ドラマ『ライオンのおやつ』相関図&原作の(少し)ネタバレと感想

ドラマ

若くして余命宣告された女性・雫が、瀬戸内の島にあるホスピスで余生を過ごすドラマ『ライオンのおやつ』。綺麗な海、爽やかな風、美味しい料理と温かい雰囲気に包まれる「ライオンの家」では毎週日曜日に入居者がもう一度食べたいおやつをリクエストできる「おやつの時間」があります。雫は自分がどんなおやつを選ぼうか迷いながら、自分の最期の時間に向き合います。そんな食べること、生きることを瑞々しく描き出す感動のドラマ『ライオンのおやつ』のキャスト・相関図、原作のあらすじと少しネタバレをご紹介いたします。

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『ライオンのおやつ』相関図

『ライオンのおやつ』キャスト一覧

『ライオンのおやつ』では、クセのある人物は多く登場しますが、嫌な奴はほぼ出てきませんwww。では、早速『ライオンのおやつ』の登場人物キャストをご紹介いたします。

土村芳

29歳。癌を患い余命宣告をされ「ライオンの家」で残りの日々を過ごすことを決め島を訪れる。幼い頃、両親を事故で無くし、叔父に育てられた。

田陽地(タヒチ)竜星涼

島に移住し、農業を営む青年。「ライオンの家」にやって来た雫と仲良くなる。

管理人鈴木京香

「ライオンの家」を営む管理者。マドンナと名乗り、「笑顔ですよ。いつも笑って過ごしましょう。」と入居者たちの余生を静かに温かく見守る。

粟鳥洲友彦和田正人

「ライオンの家」入居者。女好きで下ネタや冗談ばかり言うが、以前はお堅い仕事をしていた。

狩野シマかとうかず子

ライオンの家のおやつ担当。入居者が最後に食べたい思い出のおやつを再現する。

狩野舞濱田マリ

ライオンの家の食事担当。朝のおかゆが好評。

坂口弘人石丸幹二


雫の育ての親であり雫の叔父にあたる。雫を実の子どものように愛情を注いで育ててきた。チェロが趣味。

坂口早苗西田尚美

雫の育ての親・弘人(演:石丸幹二)の妻。雫と打ち解けられないまま離れて暮らしている。

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『ライオンのおやつ』原作(少し)ネタバレと感想

『ライオンのおやつ』原作

ドラマ『ライオンのおやつ』は 小川糸さんによる同名小説が原作です。

小川糸さんといえば、2012年には仲里依紗さん主演で『つるかめ助産院』、2017年には多部未華子さん主演で『ツバキ文具店』などの作品がNHKでドラマ化されました。

今回の『ライオンのおやつ』で3作目ということなので、NHKお気に入りの作家さんですね。

『ライオンのおやつ』原作の少しネタバレと感想

主人公は33歳の女性・海野雫。それなりに恋愛もして、仕事もしながら真面目に生きてきましたが、ステージⅣのガンが発覚し、余命宣告を受けてしまいます。

ちなみに、海の雫はラテン語でローズマリー(海marinusのしずくros)と言って、その花言葉は「思い出」「静かな力強さ」「私を忘れないで」です。主人公の名前がすでに、すべてを表現していて泣けるんですよね。

雫は、抗がん剤治療を行ったこともありましたが、思うような効果もえられず、延命治療を受けないことを選択し、家族に内緒で瀬戸内海にある療養施設「ライオンの家」で最期の時間を過ごすことにしました。

「ライオンの家」は瀬戸内海に浮かぶレモン島と呼ばれる小さな島にあります。このホスピス「ライオンの家」を切り盛りするのは、白髪混じりの髪をおさげに結った通称“マドンナ”という女性。

そんなマドンナを支える周囲の人々もとてもユニーク。叶姉妹と一字違いの老女・狩野姉妹は料理担当、入居者に歌を聞かせるカモメちゃん、マドンナに呼ばれて島でワインを作る田陽地(タヒチ)くんなどがいます。

雫は、父代わりだった叔父から毎年プレゼントされたぬいぐるみに囲まれ、六花(ろっか)という名のかわいい犬と親友になり、田陽地くんとデートをして、毎朝振る舞われる絶品のお粥に舌鼓をうち…こんな日々が長く続いて欲しいと思うようになっていきます。

これまで、相手の気持ちを推し量り、自分を犠牲にしてきた雫でしたが、「ライオンの家」の包み込むような優しさに触れ、次第に我慢せずに最期は自分のためだけに「生きる」と決めるのです。

そんな「ライオンの家」には、「おやつの間」という時間があり、毎週日曜日の午後三時にお茶会のようなものが開催され、厳選な抽選で選ばれた入所者の もう一度食べたい思い出のおやつが振る舞われます。しかし、雫は「どんなおやつを選ぼうか?」と迷っていました。

マドンナは

「おやつは体には必要にないかもしれませんが、おやつがあることで人生が豊かになるのは事実です。おやつは心の栄養、人生へのご褒美だと思っています。」

と話します。

確かに、気難しい入所者もおやつを目の前にして、口に運ぶ様子はまるで童心にかえったような表情をします。

やがて死が近づくにつれて、雫の意識は夢と現実の間を行き来するようになります。この辺りから読み手も、死ぬことの怖さよりも、寂しさや晴れやかさを感じるようになっていくのではないでしょうか。

瀬戸内海の澄んだ美しい風景と、陽だまりのような文章で綴られた生と死の時間は、読み終わったあとに、本を抱きしめしばらく余韻に浸りりたいと思ってしまうほど温かな気持ちに包まれます。こんな穏やかな最期であれば、死ぬこともそこまで怖く感じなくなり、今を丁寧に生きようと思わせてくれる作品です。

少し気になったのは、児童書のような雰囲気の中に性的な表現がたまに出てくること。激しい描写ではないものの、下ネタが苦手な人は少し戸惑ってしまうかもしれません。ドラマでは、さすがにカットかマイルドな表現になりそうです。

さて、最後に雫が選んだ「おやつ」は何でしょうか?そして、父代わりになった叔父との関係は修復できるのでしょうか。

前半にはさほど気にならない伏線があるのですが、なんと後半に怒涛の感動の回収が待ち受けているのでお楽しみに。

次のNHKドラマ『白い濁流』相関図キャストは⇒こちら

最後に

命が尽きていく話ですが、重さを感じさせず、胸にスーッと染み込むような言葉で綴られていく『ライオンのおやつ』。ドラマでは、美しい島の風景と美味しい料理やおやつの映像にも期待したいですね。

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