『ハヤブサ消防団』ネタバレ!あらすじ~結末を相関図付きで

国内ドラマ

池井戸潤さんによる小説『ハヤブサ消防団』は、東京から移住し、消防団に入った主人公が、のどかな田舎に忍び寄る連続放火、太陽光発電開発、新興宗教の解決に奔走する田園ミステリーです。そこで今回は、ドラマ化も決定した『ハヤブサ消防団』のあらすじ~結末までを相関図付きでご紹介いたします。

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『ハヤブサ消防団』登場人物と相関図

『ハヤブサ消防団』には、多くの人々が登場します。

田舎の町が舞台なので、親戚同士ということも珍しくなく、同じ苗字の登場人物もいますが、大体は下の名前で呼ぶことが多いのでそこまでの混乱はありません。

消防団のメンバーや町民の他には、東京から移住してきた女性や、太陽光発電の会社の人、新興宗教の人物などがストーリーに絡んできます。

登場人物

<ハヤブサ消防団>
三馬太郎・・・ミステリ作家。亡き父の故郷であるハヤブサ地区に移り住む。
宮原郁夫・・・ハヤブサ消防団の分団長。
森野洋輔・・・ハヤブサ消防団の副分団長。
藤本勘助・・・ハヤブサ消防団員。工務店勤務。
徳田省吾・・・ハヤブサ消防団員。一徳堂店主。
中西陽太・・・ハヤブサ消防団員。大工。
山原賢作・・・ハヤブサ消防団員。林業経営
<村の人々>
立木彩・・・東京から移住してきた映像クリエーター。美人。
江西佑空・・・随明寺の住職。
信岡信蔵・・・町長。
山原信匡・・・信蔵の父。あくどい高利貸し。早くに亡くなる。
とき・・・信蔵の母。八百万地区の名家である信岡家の令嬢。夫亡きあと子を連れ実家に戻る。
吉田夏夫・・・郵便局長。
永野 誠・・・警察署長。
野々山久則・・・妻・沢子と野々山仏壇を営む。太郎の遠い親戚。
野々山瑛子・・・太郎と同じ集落に住む老女。
<その他>
高斎道春・・・新興宗教オルビス・テラエ騎士団の教祖。
中山田・・・三馬の担当編集者。
田村冨市・・・フリー記者。オルビス・テラエ騎士団を追っている。
枝島考多・・・タウンソーラーの代表取締役。
真鍋・・・タウンソーラーの営業。

相関図


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『ハヤブサ消防団』の簡単なあらすじ

火の不始末か放火か?

ミステリ作家の三馬太郎は、東京の暮らしに見切りをつけ、亡き父の故郷である八百万町ハヤブサ地区に移住することにしました。

父の家に住み始めた太郎は、早々に居酒屋△(さんかく)で、地元のハヤブサ消防団に勧誘され入団を了承。

そんなある日、消防団の入団式に参加していた太郎と団員たちの元に、ハヤブサ地区で火事が起こったという一報が!

急いで駆けつけたハヤブサ消防団でしたが、消火が間に合わずにあえなく家は全焼してしまいました。

聞けば、ハヤブサ地区ではここのところ火事が続き、今回で3軒目だと言います。

また、火事が起こった当日 被害にあった家に、山原浩信(ヒロノブ)という評判の問題児が出入りしていたと、郵便局長の吉田夏生が証言しました。

しかし、疑われていた浩信は、無残にも川で遺体となって発見されてしまいます。

都会の行き詰まった日常から解放され、雄大な自然のなかで平穏な日常を送るはずだった太郎でしたが、次々と起こる不可解な出来事に巻き込まれていきます。

果たして、連続放火に隠された真実とは?

