『教場』後編ネタバレ!あらすじから結末まで

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警察学校の教室は「教場」と呼ばれる。学校では、警察になるために体を鍛え、法律を習い、犯罪者を検挙する技術を学ぶ。しかし、風間という教官は、生徒の弱さや、嘘や隠し事を次々と暴いていった。警察学校という場所は、愛情を持って生徒を育てる場ではなく、警察官としての適性を欠いた生徒を容赦なく追い出す場所だった。今回は、警察学校の冷徹な教官を木村拓哉さんが演じたフジテレビドラマ『教場』後編のあらすじ・結末ネタバレをご紹介いたします。

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『教場』後編のあらすじ~結末ネタバレ

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創傷

南原哲久(井之脇海)・・・銃マニアで異常な執着を見せる。楠本しのぶに好意を寄せる。
宮坂定(工藤阿須賀)・・・元小学校の教師。免許をとりたての頃に事故をおこし、平田の父である警官に助けられた。

宮坂定は、南原哲久に届け物をするために部屋を訪れたが、あいにく南原は留守だった。

宮坂が部屋に入り何気なく、本棚を見ていると、表紙が隠された銃の専門書が何冊も置いてあることに気づいた。さらに、引き出しを開けると、何かの部品のようなものが入っており、ベッドの下からは、手作りの銃が見つかった。

南原が銃を隠し持っていることに驚く宮坂だったが、いきなり後頭部を殴られ倒れてしまう。殴ったのは南原で、宮坂の頬に銃を突きつけながら「これ。本物だよ。誰にも言うなよ。撃っちゃうよ。」と不気味に笑い、宮坂の警察手帳を人質に取った。

宮坂は、殴られたことにより、医務室のベッドで横になっていた。すると、風間がやってきて「大丈夫か?」と尋ねた。宮坂は「風呂場で足を滑らせて転んだだけです。もう大丈夫です。」と答え、南原のことには触れなかったが、風間は「入浴したのは、705号室の南原に手紙を届けた後か?」と言って、去っていった。

その後、南原は脅すように宮坂に目配せをしたり、指で銃の形をつくり撃つフリをしてくるようになった。一方、風間は、最近浮かない顔をしている宮坂をひそかに気にかけていた。

ある日、南原は休日に手を怪我し、水難救助の授業を見学していた。すると風間がやってきて「手を怪我したそうだな。」と話しかけてきた。南原は「友達とキャンプに行って、ふざけていてナイフで切ってしまいました。」と説明すると、風間は「どこのキャンプ場だ?病院には、ちゃんと言ったのか?」と質問を投げかけた。

そんなある日、風間に呼び出された宮坂は、「警察手帳を出せ。」と言われた。しかし、宮坂は2日前に手帳を南原に取られていた。警察手帳は「紛失したら即、退校」と言われるほど大切なものだ。風間に手帳が紛失したことを知られてしまった宮坂の頭に、退校という文字が浮かんだ。

射撃訓練の授業の後、宮坂と南原だけが風間によって残された。風間は「宮坂の撃ち方は、まるでなってない。反対に南原は、実に見事だ。特別に講義してくれ。撃ち方のコツを教えて欲しい。」と言った。

南原は、自分が好きな射撃で褒められたことが嬉しくなり、「銃をおもちゃみたいに思えば恐怖心はなくなります。それとSW有効射程は40mだけど、まず当たらないなんだよな~。弾って真っ直ぐ飛ばないわけ。だから銃のクセを見つけること…」などと饒舌に話始めた。

風間は「南原は、銃が好きなんだな。それより宮坂が無くしたものを君は知ってるか?あと、君は誰かに見られて困るものは持っているか?」と聞いた。すると突然、射撃場のドアが開き、男子寮を捜索していた服部教官たちが、トイレから見つかったという密造銃の入った袋を持ってきた。

風間は、密造銃は南原のものだとし、南原がよく手を汚していたのは、金属のさび止めのせいだと言った。さらに、手を怪我をしているのは、この前の休日に、実家で銃を組み立てたときに暴発したからだろう。と問い詰めた。

風間は、南原が手の治療で訪れた病院から診断書を取り寄せた、診断書に挫裂創の文字をかくにんしていた。挫裂創とは、火傷をともなった傷であり銃の弾が当たったときに出来ることもある傷だった。

