『麒麟がくる』の意味には明智光秀と戦国時代に深い関係があった!

大河ドラマ

2020年のNHK大河ドラマは『麒麟がくる』ですが、主人公・明智光秀の名前がタイトルのどこにも入っていません。

では『麒麟がくる』というタイトルには、どんな企画意図が込められているのでしょうか。

「動物のキリンと関係あるの?」と思ってしまいますが、そうではありません。(まったく関係ないとは言い切れないのですが・・・)

この記事では、『麒麟がくる』の意味や明智光秀との関係について迫ってみたいと思います。

-Sponsored Link-

『麒麟』とは?どんな生き物?

まずは『麒麟がくる』の 麒麟の存在から子紹介したいと思います。

麒麟とは?


麒麟はキリンと読みますが、私たちが良く知る首の長いキリン(ジラフ)を指すものではありません。

中国では、動物のキリンは长颈鹿(首長鹿)と言います。

中国で麒麟が意味するものは、「チーリン」と呼ばれる伝説の霊獣を指し、龍や鳳凰と並ぶ聖獣でもあります。

キリンビールのラベルに描かれているのが「麒麟」で、 瑞獣すなわち吉兆として現れる伝説の生き物です。

霊獣・麒麟とは

中国で古くから伝わる霊獣・麒麟は、見た目は怖そうですが性格はとても温厚で虫も殺せないほど優しい生き物として知られています。

全体に覆われた毛やウロコは黄色く、体高は5mもあり、龍や虎、獅子の見た目を取り入れた姿をしています。

麒麟がくると・・・

二千年生きると言われる麒麟が表れるところには、必ず良いことが訪れるとされています。

子宝を授けてくれる

麒は雄を、麟は雌を表しているともされ、子供を授けてくれたり、子孫繁栄や長寿の象徴でもありました。

中国では、跡継ぎがいないことは最大の親不孝とされ、男児を授かれるようにすがったのが麒麟でした。

風水での意味

風水で麒麟は、白虎の凶性を打ち消す意味としても使われます。

「鎮」の作用がとても強く、あらゆる災いごとを消してくれるとして中国では古くから家の中に飾られます。

日本では首の長い動物をキリンと呼ぶのは?

日本では、なぜ首の長い動物を“キリン”と呼ぶようになったのでしょうか。

アフリカ航海

中国の明朝の時代に武将・鄭和は永楽帝の命令でアフリカへの大航海を行います。

その旅の途中でキリンを得ることになり、それを永楽帝に「麒麟」と名付けて献上しました。

麒麟と名付けた訳

なぜ鄭和がキリンを麒麟と名付けたかという理由には諸説ありますが、現地の人が“ジラフ”と呼んでいたのが“キリン”と聞こえた説と、永楽帝を喜ばすために“善政をしいた時のみ現れる”という麒麟から名前を取ったという説があります。

日本での麒麟

日本に動物のキリンがやってきたのは明治時代のこと。

その当時の上野動物園の園長が、鄭和と麒麟の逸話をもとに付けられたと言われています。

-Sponsored Link-

大河ドラマ『麒麟がくる』の意味とは

2020年大河ドラマ『麒麟がくる』のタイトルには、一体どのような意味が込められているのでしょうか。

明智光秀は麒麟児?

才能と徳を備えた人物のことを 麒麟児と呼ぶのをご存知でしょうか?

日本語で似たようなものでは“神童”という言葉もありますね。

中国では、相手にお世辞を言うときに「お宅の麒麟児は元気ですか?」という風に使ったりもします。

そして 主人公・明智光秀は、素晴らしい知恵を持った戦略・戦術に優れた“智将”と呼ばれ、光秀が統治した地域では、百姓たちから慕われる人徳のある人物だったと伝承されています。

そんなエピソードより、麒麟児=智将・明智光秀を表してタイトルにした可能性もあります。

明智光秀の生い立ち

仁のある政治を行う時に必ず現れる麒麟

『麒麟がくる』公式サイトでは、

王が仁のある政治を行う時に必ず現れるという聖なる獣、麒麟きりん
応仁の乱後の荒廃した世を立て直し、民を飢えや戦乱の苦しみから解放してくれるのは、誰なのか…
そして、麒麟はいつ、来るのか?

とあります。

明智光秀が生きた時代は、戦乱の苦みに喘ぎ、民は飢え、荒廃した世の中でした。

そのため人々は、仁のある政治を行うときにあらわれる“麒麟”を待ちわびます。

「仁のある政治」というのは、 民衆を思いやり恵み深い善政ということです。

その仁者が、光秀を指すのかは分かりませんが、麒麟がどの英雄の前に現われるのかー。

という問いも含んでいるようです。

『麒麟がくる』キャスト・相関図・あらすじ

最後に

本能寺で信長を討った裏切り者と言われる明智光秀ですが、今回の『麒麟がくる』では、その謎めいた半生にスポットを当てた興味深い内容となっています。

「麒麟とは何なのか?」「麒麟はいつ、だれの元に来るのか?」という問いの答えを見届けるためにも、2020年大河ドラマ『麒麟がくる』は見逃せませんね。

-Sponsored Link-

  1. この記事へのコメントはありません。