海外で評価されている日本映画トップ10!世界で本当の人気作は?

映画

日本ではあまり知られていないけれど、海外では評価の高い日本映画は意外と多いものです。

最近では、海外の映画祭で賞を獲ったことで、国内で注目されることも珍しくありません。

そこで今回は、21世紀に生まれた日本映画の中から海外で評価され、人気の高い作品トップ10をご紹介いたします。

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海外で評価の高い人気の日本映画トップ10

【10位】茶の味(2003)

監督 石井克人
出演者 浅野忠信、土屋アンナ
海外の評価 カンヌ国際映画祭監督週間オープニング作品

海外では「The Taste Of Tea」の名前で知られる、『鮫肌男と桃尻女』の石井克人が監督した2004年公開の『茶の味』。

淡々とした家族の日常を描いた作品と思いきや、突然シュールな映像に切り替わるという不思議映画。

マニアックなため日本では、あまりヒットはしませんでしたが、「郷愁をさそう日本の風景と、エッジの効いたカットが斬新」と海外から人気の高い作品です。

【9位】愛のむきだし(2009)

監督 園子温
出演者 満島ひかり、西島隆弘、安藤サクラ
海外の評価 第59回ベルリン映画祭カリガリ賞・国際批評家連盟賞受賞

海外でも人気の園子温監督作品のなかでも、評価の高い『愛のむきだし』。

240分近くある怪作のせいか、日本での評価は低め。

しかし、宗教、犯罪、カルト集団、三角関係、女装など、日本のアブノーマルな世界をディープに描いているなど海外の映画ファンには高評価。

一見、キワモノ系に分類されそうな作品ですが、幼少期に母を亡くした主人公が愛を求める究極の純愛映画です。

【8位】HANA-BI(1997)

監督 北野武
出演 北野武、岸本加世子、大杉蓮
海外の評価 第54回ヴェネツィア国際映画祭金獅子賞

過激な暴力シーンと夫婦愛を描いた『HANA-BI』は、日本を含め世界各国で数々の賞を受賞しました。

富士山、浮世絵、花火、寺、桜、凧揚げなど、日本的なカットを多く取り入れるなど、北野監督が海外を意識して撮ったことも、評価に繋がっている気がします。

【7位】オーディション(1999)

監督 三池崇史
出演者 石橋凌、椎名英姫
海外の評価 第29回ロッテルダム国際映画祭 国際批評家連盟賞、オランダジャーナリズム連盟賞

三池崇史監督の才能が光る和製ホラー映画ですが、国内よりも海外でその名が知られる『オーディション』。

海外の試写会の際には、観客がショックで倒れたり、女性が三池監督に「この悪魔っ!」と叫んだほどの問題作。

幽霊が出てくるわけでもなく、スプラッターがあるわけでもないのですが、中盤以降の怒涛のエグさは目を覆いたくなるほど。

海外の人と、日本のホラー映画の話をすると必ず名前が上がる作品です。

【6位】嫌われ松子の一生(2006)

監督 中島哲也
出演者 中谷美紀、瑛太、柴咲コウ 他
海外の評価 第1回アジア・フィルム・アワード女優賞

「ワクワクさせ、面白く、知的で、空想的。絶対みるべきだ。これがハリウッド映画だったら、すべてのアカデミー賞を征服し、『ラ・ラ・ランド』のような記録を達成しただろうに、そうでないのは実に悲しい」

と大絶賛された『嫌われ松子の一生』。

とりわけ海外で評価されたのは、松子の身に降りかかる悲劇→救いへの構図と、アニメを取り入れた極細の映像美。

『ダンサー・イン・ザ・ダーク』や『ラ・ラ・ランド』に匹敵する、日本を代表するミュージカル映画です。

【5位】リング(1998)

監督 中田秀夫
出演者 松嶋菜々子、中谷美紀 他
海外の評価 韓国、アメリカでリメイク版制作

日本でも社会現象化した『リング』は、海外ではジブリ・北野についで人気があり、リメイクされたほど。

最近は、ビデオテープをコピーするという習慣がなくなったので、若者にはちょっと古く感じるかもしれませんが、あのジメジメした恐怖は日本ホラー映画そのもの。

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【4位】万引き家族(2018)

監督 是枝裕和
出演者 リリーフランキー、安藤サクラ 他
海外の評価 第71回カンヌ国際映画祭 パルム・ドール

カンヌ国際映画祭で、最高賞であるパルムドールを受賞した『万引き家族』。

海外では、社会問題をあつかった日本映画を観る機会がないので、新鮮に感じたようです。

オバマ前大統領も、「2018年お気に入りリスト」に本作を選んでいます。

↓【万引き家族キャスト一覧】松岡茉優・安藤サクラの評価は⇒こちら

【3位】バトルロワイヤル(2000)

監督 深作欣二
出演者 藤原竜也、北野武、前田亜季
海外の評価 米映画評論サイトRotten Tomatoesで43件のレビューに基づき、86%の評価を得た。

中学のクラスメイトが生き残りをかけて、殺し合うセンセーショナルな設定が話題をよんだ『バトルロワイヤル』。

北野武が教師を演じ、チョイ役で出ていた栗山千明をタランティーノが気に入り『キル・ビル』に出演おを依頼したのは有名な話ですね。

西洋からの評価も高く、

「挑発的で、面白く、暴力的で、大部分の生徒に同じように注意を払いながら、よく考えられた物語の裏側の細部を表示する脚本によって支持された」

とされています。

↓ハリウッドで本当に有名な日本人女優は⇒こちら

【2位】誰も知らない(2004)

監督 是枝裕和
出演者 柳楽優弥、YOU 他
海外の評価

「巣鴨子供置き去り事件」という実在する事件を題材にした映画『誰も知らない』。

子ども、母親を演じたタレントのYOUは演技経験がなかったが、結果的にドキュメンタリーのようなリアリティを醸し出し評価につながりました。

海外の試写会で「あのヒドイ母親を演じた女優は誰なんだ?」と観客が息巻き、クレジットの「YOU」という名前を見つけ、ザワついたというエピソードもおもしろいです(笑)。

【1位】おくりびと(2008)

監督 滝田洋二郎
出演者 本木雅弘
海外の評価 第81回アカデミー賞外国語映画賞

西洋のホラー映画では、遺体はおぞましいものとされるので、当初は、日本の遺体を清めるという行為は奇妙に感じたようですが、日本独自の死生観や葬儀文化を知るにつれ、その情緒に満ちた行為を理解したようです。

映画を観た海外の人ったいからも、「人生でトップ5に入る作品」「音楽がすばらしい。宝石のような美しい映画」「ユーモアとシリアスのバランスが良い」など大絶賛です。

最近では、中国でその世界観が高く評価され、異例の大ヒットを記録しています。

↓日本アカデミー賞が“やらせ”“意味ない”と言われる胡散臭い理由↓

最後に

海外で人気のある日本映画では、納得の作品もあれば意外な作品もランクインしていましたね。

日本では過小評価されている作品もありますので、もし見たことがない方は、この機会に視聴してみて下さいね。

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