南原は「その銃は、おもちゃです。弾も偽物です。」と否定したが、風間は「じゃ、これは人に向けて撃ってもいいな。」と言って、銃を南原に向けた。そして「宮坂の大事なものを盗んだのは、口止めのためで、学校を辞めさすためだったんだろう。宮坂の手帳はどこだ。どこだ!!」と言った。

南原はパニックになって座りこみ「ごめんなさい…。音楽室です。」と答えた。すると、風間は射撃の的に、発砲し「これが偽物か?」と呟いた。弾は見事に的の中心に命中していた。その後、南原は逮捕され連行されていった。

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敬慕

菱沼羽津希(川口春奈)・・・風間教場で一番の美貌を誇り、自分勝手で自信過剰な女子生徒。母親は県警本部の警察官。風間に好意を抱く。
枝元佑奈(富田望生)・・・元女子レスリング選手。純粋に「警察官になりたい!」と入校するようなピュアな性格。実家に住む兄が病気で入院して…。

警察学校にテレビ局がインタビューにやってくることになり、クラスの投票で菱沼羽津希が出演することが決定した。菱沼は、華やかな美貌に自信があり、愛想のよい自分が選ばれるのは当たり前だと思っていた。

その一方で、元女子レスリング選手という経歴を持つ枝元は、浮かない顔をしていた。実は、実家の旅館を継いでいた兄が過労のため病気となり入院したのだった。

友人の菱沼は、枝元を元気づけるため、自分が出演するインタビューに、手話ができる枝元を誘った。しかし、内心は自分の引き立て役になるだろうと菱沼は思っていた。

インタビュー放送の日、菱沼の堂々とした話し方は好評で、男子生徒は「次の広報誌のモデルも、菱沼に決まりだな。」と噂した。だが、男子たちは「枝元さんって、意外に可愛かったな~。手話出来るとか尊敬するわ。今度さ、教えてよ。」と枝元も褒めた。

ある日、菱沼は、風間教官を授業に案内しようと教官室に向かったが、風間は先に出て視聴覚室にいるという。菱沼が、視聴覚室にいる風間を訪ねると、風間は、この前の警察学校のインタビューを見ていた。

風間は、「みんな入校したときより顔付きが変わったな。でも、変わってないやつもいる。」と言い、菱沼が、インタビューで語った「風間教官を尊敬している」という部分に、枝元が「好きです。」という違う意味の手話を付けていることを指摘した。

菱沼は、「自分が枝元さんに指示しました。教官なら気づいてくれると思ってました。私は教官のことが好きです。」と告白した。風間は、菱沼に近づくと、退校届けを突き付けこう言った。

「お前には、問題点が3つある。1つ、行動が身勝手で謙虚さに欠ける。二つ、容姿や外見ばかりに気をとられすぎている。三つ、仲間を尊敬できていない。これから君の行動を観察する。このままでは、ここにいてもらっては困ると判断した場合は、退校届を出してもらう。」

自分の問題点を挙げられると思っていなかった菱沼は、自身の母親の名を出し、「そんなことをしたら、教官は、警察にいられなくなりますよ。」と脅した。しかし風間は、動じることなく「構わん。」と言って去っていった。

麻薬捜査のガサ入れの授業で、風間は「ソファーに薬を隠してあると言ったタレコミがあったらどうする?」と質問した。菱沼は「すぐに探しても問題ありません。」と答えたが、枝元は「私なら、タレコミがあった場所以外を探してから、ソファーを探します。信頼する情報屋を容疑者から守るためです。」と言った。枝元の完璧な答えが、菱沼には悔しかった。

さらに、柔道の授業で、枝元が犯人で、菱沼が警察官の役をやるように風間から指示された。菱沼は「私が追い付いたら、そっと倒れてね。」と枝元に耳打ちしたが、枝元は倒れるどころか菱沼を投げ飛ばした。菱沼は「なんか、私に恨みでもあるわけ?」と枝元を睨みつけた。

そんなある日、ミス警察の広報誌のモデルの投票があり、結果は僅差だったが、枝元が選ばれた。しかし、風間は、投票をやり直すように指示した。意味が分からない生徒が風間に聞くと「広報誌のモデルは在校生であることが決まりだ。枝元は、来週で学校を辞める。実家の旅館を継いでいたお兄さんの入院が長引いているため、枝元が旅館を継ぐことになった。」と告げた。

