『あなたの隣に誰かいる』ネタバレ！最終回までのあらすじ結末を相関図付きで

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2003年のドラマ『あなたの隣に誰かいる』は、夏川結衣さんとユースケサンタマリアのW主演のサスペンスホラーです。放送当時、とんでもなく奇妙で恐ろしい展開に引き込まれた記憶があります。そこで今回は、ドラマ『あなたの隣に誰かいる』のあらすじから結末を振り返ってみたいと思います。

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『あなたの隣に誰かいる』登場人物＆相関図

◆登場人物

◆松本梓・・・専業主婦。結婚前は雑誌モデルをしていた。
◆松本欧太郎・・・梓の夫。仲間と共同経営しているベンチャービジネスで成功していたが、現在下降気味。
◆松本鈴・・・梓と欧太郎の娘。5歳。喘息を患う。
◆澤村数馬・・・松本家の隣人。経営コンサルタント。青い瞳を持つ。梓のかつての浮気相手・久遠駿介に瓜二つ。
◆澤村愛子・・・数馬の妻。和馬に借金を肩代わりしてもらう代わりに偽りの夫婦を演じている。
◆久遠駿介・・・梓の5年前の不倫相手。梓にストーカー行為を行い、梓と樹里により葬られる。
◆草間五郎・・・元判事。秋月一家殺人事件で秋月隆雄に死刑判決を下したが、それが間違いだと知り、松本家の謎を追う。
◆柏木里美・・・草間の付き人。フリーライター。行方不明の末に亡くなった父の真相を探っている。
◆柏木雅夫・・・里美の父で元判事。秋月一家殺人事件を調べているなか行方不明になる。
◆有島樹里・・・梓の親友。梓と共に久遠駿介を海に葬った忌まわしい過去を持っている。欧太郎に好意を抱く。
◆藤成正毅・・・欧太郎の友人。精神科医として梓を診察しの梓と久遠駿介の接点を見つける。
◆濱口琴音・・・欧太郎が経営する会社の社員で彼の浮気相手。
◆車田行生＆美佐江夫妻・・・松本家の向かいの住人。
◆三好卓朗＆文子夫妻・・・夫は妻・文子との夜の営みを写真に撮って投稿する趣味がある。妻は希里が丘町の出身でなく梓に異常な好意を抱く。
◆網川睦子・・・希望が丘町の自治会長。マダムのように上品だが、梓を快く思わず陰で暴言を吐く。
◆布部サキ・・・希望が丘町を徘徊するホームレス。希里が丘町を未だに霧子村と呼び、過去の出来事を日記に記録している。
◆星野智嗣・・・神奈川県公安委員会神奈川県警察本部所属の刑事。草間に協力する。
◆秋月涼子・・・梓の母。かなりの美貌を持つ。35歳で亡くなっている。
◆秋月隆雄・・・梓の父。酒癖が悪かった。秋月一家惨殺の犯人として草間に死刑判決を下されてしまう。

◆相関図

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『あなたの隣に誰かいる』最終回までのあらすじ＆結末

1話◆「死者ノ住ム町」

平凡な夫婦・梓（夏川結衣）と欧太郎（ユースケ・サンタマリア）のもとに、不動産業者の菅谷（谷津勲）が訪ねてきた。生き別れていた欧太郎の父が残した家を相続してほしいと告げられた2人は郊外の住宅地・希里が丘へ。古びた家を気味悪がる梓だが、ぜんそくを患う娘・鈴（山田夏海）のため、引っ越す。奇妙な住民や地域ルールの強要に不安を覚えた梓は、ある日、3つに折られたマッチ棒を道端で発見。過去の男・駿介（北村一輝）との忌まわしい記憶を思い出す。出展元:FOD-フジテレビ

2話◆「恐怖ノ隣人」

梓（夏川結衣）は、海で死亡したはずの昔の浮気相手・駿介（北村一輝）に似た隣人・数馬（北村・2役）と出会い、動揺していた。幼稚園に通う子供の母親たちのグループ対立にも巻き込まれ、欧太郎（ユースケ・サンタマリア）に相談を持ちかける。一方、30年前に起きた一家惨殺事件を担当した元判事・草間（いかりや長介）は、判決を覆す証拠を入手。事件を洗い直す。出展元:FOD-フジテレビ

3話◆「隣の夫との禁断の関係」

幼稚園児・タクの母、光恵（かとうあつき）や、”タクママ”派の母親が大ケガを負った。梓（夏川結衣）は、町のホームページで自分が犯人扱いされていると気づき、驚愕。さらに、鈴（山田夏海）がいじめに遭っていると知った梓は、幼稚園を休ませようと欧太郎（ユースケ・サンタマリア）に提案。欧太郎は健気に立ち向かおうとする鈴を見て反対するが、結果、鈴のぜんそくが再発してしまう。耐えかねた梓は鈴を守ろうと決意。しかし、姑・志摩子（梶芽衣子）から冷たくされた挙げ句、何者かに欧太郎の不倫を密告された梓は、信じるものをなくし、家を飛び出す。夜道で梓は、町で起きた”火付け魔事件”の犯人らしき人物に遭う。出展元:FOD-フジテレビ