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『ハヤブサ消防団』結末と犯人ネタバレ

以下ネタバレを含みますので、未読の方はご注意下さい。

ソーラーパネルと新興宗教の繋がり

連続放火の謎を解くカギは、最近 村にやって来ているソーラーパネル販売業者とオルビス・テラエ騎士団という新興宗教団体との関係にあります。

実は放火されたどの家も、火事のあとに金に困り、ソーラーパネル販売業者に土地を売却していたのでした。

そして、ソーラーパネル販売業者は、オルビス・テラエ騎士団という新興宗教の隠れ蓑となって、資金集めを行っていました。

オルビス・テラエ騎士団は高斎道春という人物を神の代理と崇める新興宗教で、過去には脱退しようとする信者12人を拷問の末、命を奪う事件を起こしていました。

そんな危険なオルビス・テラエ騎士団に以前 入信していた信者がいました。

それは、東京から3年前に八百万町に移住してきた映像クリエイターの立木綾で、過去には教団の広報担当を担っていました。

太郎は、彩が教団の内通者と疑いますが、彼女は教団に友人が抹殺されたことを知り、怖くなって人目のつきにくいハヤブサ地区に逃げてきただけだと説明しました。

教祖である高斎が逮捕されホッとしていた彩でしたが、あるとき町おこしイベントで、オルビス・テラエ騎士団にいた人物と会ってしまいます。

それが、ソーラーパネル販売業者の営業を担当していた真鍋という男だったのです。

はびこるカルト宗教

綾は元信者という立場から、住職の江西佑空、集落の内情に詳しい山原賢作と共に、太郎の捜査仲間に加わります。

探偵さながらに事件を追う太郎のもとに、親戚の仏壇屋店主・野々村久則から、最近 ハヤブサ地区のなかで仏壇仕舞いをする住民が増えているという情報が入りました。

太郎は、オルビス・テラエ騎士団が住民たちを巧妙に勧誘して徐々に信者を増やし、このハヤブサ地区に教団の拠点を作ろうとしているようなのです。

それは、太郎が想像していた以上に、カルト宗教が村に根を張っていることを意味していました。

家紋の秘密

そんななか、太郎が教団の内通者として疑っていた郵便局長の吉田夏生の家が放火され、頭を殴られ亡くなってしまうという事件が発生します。

夏生はこれまで教団の信者として放火に加担していたようですが、太郎に疑われたことで教団から消されてしまったのです。

そして、太郎は夏生の事件が起こる前に、家の近くの墓地で教団のシンボルである十字架にソックリな家紋を見つけていました。

それは、「山原一本矢」という家紋で、このあたりを治めていた豪族・山原家の本家を象徴するものでした。

オルビス・テラエ騎士団と村の共通点を見つけた太郎は、山原本家の血筋を受け継ぐ者が教団の上層部にいるのではないかと考えました。

そこで、山原家の家系図を調べていた太郎は、町長・信岡信蔵の妹であり、現在は行方不明の展子に目を付けます。

村と教団を繋ぐ人物とは

実は展子は、信蔵の父・山原信匡と妾との間の子どもでしたが、信匡が引き取って信蔵の妹として妻・ときに育てさせました。

しかし、信匡が早くに亡くなったことで、ときは実家に戻ることになり、血の繋がらない展子は、江西という家に養子に出されてしまいます。

江西といえば、寺の住職である江西佑空と同じ苗字です。

江西家では、子どもはいませんでしたが展子を引き取ったあとに佑空という男の子が誕生しました。

そして、展子は養父母がなくなったあと、働きながら歳の離れた弟の佑空を大学まで行かせてやりました。

その後 展子は働いていた会社が倒産し、その傷を癒すため世界を旅していたところ、後のオルビス・テラエ騎士団の高斎道春と出会います。

その後、カリスマ性のある高斎の右腕として経営面で教団を支え、規模を大きくしていった展子でしたが、29歳で病気のため亡くなってしまいます。

一方 佑空には、偶然にも姉が生まれたハヤブサ地区の住職を継ぐ話を持ち掛けられ、移住することになったのです。

そんななか、佑空は姉がいなくなったオルビス・テラエ騎士団が、社会を震撼させるような事件を起こしていることをニュースで知ります。

「姉のやってきたことが何の意味も価値もなくなり、忘れ去られてしまう。」そう思っっていた佑空の元に、新しい教祖である杉本登が訪れ「展子を“聖母”にしてハヤブサ地区を聖地にしたい」と打ち明けられます。

※小説のなかで杉本登は、名前を枝島考多と変え、タウンソーラーの代表取締役として登場。

江西は、教団に協力こそはしませんでしたが、ハヤブサ地区とオルビス・テラエ騎士団の関係は知っていたのです。

そして、教団の侵略を食い止めるべく、影ながら寺を守るため太郎に協力してきたのでした。

結末

教団のターゲットは、すべてを知ってしまった太郎に向けられました。

そして、彩は教団から抜けておらず、彼らに太郎の動きを報告していました。

綾が教団から逃げ出したいと思っていたのは本当ですが、町おこしで見つかり、脅されて再び利用されていたのです。

彩はすべてを太郎に話し、太郎や村の人々との出会いは宝物であったと伝えましたが、教団はそんな彩の様子を知り、口封じのために銃を持って押しかけてきました。

そこで、彩をかばった太郎は撃たれましたが、一命はとりとめ、彩も助かりました。

真鍋は現行犯逮捕され、オルビスの教団に捜査が入り幹部も逮捕されました。ーEND-

『ハヤブサ消防団』感想

閉鎖的な田舎が舞台の土着ミステリーといえば、『ガンニバル』『鵜津川村事件』などが思い出されますが、グロさや血縁関係の濃ゆさは、それらの作品に比べてマイルドでした。

前半は、自然の美しさ、消防団たちとの居酒屋トーク、田舎あるあるなど、牧歌的なエピソードが続きますが、後半は一転してサスペンス要素がビンビンになってきます。

主人公は、スローライフを満喫するどころか、作家ゆえの推理上手で大忙しwww。

都会人なのに、田舎特有のしがらみやめんどくさい自治活動も大らかに受け入れるとか、移住者の鑑ですね。

展開としては、ハヤブサ地区の美しい自然が太陽光パネルに侵され、大らかな住民が新興宗教によって浸食される様子は、背筋がヒヤッとしました。

地味に怖かったのは、太郎の近所の野々山瑛子という老婆。

綾によって後に信心深い純粋な人と明かされましたが、墓地を徘徊し太郎をみてニヤニヤ笑うシーンは怖すぎです。

それにしても、田園ミステリーというだけでも難しそうなのに、そのなかに今 問題になっているカルト教団や太陽光パネルを絡める展開はお見事でした。

登場人物はみーんな怪しく、混沌、ドタバタなのも池井戸作品なので想定内。

回収されていない伏線がちょっと残念ではあるけども…。

田舎生活のリアリティと荒唐無稽な真相がうまく融合していて、下町ロケットや半沢直樹の様な経済小説には味わえない池井戸作品に仕上がっていて新鮮でした。

マドンナの彩さんや、次々に起こる騒動や事件、犯人捜し、エンタメ要素も十分なので、ドラマ化にもピッタリなので映像化を楽しみにしています。


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