菱沼は、枝元が、そんな大切なことを、友達である自分に話してくれなかったことがショックだった。

菱沼は、風間教官に退校届を出しにいき「枝元さんは、よく勉強もして優秀です。あの体力は武器になります。警察官になるべきは私じゃなく枝元さんだと思っています。」と話した。風間は「君の問題点のうち、“仲間を尊敬できていない”という点は改善されたようだ。」と言って、退校届を菱沼に戻した。

その夜、菱沼はインタビュー映像を一人で見る枝元を見つけた。きつく当たったことを謝る枝元に、菱沼は「私のために厳しくしてくれたのね。」と言った。

枝元は「私は警察官になれないから、私の気持ちを一緒に連れていって欲しいの。あなたは出来る人だから、真剣になって欲しかったの。食堂で初めて話かけてくれたとき、嬉しかったよ。もっと一緒にいたかった。さよなら。」答え、菱沼を抱きしめた。

枝元が行ったあと、インタビュー映像を見ていた菱沼は、“好きです”と手話をする枝元の瞳に、風間が映っていることに気づいた。枝元も自分と同じく風間に恋をしていたのだ。

次の日、枝元は、花に水やりをする風間教官にお辞儀をして、泣きながら学校を後にした。

奉職

都築耀太 (味方良介)・・・成績は優秀だが、ポーカーフェースで感情をあまり表に出すことがない。警察官が嫌いで、風間教官の過去を調べている。
日下部准 (三浦翔平)・・・32歳の元プロボクサー。妻と子供が一人いるが、学科の成績が悪く警官になれなければ後がないので悩んでいる。
楠本しのぶ(大島優子)・・・元インテリアコーディネーター。婚約者を亡くした過去を持ち、その犯人を見つけるため警察学校に入校した。
菱沼羽津希(川口春奈)・・・風間教場で一番の美貌を誇り、自分勝手で自信過剰な女子生徒。母親は県警本部の警察官。風間に好意を抱く。
宮坂定(工藤阿須賀)・・・元小学校の教師。免許をとりたての頃に事故をおこし、平田の父である警官に助けられた。

卒業が1週間に迫った頃、風間教官の指示で、卒業試験として2日間に渡り特別授業が行われることになった。

生徒たちは4つグループに分けられることになり、その1つは、日下部、楠本、都築、菱沼、宮坂というメンバーだった。この5人は、風間から一度は退校届を渡されたことのある生徒だった。

問題児グループは、山奥の県警の実習施設に輸送されたが、そこには風間が待ち構えていた。風間は、山林で被害者が発見されたという現場を用意。1つの死体から被害者と加害者両方の人物像を徹底的に割り出すミッションを与えた。そしてリーダーには、警察官を恨んでいるという都築を指名した。

そして、風間は「どんなときにも、被害者は苦しんでいる。遺族になったつもりで捜査にあたってほしい。」と言い残し去っていった。

次の日、捜査結果を発表する時間となり、風間がやって来た。都築たちは、遺留品から、被害者は普段から競馬場に出入りしており、職業は飲食店の調理師である推定し、残されたライターの模様から、犯人は、左ききであると発表した。

さらに、都築たちは、加害者と被害者は顔見知りだとした。ギャンブルをする者同志で物の貸し借りは、“運を貸す”“つきを借りる”など忌み嫌われる行為だが、それでもライターの貸し借りがあったというのは、親しい関係にあった証拠だと説明した。

風間は「正解だ。でも、それだけか?卒業検定は失格だ。全員、今日中に退校届を出すよう。以上。」と言い放った。

その後、呼び出された5人は、風間から「捜査のことで、忘れていることはないか?このまま君たちが、現場に出ると、大変困った人物が出てくるんだよ。この私だ。“このマヌケは、どこの教場の者だ”と、私が突き上げをくらうハメになる。だから、さっさと退校届をだせ。」と叱責された。

都築はメンバーに、「自分の行き先を教官に決められる必要はない。退校届は出さなくていい。」と言った。

そんな都築に風間は「君は成績は優秀だが、リーダー失格だな。そういえば、君のお父さんも会社の社長だったみたいだな。お父さんは、経営が苦しく、税金が払えなくなり工場を潰した。そして今は年金で競馬場に入り浸ってるそうじゃないか。親子そろってリーダー失格のクズだな。」と罵った。