4話◆「悪魔ノ誘惑」

鈴（山田夏海）を志摩子（梶芽衣子）に引き取られた梓（夏川結衣）は、欧太郎（ユースケ・サンタマリア）への信頼も失いつつあった。そんな中、悩みを打ち明けるうちに数馬（北村一輝）にひかれはじめた梓。かつて駿介（北村・2役）と伝言のやりとりをした場所を数馬が知っていたことが気になり、再び現場へ。そこには死ぬ直前の駿介のメッセージが残されていた。出展元:FOD-フジテレビ

5話◆「情事ノ代償」

数馬（北村一輝）と寝たことを悔やむ梓（夏川結衣）は、友人・樹里（戸田菜穂）の家に居候を始める。欧太郎（ユースケ・サンタマリア）とも学生時代から親しかった樹里は、梓が家に来ていることを伝え、家事の手伝いをしに松本家を訪問。鈴（山田夏海）も樹里になつくように。後日、梓は欧太郎と話し合い、自宅に戻る一方で、数馬と関係を断とうとホテルで落ち合う。出展元:FOD-フジテレビ

6話◆「家庭崩壊」

松本家で負傷した樹里（戸田菜穂）が、ショックから幼児返りした。志摩子（梶芽衣子）は、身寄りのない樹里を引き取ろうと考える。一方、数馬（北村一輝）と梓（夏川結衣）の関係を知った欧太郎（ユースケ・サンタマリア）は、梓と向き合えずにいた。梓は欧太郎に謝り、鈴（山田夏海）のそばにいたいと願う。後日、鈴と公園にいた梓の前に数馬が姿を現わす。梓と欧太郎の険悪な状況を察していた数馬から、「僕と新しい家族を築けばいい」と迫られた梓は、その場を逃げ去る。その夜、梓は、数馬との不倫を聞き知った志摩子に、離婚するよう頼み込まれ困惑。そんな折、草間（いかりや長介）は、30年前の事件の手がかりを求めて松本家を訪れる。出展元:FOD-フジテレビ

7話◆「父と娘の絆」

鈴（山田夏海）が自分の娘だと勘づいた数馬（北村一輝）は、欧太郎（ユースケ・サンタマリア）のもとから連れ戻すように梓（夏川結衣）を脅迫する。そのころ、欧太郎は、志摩子（梶芽衣子）が深夜に家を徘徊する姿を目撃。さらに、樹里（戸田菜穂）に隠し部屋の場所を教えるよう詰め寄るなどの奇行に悩む中、志摩子がくせで描く”渦巻き”の落書きが、家中に広がっていることに驚愕。樹里に留守の間、志摩子のようすをうかがうよう頼む。一方で、欧太郎の体調に異常が起きていた。そんな折、梓のアパートに愛子（白石美帆）が現われる。出展元:FOD-フジテレビ

8話◆「もう一度、家族に戻りたい…」

鈴（山田夏海）から樹里（戸田菜穂）の奇行を聞いた梓（夏川結衣）は、欧太郎（ユースケ・サンタマリア）のもとへ急ぐ。同じく異変を感じた志摩子（梶芽衣子）と樹里に詰め寄ると、欧太郎に薬を投与していたことが発覚。欧太郎は病院に担ぎ込まれる。後日、見舞いに訪れた梓は鈴の生い立ちを欧太郎に問われ、何も答えられずに立ち尽くす。その会話を聞いていた志摩子は、鈴のＤＮＡ鑑定を強行。結果が出るまで鈴は、梓と暮らすことに。一方、一家惨殺事件を追う里美（佐藤藍子）は、再び井伏（児玉謙次）を訪問。数馬（北村一輝）の写真を見た井伏は動揺を見せる。出展元:FOD-フジテレビ

9話◆「蟲男の正体」

数馬（北村一輝）が鈴（山田夏海）を人質にとった。抵抗すればガソリンに引火する構えに、欧太郎（ユースケ・サンタマリア）は救う手立てを失う。そんな折、「まごころの泉の会」の立てこもり犯が車田（火野正平）との疑惑が浮上。欧太郎は車田家に集まる警察の目をそらし、逃げ道を確保する代わりに、鈴の解放を請う。一方、梓（夏川結衣）は地下室にとどまっていた。出展元:FOD-フジテレビ

