる。

本堂凪子

演・シルビア・グラブ
礼一郎の妻。夫婦関係は破綻しているように見えるが…。

本堂主水
演・市原隼人
幼い頃から夫人に支配されてきた次男。本堂夫人の養子。
本堂鏡子
演・堀田真由
常に周りに気を配る長女。本堂夫人の養女。母親には早く死んでほしいと思っている。

本堂絢奈

演・原菜乃華
虚弱で唯一夫人と血がつながっている次女。

熊野古道を訪れた人々


上杉穂波
演・鈴木京香
婦人代議士。勝呂がかつて窃盗で逮捕したが、改心し今の地位まで登り詰めた。

飛鳥ハナ
演・長野里美
編集者として上杉に随行して熊野古道を訪れた。人の意見にすぐ流される。

沙羅絹子

演・比嘉愛未
医師。孤独に見えた主水に話しかける。勝呂の捜査に協力する。原作のサラにあたる人物。

十文字幸太

演・坪倉由幸
本堂凪子と古くからの付き合いのある税理士。勝呂に情報提供をする。

『死との約束』あらすじ

休暇で和歌山の熊野古道を訪れた勝呂武尊(野村萬斎)は、ホテルのラウンジで医学書を読んでいた医師の沙羅絹子(比嘉愛未)に声をかける。沙羅は勝呂のことを新聞で見て知っていたため、二人はすぐに打ち解ける。するとそこに、一風変わった一家がやってくる。本堂家だと沙羅は言う。沙羅は、これから本堂家と本宮大社に行くので、一緒に行かないかと勝呂を誘う。一家と古くからのつきあいがあるという税理士・十文字幸太(坪倉由幸)によると、主である本堂氏が、家族が一生遊んで暮らしていけるほどの十分なお金を残して死んだため、本堂家は家族全員で日本中を旅しているのだという。しかしその様子は、決して旅行を楽しんでいるようには見えず、まるで夫人が独裁者で、子どもたちは支配されているかのように見えるが・・・。 神社に到着し、散歩をしていた勝呂は背後から声をかけられる。振り返ると、婦人代議士・上杉穂波(鈴木京香)と編集者の飛鳥ハナ(長野里美)だった。穂波は、自分を見つめ直すために熊野を訪れたというが、どうやら勝呂とは古くからつきあいがあるようだ。翌日、貸し切りバスで古道散策ツアーに向かった本堂一家と勝呂、沙羅、穂波、飛鳥。霊峰と言われる熊野には神秘的な山道が多く、昔から天狗(てんぐ)の目撃談も後を絶たない。そして日が陰りはじめた頃、ベンチで本堂夫人の遺体が発見される。地元熊野警察の署長・川張大作(阿南健治)に事件解決を要請された勝呂は早速捜査をはじめる。夫人は普段から心臓が弱かったというのだが、勝呂は、その右手に注射針の後を発見する。病死なのか?誰かに殺されたのか?勝呂は、ホテルに到着した晩に、偶然耳にした言葉をふと、思い出す。 「分からないのか、こうなったらもう殺すしかないんだっ」。ぎくしゃくしていた家族の誰にも動機があり、しかし全員にアリバイがあった。ホテルのラウンジに集められた一同の前で、名探偵・勝呂史上、最もややこしい事件の推理が始まる。

『死との約束』原作

ドラマ『死との約束』は、ガサ・クリスティがイギリスで1938年に発表した同名小説が原作です。名探偵ポアロシリーズの長編では16作目の作品です。

ポアロはエルサレムを訪れた際に 「いいかい、彼女を殺してしまわなきゃいけないんだよ」という男女の会話を偶然耳にします。そして、子どもたちを精神的に支配することを楽しむボイントン夫人が被害者となってしまうのです。

その場に居合わせた誰もが、大なり小なり夫人への殺害動機を持つ人物ばかり。捜査は難航しますが、ポアロは遺体の注射痕、不穏な会話、容疑者たちの過去から、じわじわ真犯人に辿り着きます。

三谷幸喜さんによれば「原作のテイストを損なわないように脚色した」とありますので、三谷テイストのクスッと笑えるシーンも盛り込みつつ、トリックや登場人物をどのように日本版に落とし込むのか期待したいです。

ポアロ版『死との約束』の結末と犯人は⇒こちら


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『死との約束』見どころ

不愉快すぎる被害者夫人

原作でも被害者となる夫人は、絶対君主のように子どもたちに精神的な圧力をかける母親です。他人に危害を加えて喜ぶタイプの人間であり、「殺されても仕方がないな…」と思わせるほど嫌味な人物です。

「分からないのか、こうなったらもう殺すしかないんだっ」という冒頭のセリフにドキッとしますが、夫人の振る舞いを見ていると、「さっさと彼女をやってしまいなさい」と思わずにはいられませんwwwポアロの謎解きよりなにより、ボイントン夫人の恐ろしさが際立ち、存在感がハンパないんです。

そんな家族の自由を奪うサイコパス的な老女を、三谷幸喜版でどの女優さんが怪演するのか、今からワクワクですね。

また、ポアロが言った言葉

被害者がいかなる悪人であっても殺人は罪である

は、勝呂さんの口からも飛び出すでしょうか。

二転?三転?四転?の容疑者

原作では、ボイントン夫人は、外部の人間との交流は一切絶ち、人嫌いのため容疑者も絞られてきます。

家族から恨まれているであろう夫人が亡くなっただけに、家族全員に動機があり、どこか「オリエント急行殺人事件」の様子を呈していますが、結末は全く違うところに着地します。

遺体の注射痕、不穏な会話、天狗、八咫烏(やたがらす)など伏線が物語中に散りばめられてますが、原作を読んでいなければ犯人が誰なのか?!もし犯人に目星がついても動機にたどりつくのは至難の業だと思います。ぜひ、勝呂さんと一緒に犯人捜しを楽しんでみて下さい。

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