そんな風間に、楠本は「いくらなんでも、親の悪口を言われる筋合いない。出ていこう。都築さん。」と言ったが、風間はその言葉を遮るように「都築のお父さんは、税務署の職員と揉めて、止めに入った警官を殴った逮捕記録がある。腹が立ったから殴るとは、困った人だ。君も注意されたら、カッとなって同じことをするんだろうな。親も親なら、子も子だ。」と都築を挑発するように言った。

その瞬間、都築のなかで何かが弾け、反射的に風間に掴みかかった。

「あんたに親父の何が分かるんだ!親父は自動車部品を作る小さな工場を経営してた。親父は油にまみれて何年も休みなく働いた。自慢の父親だった。でも、不況で税金が払えなくなり高利貸しから借金をした。その利子も払えなくなった頃、税務署の職員がきて、“税金を払えないなら、工場の機械を差し押さえる”と言った。親父は、必ず払うから待ってくれと土下座をした。家には高利貸しもやって来て“うちの金が先だ”と職員と高利貸しが揉み合いになった。親父はそれを止めただけなんだ。警官は、親父からなにも聞かずにパトカーで連行した。その警官は、“騒ぎを起こすな。役人に逆らうな”と言ったんだ。親父は手を出してない!親父は悪くない!警察官なんて嫌いだ。」

それを聞いた風間は、「お前は嘘を言ってる。この学校に来て思ったことを正直に話せ。」と言った。

そして都築は「俺は、何もしてくれない、その警察官を見て思った。 苦しむ人の傍に立つような警察官になりたいんだ…と。」と涙を流した。風間は納得したように「君のような警察官を待っている人は、たくさんいる。」と言った。

それを聞いていた菱沼や楠本は「私たちは、遺族の気持ちを忘れていました。捜査報告の最後にこう言うべきでした。“被害者は、さぞ無念だったでしょう”と。」答えた。

風間は「苦しんでいる人のことを、決して忘れるな。それが警察官の仕事だ。今ので、全員合格だ。卒業を認める。」と言って教室を出ていった。

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卒業式

風間は生徒たち一人一人と敬礼と握手をし、言葉をかけた。

石山広平(村井良大)「ありがとうございました」
風間「君は明るさが取柄だ。」

楠本しのぶ(大島優子)「あれは破ってもいいですか?」
風間「しまっておけ。明日から交番勤務だ。適性がないと思ったら、私のところに持ってこい。」
楠本「使うことはないと思います。」

風間「(パンチを繰り出しながら)次、ダウンすることはないな?」
日下部准 (三浦翔平)「負ける気がしません!」

風間「分かってるな?君は二人分だ。」
菱沼羽津希(川口春奈)「はい。佑奈のために。佑奈の好きだったひとのために。」

風間「すまなかった。お父さんへの発言はすべて撤回する。」
都築耀太 (味方良介)「分かっています。自分の意思を言葉に出来ました。」

風間「死ぬなよ。」
宮坂定(工藤阿須賀)無言で固く握手。

こうして保護者が見守るなか、198期風間教場の生徒は、卒業していった。

結末

宮坂は、卒業証書を手に持ち、かつて命を救ってくれた警察官で、平田の父でもある平田国明に会いにいった。

都築や日下部は、交番勤務に就いた。楠本は、ひき逃げで亡くなった恋人の墓参りをして、警察官になったことを報告した。

菱沼は、繁華街の交番で酔っ払いや外国人相手に奮闘し、枝元は、旅館を継いで女将となり、風間や仲間から教えてもらったことを生かして働いていた。

宮坂は、地域に根差した警察官になるべく、近所に住む子どもたちにも目を配っていた。

そんななか、風間教場に、また新たな生徒たちが入校してきた。

199期生の生徒たちには、これから、警察になるために体を鍛え、法律を習い、犯罪者を検挙する技術を学ぶだけではなく、風間に適性があるかどうか厳しく審査される日々が待っているのだった。ーEND-。

ドラマ『教場2』相関図・キャスト・あらすじは⇒こちら

2021放送『教場2』前編ネタバレ!あらすじから結末までは⇒こちら

『教場』ネタバレ相関図


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