『あなたの隣に誰かいる』最終回の結末をネタバレ

10話◆「大逆転！！」

数馬（北村一輝）に眠らされた欧太郎（ユースケ・サンタマリア）ら。部屋中にガソリンをまかれ、絶体絶命の状態に陥る。そんな中、地下室に監禁されていた梓（夏川結衣）は、命からがら脱出に成功。鈴（山田夏海）を連れ去った数馬を追う。一方、駿介（北村・2役）が北海道の児童施設に実在していたことを知った藤城（高知東生）は正体を欧太郎に伝えようとしていた。出展元:FOD-フジテレビ

数馬が火をつけようとするなか、元妻の澤村愛子（白石美帆）が現れ、彼に手錠をかけます。

結局、数馬の動きを完全に封じることができなかった愛子は、命を奪われてしまいました。

直後、愛子の通報により警察が駆けつけますが、パトカーのサイレンを耳にした数馬は、自分で自分を傷つけ救急車で搬送されます。

しかし、途中で数馬はナタをしのばせて救急車から逃走。

一方、棺から脱出した梓は、鈴が描いた鳥居の絵を見て、30年前の記憶を思い出します。

そして、幼少期に自分も連れていかれた鳥居に鈴もいると確信した梓は、すぐに神社に向かいます。

目当ての黒鳥居を見つけた梓は、 欧太郎と鈴を探しますが、欧太郎は数馬に竹で刺されてしまいます。

祠のなかで鈴を見つけた梓でしたが、そこに数馬が姿が。

とっさに梓と鈴は軒下に隠れ、欧太郎と携帯電話で連絡をとろうとしますが、バッテリーの充電が切れてしまいます。

意識を失いつつある欧太郎の耳に、遠くにいて届くはずのない鈴の助けを呼ぶ声が聞こえてきました。

力をふりしぼって梓と鈴の元にたどり着いた欧太郎は、そこで数馬と揉み合います。

二人に「逃げろ！」と叫ぶ欧太郎でしたが、心配した鈴が思わず欧太郎の元に駆け寄ろとします。

鈴を守ろうとした欧太郎は、数馬を道づれにして崖を飛び降りました。

幸い欧太郎は命に別状はなかったものの、数馬は竹に刺しぬかれ絶命していました。

安堵した三人は車で逃げようとしますが、そこに亡くなったはずの数馬が斧を片手に立っていました。

もはや絶体絶命というとき、草間（いかりや長介）の計らいで駆けつけた警察が数馬に向かって発砲し、射殺。

その後、警察は数馬が過去に起こしてきた事件には目を向けず、単なる凶悪犯として事件を片付けました。

そんななか草間は、柏木里美（佐藤藍子）の父・雅夫が秋月一家惨殺事件の捜査の拠点としていたホテルカリフォルニアを訪れ、蟲の標本と、「蟲切丸」と呼ばれる刀の一部を発見します。

草間は、霧子村で30年周期に起こる忌まわしい事件の呪いを断ち切るため、数馬と対峙し、自らの血を染み込ませた「蟲切丸」の短刀で数馬を刺殺。

その際に数馬の耳から出てきた蟲も踏みつぶしました。

悲しき宿命に終止符が打たれ、松本家は心機一転引っ越しすることになりました。

そんななか、隣の空き家に、ある家族が引っ越しをしてきました。

挨拶をしようと出て来た人物は稲葉（役所広司）という男でした。

見知らぬ人物でホッとしたのも束の間、梓が隣にいる妻に目をむけると…

そこには、欧太郎がかつて浮気していた濱口琴音にソックリな女性が佇んでいました。－END－

『あなたの隣に誰かいる』感想

2003年にフジテレビで放送されたドラマ『あなたの隣に誰かいる』ですが、なかなかのトンデモ作品にもかかわらず、しばらく忘れていました。

久しぶりに見返してみると、不倫サスペンスに土着ホラーが組み合わさった、めちゃくちゃ良くできたドラマでしたね～。

脚本が、『大豆田とわ子と三人の元夫』『花束みたいな恋をした』『怪物』などで知られる坂元裕二さんと後から知って納得。そりゃ面白いわけだわ。

キャストで言うと、なんといっても不老不死の蟲の男を演じた北村一輝さんの怪演が光ってましたね。

最初は穏やかで優しそうな人物を演じながらも、不気味な笑みのせいでヤバさが隠しきれていない！！

またご近所さんの奇行が、いかにも秘密をかかえてます感満載でミスリードもうまい。

結局、幼稚園のトラブルや、おかしなご近所さんたちは事件には関係なかったんですが、これも血の宿命を背負う梓が引き寄せたものなのでしょうか。

忘れてはならないのが、ありえない展開に説得力を持たせていたいかりや長介さんの演技です。

長さんは2003年に病気を公表されているので、本作が最後のドラマ出演だったのも感慨深い…。

少々強引な展開も目につくドラマではありますが、最近では見られないぶっ飛んだストーリーと北村一輝さんの偏執的な演技は一見の価値ありですので、ぜひ楽しんで見てくださいね！

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